どん底はツキの始まり　逆境をチャンスに変える成功脳メソッド｜西田 文郎｜「成功脳」の作り方

読書習慣のない人の言い訳が時間がないということ。しかし、本を読もうと本気で思えば、通勤時間やなんかを利用して読めるだろう。通常サイズの新書や単行本なら2時間程度で読めるので30分×4でも1冊読める。通勤電車が混雑していて本が読めないならオーディオブックという手もある。工夫すれば時間を言い訳にしなくて済む。

天運は逆境でこそ磨かれる

会社でもどこでも、普段はさぼってばかりいるにもかかわらず、オーナーや偉い人が来たとたん、がんばっているフリをするこざかしい人間がいます。

状況はいろいろあると思いますが、「私は一生懸命努力しています」と周囲にアピールする人というのは、残念ながら天運をどんどん下げてしまっています。

努力というのは、「天だけが見てくれていればいい」と思ってやらなければならないものなのです。「陰徳を積む」というのはそういうことです。

私も、皆さんの前では一切努力をしているようには見せていないだけで、ひとりになったときには意外にも努力をしています。ただ、今ここに書いてしまったので、ちょっと天運が下がったかもしれません。

私の場合は、天にいるお袋だけが自分の努力を見てくれていればいいと思ってやっています。ですから、わかっているとは思いますが、家内にも努力をしているところは見せません。

たとえば、ボランティアをするなら、「ボランティアしてます！」とアピールしながらやるのではなくて、陰ながら人様の役に立とうとして活動することです。

また、人に何を言われても、「天がわかってくれているから」と思っていれば、強い心を持ってもいられるものです。

良いことも悪いことも、全て天が見てくれている。つまり、見守ってくれているわけです。

努力を人に見せない方法は、誰にでも今すぐにできる天運の磨き方ですが、じつは、あなたのためだけに、もっと大きく天運を磨くチャンスが人生の中で何度か訪れます。

人によってさまざまですが、代表的なものをあげれば、倒産、リストラ、借金、事故、病気、仕事の失敗、名誉や地位の失墜、失恋、離婚、裏切り……そう、逆境です。