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オネエ精神科医が教える 壊れない生き方|Tomy|ボキっと折れるリスク

休むわけにはいかないと限界を超えて頑張り続ける男。弱みを見せないのが美徳とする人が陥りがちなこと。カッコいいけど折れてしまったら元も子もありません。実直な人ほど陥りやすい罠にハマらないための相談所。

本当はしんどくないかしら?

男性は物心ついたときから、両親からは「男なんだから我慢しなさい」「男なんだから泣くのはやめなさい」と無条件に叩き込まれ、幼稚園や学校に行けば、先生からも同じことを言われます。男の子向けのアニメや漫画では、「力強く、泣きごとを言わないで物事を解決していく、頼りになるキャラクター」が主役となって、男子たるもの強くあれとメッセージを送ってきます。そうして気がつけば、「男が強いのは当たり前である」といった考えが、髪の芯まで染みわたっているのです。

前章でお話ししたとおり、男は生物学的に見て、決して女より強いわけではありません。なのに、強くあるべきだと思っているし、思われている。そこに「ズレ」が生じているのです。

「男とは強いものである」という思い込みは、さらに「男である自分は、力強く家庭を守り支えていくべき存在である。決して安易に泣き言や弱音を吐くべきではない」といった、男性特有のアイデンティティにつながっていきます。とはいえ、繊細さや優しさが持ち味の男性だって大勢いますし、人間ですから、逃げたいときも泣きつきたいときも、負けるときもあるのです。

読者の皆さんがとっくにご存知のとおり、人生常に何事もうまくいくわけではありません。しかし、どうも調子が出ない、そんなときにも、「男は力強くあるべきなのに、自分はなんて情けないんだ」と自らを責めてしまう。男らしさをこじらせる、と表現できるかもしれません。その「こじらせ」こそが、次第に男の人に特有の生きづらさにつながっていくのです。

確かに育っていく過程で男は強くあれという文言が頭を掠めることはよくあること。最近では女性の社会進出というかその活躍が会社という組織だけでなく主婦などの労働にも目が向けられるようになり、男性が弱くても女性が支えるという構図もよく見られるように。今までだって女性は男性を支えてきたのにそれが評価されていなかったのだと思います。いまだに男性に年収1000万円を求めますと公言する時代錯誤な女性もいます。けれども、男性が頼りないなら自分が稼いで合算で1000万円目指しますという現実的な女性が好まれるように。

言いたいことが言えずに黙ってしまう

言いたいことが言えずに、つい他人に合わせてしまうことってありますよね。

行動と性格は別物です。他人の顔色を気にしてなんでも引き受けてしまうけれど、本音の部分では納得できていないタイプの人は、後から「断れなかった自分」にイライラしがちです。常に「なんで俺が他人に合わせなきゃいけないんだ」と不満に思う一方で、自分のもつ攻撃性を受け容れられない面もある。醜い感情から逃れるため、いっそう相手に合わせ、心のバランスを取るようになります。これは第1章で述べた「防衛機制」の一つです。でも、このバランスの取り方は応急処置でしかありません。結局は自分への怒りとなって現れてきます。他人に怒りをぶつける醜さを、自分を責める場合は感じないで済むからです。

こういうときの怒りはなかなか去らないもので、解決するには本当の自分の意見をしっかり相手にぶつけるしかありません。伝えられなかった意見は「なかった」も同然です。いつも自分が誰かの奴隷になっているような気分になってしまいます。

そういう人にいちばんお勧めな方法は、極力「いったん持ち帰る」ことです。

人に物を買わせるときによく、「考える時間を与えない」テクニックが使われます。冷静に考えてみると特に必要でもないし、とてもほしいわけでもない。でも売り子にいいところをまくし立てられ、「大人気の商品だから、いまを逃すと買えないかもしれない」と言われると、つい買いたくなってしまいますよね。自分の意見を伝えられず同調してしまう人もこれと同じ。すなわち、答をすぐ出さなくてはと焦ってしまう人が多いのです。焦った結果、相手の言うがままの答を出してしまう。そうすると周りの人も「この人はあまり反対意見を言わない人だよな」と思って接するようになり、余計に自分の意見が言いにくい雰囲気になるのです。

そこで、何を聞かれてもいったん持ち帰り、じっくり検討してから返事をする癖をつけましょう。たとえば何か頼まれたら「後でスケジュールを調べてからお返事しますね」と反射的に答えます。意見を聞かれたら、「じっくり考えてお返事します」と言うのです。「まじめに考えているんですよ」というメッセージを相手に伝えつつ、自分の意見を整理できるので、カドを立てずに自分の意見を言えるでしょう。

ネットショッピングをしていて衝動買いをしてしまうことが多い人は一度お気に入り登録したり自分なりのウィッシュリストに入れてみて決断を持ち越すようにしてみましょう。冷静になって考えるといらないものを買わされている事実を知るべきです。

人生において無理が祟り壊れてしまわないためのガス抜き方法を伝授。精神を病んだ経験者なら誰もが遭遇したであろうボーダーラインを超えてしまわないために。

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