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しっかり知りたいビッグデータとAIの本当のところとは?

小林笑子さんは運送会社に入って5年目の営業職です。最近、社長から、「AI(Artificial Intelligence、人工知能)をどうビジネスに活かすか、その使い方を調べてこい」との指令を受けました。何もわからない小林さんは困り果てた末に、知り合いの田中博士を訪れました。実のところ、前向きな社長に対して、小林さんたち社員は、日常の業務がどう変わるか不安な上に、自分たちの仕事がAIに奪われてしまうのではないかと気が気ではありません。AIの導入は私たちにとってチャンスなのでしょうか、それとも危機なのでしょうか。AIが何かを解説し、今後のAIとの付き合い方を模索します。

AIには役者は難しい

技術の登場や進歩によって、これまでもたくさんの仕事が消えました。AIの本体はコンピュータですから、同じく本体にコンピュータを持つ産業用ロボットと変わらないように思えますが、どうして人々は、AIに対して「仕事が奪われる」という危機感を抱くのでしょうか。

すでにコンピュータが人間に代わりつつあるものとして、電車やバスのアナウンスがあります。人間が喋ったものを録音、再生するのではなく、人間が話した単語の音声をコンピュータが組み合わせて流している。スマホに搭載されている「Siri(シリ)」などはこちらのいうことを理解して、対応する操作を行ってくれたりします。しかしまだまだ発展途上で、こちらの要求を全て解決するには至っていません。それに加え滑舌の悪い僕などは、間違った音声認識をしてしまい、トンチンカンな答えが返ってくることも。例えば、音声で認識できなかった動作のあと手動で動作を行うことによって学習するなんて機能もこれからは必要になってくると思います。よく使う文章を辞書機能に登録するみたいに。AIは感情を込めた音声対応ができません。なので声優や役者の代わりを行うのは難しい。奪われる仕事とそうでない仕事、便利な世の中になるにはそれなりの代償は仕方がないと思います。一方でルールが大好きなAI。決められたルールのもと運用する能力については長けています。CT画像から腫瘍を発見したり、弁護士などが案件の過去の判例を膨大な資料の中から見つけてきたりする仕事はAIの方が得意ですでに王手の法律事務所では代替が始まっています。しかし、傷害事件などで、殺意があって殴ったのか、それとも先に攻撃されて、正当防衛の範疇で反撃したのかとか微妙な関係性を理解するのにはAIは向いていません。弁護士に関していえば、裁判にかかるウェイトが重くなり、雑務が減るので生産性は上がると考えてもいいでしょう。

インターネットの検索履歴

インターネットの検索履歴についても考えてみましょう。個々人の情報を見ると、何を検索したのかがわかり、その人の興味や目的がうっすらと感じられます。このような個々人の情報が大量に集まれば、世の中でどういう検索をする人が多いのかがわかります。それだけでなく、検索ワードとして明るい言葉が多いか、暗い言葉が多いかを見れば、世の中の雰囲気も推測できるでしょう。今注目されているのは政治なのか、経済なのか、料理なのかという全体的な傾向もわかるのです。

僕のブログにもインターネットの検索履歴から広告が表示されるサービス(Google AdSense)を貼り付けていて、Amazonアソシエイトとともに日々僕の小遣いを稼ぐために奮闘中だ。何が売れたかを確認して見ると意外なものが売れてたりして面白い。

不気味の谷

「不気味の谷」という言葉があります。ロボットの姿やしぐさが人間に近づいていく場合、ある程度までは親近感を感じますが、あるところから一転、不気味さや嫌悪を感じるようになある現象のことです。さらに人間に近づくと、その嫌悪は消えていきます。

ネットサーフィンをしていると、しつこくついてくるレコメンド広告に気持ち悪さを感じたことがある人もいることだろう。僕の場合一周回って便利に使わせてもらっているが、これも一種の「不気味の谷」と言えるだろう。スマホのGPSをオンにしていると、付近の観光名所やおすすめスポットが表示されたり、誰かに見られているという気持ち悪さの壁を越えてしまえば便利に使える機能もたくさんある。こうした自分の個人情報を提供していくとネットからは自分の興味の範疇でしか物事を見ないという偏った状況(フィルタバブル)に陥ってしまうこともあるので、注意が必要。読書などでもそうだが、ついつい自分の興味のある分野に読書傾向が偏りがち。なので意識的に自分のテリトリーの外に目を向けていかないと偏向から逃れられなくなります。

AIやビッグデータは万能ではありません。得意な分野とそうでない分野があり、まだまだ完全に人間に取って代わる分野は限られていると思います。便利に利用して生活を向上させる方向に舵を切り。必要以上に恐れないことが必要かなと思います。

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