頭のなかで考えていることをもっとうまく伝えるには?資料作成、企画書、レポート、小論文、ブログなど、仕事やプライベートを問わず、文章力が必要とされる現代。人に伝わる文章を書くためには、どうしたらいいのでしょうか? 「書くこと」に特化したライターズ・カンパニー「batons」代表であり、ミリオンセラー『嫌われる勇気』の著者が、とっておきの文章術を教えます。
あなたはなぜ文章を書くのか?
プライベートで、「原宿のカフェでおいしいパンケーキを食べた」というブログを書くとき。ここでも、ただ「食べた」という事実を伝えるだけで終わっては、いい文章とはいえません。そうではなく、読者にパンケーキの味や香りや映像をイメージさせ、「自分もその店に行きたい!」と思わせる。そしてあわよくば、実際に時間とお金をかけてまで、その店に足を運ばせる。自分と同じパンケーキを食べてもらう。そこまでたどり着いてこそ、文章としての目的が達成されるのです。 別にそんなこと望んでないよ、と思われるかもしれませんね。でも、自分のこころの奥を、じっくり見つめてみましょう。おいしいものを食べた。すてきな映画を観た。本を読んで号泣した。そうした出来事を書き記すとき、みなさんを突き動かしているのは、「この喜びを、この感動を、シェアしたい!」の気持ちなんですね。 大皿料理をシェアするように、喜びや感動を共有したい。共に分かち合いたい。だとすれば当然、こころのどこかには「できれば読む人にも、このパンケーキを食べてほしい!」の思いがあるはずなんです。「そうすれば、もっとたくさんたのしいおしゃべりできるのに!」という思いが。 そう、 文章を書く人の背後には、いつだって「シェア願望」があるんですね。 この考えを、この感動を、この喜びを、この悲しみを、あの人やこの人、ほかのみんなとシェアしたい。わかってほしいし、分かち合いたい。文章は「思い」をシェアするための手段であり、たぶん人間とはさまざまな「つながり」を希求する、社会的生きものなのです。
僕はブログで書評というか読んだ本の感想を3年間にわたって続けいている。1日1冊ペースで365日。読んだ本は面白かろうが、つまらない本であろうが、何かしら文章として残すようにしている。なので、自分が気に入っている本の記事がシェアされたり、その記事のPVが他の記事の比べ多かったりすると嬉しいものだ。僕の感想を読んで、本を買うという行動を促すことができれば成功だ。
論理的な文章のポイントは接続詞にあった!
道路のたとえをなぞるなら、読者は作者の運転する車を後ろから追いかけるようにして、文章を読んでいます。そして、たとえ作者が正しい道を走っていても、ときおり読者が迷子になってしまうことがあります。なんとかがんばって追いかけていたけど、道が複雑すぎた。たくさんの角を曲がっているうちに、いつの間にか前方の車(作者の文意)を見失ってしまった。そんな状態だと思ってください。こうしたトラブルを防ぐために必要なのが、「方向指示器」です。後ろからついてきている車(読者)に対して、「ここで右折しますよ」「ここから左折しますよ」と、あらかじめ合図を送る。いきなり曲がることをせずに、事前にお知らせする。文章のなかにおいて、この方向指示器の役割を果たすのが、接続詞です。たとえば、ある場所で「しかし」という逆接の接続詞を入れれば、文章がこれまでと違った方向に進むことがわかってもらえますよね?あるいは「そして」という順接の接続詞を入れれば、そのまま真っ直ぐ進むことを理解してもらえる。接続詞には、そんな方向指示器的な役割があるわけです。ぼくが「もっと接続詞を使おう」と訴える理由、おわかりいただけたでしょうか? 実際の話、ぼくは原稿のなかでかなりたくさんの接続詞を使います。プロのライターとしては異常なくらいに使っている自覚があります。それで「こいつの文章はまだまだ未熟だ」と思われたとしても、全然かまいません。 ぼくの願いは、とにかく読者の方々を迷子にしないことなのです。
接続詞は文章を繋げる役割だけでなく、長い一文を二つに分割するのにも使える。一文が長くなってしまうと読みずらい文章になってしまうので接続詞が重宝する。
例えばブログを書く際、できればたくさんの人に読んでほしいですよね。内輪めいた内容だと多くの人に読んでもらえないので問題です。しかし、誰か一人の読者を喜ばせるように書きなさいという。これがペルソナ設定。SNSなどで写真や文章に触れる機会が増えた昨今、皆が書き手になる時代を生き抜く文章入門書です。
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