とりあえず自分の周り、半径5mが幸せであれば上等。自己肯定感低めの人に贈る自分の「好き」を貫くための書籍。人付き合いは苦手だけど誰かと仲良くしたい。そんな矛盾した気持ちのまま日々暮らしている人は案外多いと思います。そんな気持ちに寄り添い自己肯定感を上げてくれるエッセイ本。
無理に継続しなくても良い
「石の上にも三年」「継続は力なり」という言葉があるが、自分は年々、この言葉が嫌いになってきている。一度はじめたことはどんなに大変でも我慢して長く続けたほうがいいという考え方は、日本人の思想として根づいているように思うが、自分は「向いてないな」と感じたのなら、すぐにその場を離れたほうがいいんじゃないかと思っている。
自分は入社一年目でうつになり休職したとき、心のどこかで限界を感じていたものの、つらい環境であっても我慢しなければいけないと思っていた。でも復職しても、やはり合わない環境は合わないし、無理な人間関係は無理であった。結局、余計に心を病んで、会社を辞めることになってしまった。もっと早い段階で、自分には合わないと割り切れていたら、二度も休職することはなかったのではないかと今では思う。
「本当は合わない」「本当は辞めたい」と感じる心の声にフタをし続けると、結局いつか心に限界が来てしまう。過労により、自ら命を絶ってしまったという人のニュースを見るたび、胸が締め付けられる。
職場はひとつではない。長く続けることはもちろんすばらしいが、合わないと感じたときに、すぐに次へと切り替えられる決断力と、フットワークの軽さを持つことは、とても大切なことだと思っている。
続けることの美徳を説く人がいるが、心身ともに限界を感じているのならやめるのも一つの手段。世の中それしか道がないなんてことはなく、あなたが中断して新たな道を模索しようとすれば必ず道は他にもある。違和感を感じたらそこから距離を置くことを強くお勧めします。
苦手だなと思うことは無理にやらない方がいい
以前、自分が描いた絵本の読み聞かせをするというワークショップに呼ばれたことがある。当時は純粋無垢な子どもたちの前で、自分の絵本を自分で読むという行為が、恥ずかしくてしょうがなかった。引き受けたものの自分にできるのだろうかと、直前までウジウジ悩んでしまった。
すると、スタッフの方がこのような言葉をかけてくれた。
「子どもは、大人が本当に楽しんでやっているかどうかを見抜きます。
不安がっている大人を見ると、子どもも不安になってしまいますよ」その通りだなと思った。苦手なものや、嫌々やっているものって、結局相手に伝わってしまうことが多い。ましてや、相手が子どもならなおさら。子どものためにも自分はやらないほうがいい。そうはっきりと思つた。そして読み聞かせは、専門の方にお願いすることにした。それ以降、苦手だなと思うことは、できるだけやらない、という思い切りを大事にしている。もちろん社会で働く限り、「苦手だからやらない」が通用しない場面はたくさんある。でも本当に無理だと思ったら、まわりの人に相談するのも悪いことじゃない。人はそれぞれ向き不向きがあるのだから、それを互いに補えばいいだけのことだ。むしろそのほうが、結果的に全体としてうまく回ることも多いのではないだろうか。
適材適所。物事には向き不向きがありどうしても自分では手に余るということは存在します。苦手だなと思うことは他の人に任せて得意なことに時間を割いたほうが効率が良い。もちろん「できません!」が通用しないことも世の中にはありますが、自分の限界を大幅に超えた場合は撤退も考えるべき。
自己肯定感低めの人が社会で生活する上で覚えておいた方が良い中断の決断。あなたという歯車が一つ欠けたぐらいで社会は破城しません。勇気ある撤退はあなたのメンタルを守ります。
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