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コロナ vs. AI 最新テクノロジーで感染症に挑む|石井 大輔 , 河野 健一 , 小西 功記 , 清水 祐一郎

AIにより画像認識、自動運転などさまざまな分野で開発が進んでいる。IoTなどの技術を取り巻く環境も大きく変化している。医療分野も然りでさまざまな病気の治療にも最先端の技術が!コロナ対策も。

vs.コロナのAIの研究トレンド

前章では、医療AIや医療AIを巡る法規制、さらにはAIを使った混雑緩和の取組みなどを紹介してきました。AIによって、新型コロナウイルスに対抗するための多くの製品・サービスが生み出されることを期待する一方で、医療に資するAIを論じるときは、医療の規制は避けては通れないのが現状です。ただ、vs.コロナのために法規制を緩和する動きもあるため、研究・開発・販売までのプロセスが短くなっていることも事実です。本章では、 実際に企業が取り組んでいるvs.コロナのサービス を紹介していきます。

企業の取組みを紹介する前に、実際にどれくらい新型コロナウイルスに関連する研究が行われているのか、また、そのうちAIに関連する論文はどの程度あるのか、そのトレンドを示します。また、次章では、研究論文をいくつか取り上げ、その内容を紹介していきますが、まずは概論を見ていきましょう。

2020年4月にWHOの研究者などを含む研究チームから、vs.コロナのAI研究のトレンドを示す論文が発表されています。その論文では、2020年1月1日から4月5日までの期間、1週間ごとに公開された論文数の推移が示されています。

まず新型コロナウイルス関連の論文全体としては、1月の1週目は0に近かったですが、2月に入った頃から1週間に200本程度公開されるようになり、3月に400本、4月には1,000本程度にまで指数関数的に増大しています。そして、4月5日時点で累計4,500本近くの論文が投稿されています。新型コロナウイルスの感染拡大の初期の頃から、多くの研究者によって、その実態が徐々に明らかにされていっている様子を示していると考えられます。

そして、それらの論文のうちAIや機械学習、深層学習などのAI関連のキーワードを含む論文は100本程度となっています。調査によると、3月の中旬頃から論文数が増加しています。患者数の増加によりデータが手に入りやすい状況が整備されてきたからでしょう。

本書執筆時点で、2019年に新型コロナウイルスの症例がはじめて報告されてから1年以上が過ぎました。この間、多くのワクチンや治療薬が治験、臨床応用されていることが報道されています。2020年4月に比べ、さらに数倍以上の論文が投稿され、世界中で多くの新たな研究が行われていることと考えられます。

徐々にコロナに関するデータも揃ってきて研究も進んできていて後手ではあるがワクチンも進化しています。これからは治療薬なども出揃ってくるフェーズに。AIを関連ワードに含む論文も数多く出てきていて今時感が。

物流のラストワンマイルに対するロボットの可能性

宅配クライシスという言葉が世間を大きくにぎわすようになってきました。Amazonや楽天をはじめとするeコマースの伸長によって、宅配業者の処理能力を上回る宅配需要が発生したことで、宅配業界で人手不足などが発生している状況を指しています。新型コロナウイルスの影響による外出自粛によって、宅配需要はさらなる拡大をしています。

ヤマト運輸社では、2020年8月の宅急便取扱個数は、前年比13.6%の増加を記録しました。また、ゆうパックも2020年5月実績で前年比29.1%の増加となり、ともに2桁の増加を記録しました。外出自粛のおかげで再配達の割合は減ったようですが、緊急事態宣言が解除され、再配達の割合も徐々に増加傾向にあるようです。新型コロナウイルスをきっかけに、eコマースやメルカリなどのフリマアプリの利便性を感じた消費者がそのままeコマースなどによる消費行動を継続した場合、宅配クライシスがより深刻な状態になることは間違いないでしょう。

そこで、 物流のラストワンマイルの取組み に注目が集まっています。物流のラストワンマイルという言葉にあまり馴染みのない人もいるかと思いますが、宅配の拠点から各家庭までの配達のことを指します。トラックや自転車などで直接荷物を送り届けるのが一般的な宅配便のスタイルですが、人手不足の影響や再配達の問題があり、昨今さまざまな方法で物流のラストワンマイルを最適化する取組みが進行しています。  簡単なところでは、置き配や宅配ボックス、店舗での受け取りサービスがラストワンマイルのひとつの形です。また、オプティマインド社はAIを使って配送ルートを最適化する取組みを行っています。CBクラウド社ではUberの物流版のようなサービスを提供しており、荷物を運びたい人と送りたい人とを結び付けるマッチングプラットフォームを運営しています。第5章で登場した屋外の自律移動の搬送用ロボットやドローンも物流のラストワンマイルを支えるソリューションとなっています。

現在トラックドライバーの就業環境改善のための施策がとられるために勤務時間が大幅に削減され稼働するドライバーの数が一気に減る問題「2024年問題」が取り上げられるニュースも増えている。実際に働き方改革が施行されたらAmazonの翌日配送は難しくなるのではといった声も。人間一度味わった便利さがなくなると不満に思うものでなかなか受け入れられないかも知れないがブラック化したトラックドライバーの就業環境を考えると仕方がないことかと。

コロナとそれを取り巻く環境をAIというキーワードともに読み解く書籍。時間と共にコロナへの対応策も出揃ってきていてアフターコロナの生活環境も徐々に受け入れられているものかと思います。vs.コロナを考える一助となる書籍。

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