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働き方5.0~これからの世界をつくる仲間たちへ~|落合陽一|ウィズコロナ、そしてポストコロナの世界では…

コロナ禍により「働き方」は改革を迫られた。リモートワークの普及により使える人的・時間的リソース内でやるべき仕事が絞られてきた。無駄に時間ばかりかける会議は敬遠されビジネスチャットやビデオ会議で済むものはそれで解決。そして人材もリモートのみで仕事を完結できる人材にシフト。機械では代替できない能力を持つ人材=「クリエイティブ・クラス」として生きていくには…

ホワイトカラーに代わる「クリエイティブ・クラス」とは

IT化で資本主義のあり方は激変しましたが、そのいちばん根底にある原理は変わっていません。

それは、「誰も持っていないリソースを独占できる者が勝つ」という原理です。

だから株式を握っている資本家は大金持ちになれるし、アラブの石油王も大金持ちになれる。スポーツや芸能の才能も、そういうリソースのひとつでしょう。誰にも真似のできない技術や表現力を持っている人は、それぞれの分野で大成功します。

しかし、コンピュータが発達したいま、ホワイトカラー的な処理能力は「誰も持っていないリソース」にはなり得ません。

もちろん処理能力が高いほど成功の度合いも高まるでしょうが、その差は全体から見れば誤差の範囲にすぎないでしょう。誰も持っていないリソースを独占している上のクラスとホワイトカラークラスのあいだには、とても大きな差があるのです。

これまでの労働者は、「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の2つのクラスに大別されていました。どちらかというとホワイトカラーのほうが上位に置かれていたわけですが、この区別にはもうあまり意味がないかもしれません。

たとえば米国の社会学者リチャード・フロリダは、それとは別に「クリエイティブ・クラス」という新しい階層が存在すると考えました。

簡単に言えば、これは「創造的専門性を持った知的労働者」のことです。現在の資本主義社会では、このクリエイティブ・クラスがホワイトカラーの上位に位置している。彼らには「知的な独占的リソース」があるので、株式や石油などの物理的な資本を持っていなくても、資本主義社会で大きな成功を収めることができるのです。

誰も持っていないリソースを独占できる者が勝つ資本主義社会の原則だが、コンピュータが発達した今、ホワイトカラー的な処理能力は能力は代替される様に。これまでの「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の2つのクラスの上に「クリエイティブ・クラス」という新しい階層が存在するのが現代で、この層が富を独占している状態。そして以前のように「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の間に差異は無くなってきているのが現状。

「変態」の将来は明るい

「変態」の将来は明るい  ときどきメディアで「天才」と呼ばれている人がいます。おそらく、この言葉を使う人たちは、いわゆる「秀才」とは違うという意味合いを持たせているのでしょう。

一般的に、「秀才」という言葉には、まんべんなく勉強のできる優等生というイメージがあります。そこには「専門性」がない。学んだことを利用して何でもこなせるジェネラリストが「秀才」です。

それに対して、「天才」は何かひとつのことに対してスペシャルな才能を持っています。「何でもこなせる天才」はほとんどいません。また、「天才」ということによって説明を省略する癖が日本のメディアにはあるように思います。

ここまで読んできた人なら、「秀才」がどんな形で能力を発揮するかはわかるでしょう。そうです、「処理能力の高いホワイトカラー」こそ、秀才タイプの人が自分を活かす道にほかなりません。何でもそこそこ高いレベルでこなす秀才は、大企業が大量に必要とする人材でした。

ちなみに、クリエイティブ・クラスには専門性が不可欠ですが、そのレンジが狭すぎると失敗の確率が高まります。だから、レンジをある程度広くとった「変態性」が重要です。

たとえばスポーツでも、小さい頃から「フィギュアスケートの選手になる」とターゲットを限定していると、そこでうまくいかなかったときに、ゴルフやテニスに転向することはできません。それこそ「フィギュアスケートの天才」の場合は狭い道を進むしかないでしょう。天才肌の人は得意なものが限られているので、その才能を活かす職種が最初からひとつに限定されてしまうケースが多いと思います。

しかし私の言う「変態」は比較的レンジの広い専門性を持っているので、選べる職種も広い。

これまで重宝がられていた秀才だがこれからは変態の時代。メディアでもよく取り上げられる何かに特化した特技を持つ人々。そんな人材をいい意味で「変態」と呼ぶ。自身の突き抜けた特技を広いレンジを持ちながら突き進む「変態」の将来は明るい?

働き方5.0と称しwithコロナ時代の働き方を紐解きます。これから必要とされるスキルを自分は持っているのか?そんな不安を抱く僕らのための処方箋。

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