バウンダリーとは、「自分と他人との間にある境界線」のこと
□「あなたのためを思って」と言いながら押しつけがましい人
□「どうせ」「でも」「だって」が口癖の、悲観的で心配ばかりしている人
□「そんなに甘くはないよ」と上から目線のアドバイスが多い人
□ 愚痴・イライラを周囲にまき散らす人……など
人間関係の境界線越え(バウンダリー・オーバー)が発生していませんか?
人間関係で理不尽なことがあっても、「自分が我慢すれば済むこと」と私たちは往々にして相手からのココロの侵入を許したままにしがちです。自分と相手との境界線があいまいだと心地よい関係は築けません。「ここからここまでは自分の領域、そこから先はあなたの領域」ときちんと線引きしていく必要があります。表情・しぐさ・言葉遣いをほんの少し変えて「自分の領域」を守りましょう。
バウンダリーとは何か?
バウンダリー(boundary)=自分と他人との間にある境界線
はい、定義といっても以上、That's allですが、しかし、これがなかなか悩ましい。この境界線、目に見えるものではありませんから、すぐにあいまいになります。あいまいになったところには、その人との力関係が入りこんできます。それは、まるで国家同士の国境地帯のようです。人間関係のパワーバランスは、上下関係や権力、経済力、地位、そして、性格の押しの強さ弱さに左右されます。可視化できるなら、きっと常に磁力のようなものの綱引きが行われているでしょう。
夫婦間でこのバウンダリーが侵されると、夫の脱ぎっぱなしの服を奥さんが片付けたり、食べっぱなしの食器をいつも奥さんが片付けたり、家事の分担がなく、いつも奥さんが家のことをするような状態に。こうした上下関係が醸成されると、「バウンダリー・オーバー」が起きることに。もちろん両者が合意の上ならば構わないのですが、そうでない場合奥さんの不満は募るばかりになってしまいます。一緒に暮らしているならルールがあって然るべき。世の中の男性陣には耳が痛いかもしれませんが、子供と楽しく遊ぶだけでイクメンだと言い出したりするのだからタチが悪い。美味しいところだけではダメだと思います。
自分の領域を守るということ
バウンダリーを引くということは、自分の領域を守るということです。自分の領域に他人が居座ると、せっかくのホッとする場所も なくなるし、自分のスケジュールにも悪影響を与えることになります。車のブレーキには「遊び」がありますよね。遊び=つまり、余裕がなかったら、少しブレーキを踏むだけでガクンとなって、むち打ちにおびえなければなりません。人間関係も同じです。ちょっと間合いがあって、お互い距離の仕切り直しができるのが理想です。そうした間合いを考えずに急激に密な関係を作ってしまうと、思惑の違いが生じた時、急ブレーキをかけたかのように、ドカンとぶつかってしまう可能性が高くなります。
僕はこの人間関係におけるバウンダリーを引くのが苦手、仲良くなった初期段階からべったりとなってしまいお互い距離が図れずうまくいかなくなることも。距離が近いゆえの楽しさもありますが、金銭問題(奢ったり、奢られたり)に発展してしまいます。あるときは、相手の奥さんの誕生日だからといってプレゼントの代金を支払わされたことも。こうなってくると煩わしくなってしまいます。
初対面での第一印象を重視する
バウンダリー上手な人とはどんな人でしょうか?それは「この人には、踏み込み過ぎてはいけない」と感じさせる何かのオーラを放っている人です。謎めいていて、アンタッチャブルな何か‥‥。なぜか一目置かれる、凛とした存在感‥‥。こうしたオーラを作るために、まず、初対面の際に意識してもらいたいのが、第一印象の力です。ここをおろそかにしないということを守ってください。第一印象では等身大の自分の上乗せ30%くらいを「演出する」ことを意識しましょう。
自分を演出することに抵抗感がある方も多いかもしれませんが、バウンダリー上手な人はこの自己演出に優れています。第一印象と実際の様子がかけ離れてしまうのも良くないので200%ではなく30%上乗せ程度がちょうど良いかと。
強烈な第二印象を作る
たとえば、いつも嫌だなぁと思っている母親の自分への口癖を、ある時、母親が発したとたん「それ、いったいどういう意味!?」「どういう意味で使っているのか説明して!」と詰め寄る‥‥。また、友人に対しては、毎回、待ち合わせに遅れてくる友達がいたとして、その日も遅れてきたら、「馬鹿にしないで!」と一言だけ言って、その日はぷいっと帰ってしまう‥‥など。
これうちの母親に向かってやってみました。「今なんて言った!」と。ところが母親はそんなの覚えていないと言い出してあえなく撃沈。この人は何を言っても無駄な人と諦めて過ごすことにしましたww
バウンダリーを引いて様々な人と最適な距離で付き合う方法が書かれており、人間関係を断捨離したいなと思ったら読む本になっています。境界線をうまく引けば自分のテリトリーを侵されることがなくなるのでストレスをためずに生きることができるようになります。
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