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すごい言語化|木暮 太一|「伝わる言葉」が一瞬でみつかる方法

AIが普及して言語化で学習させたり入力を補助したりする行為が重要性を増している。AIに自分のイメージを伝えるための語彙力なども需要で「言葉が出てこない」そんな悩みを一気に解決する「言語化の型」を披露。言語化は、人生を「確実に」豊かにする!

言語化の大きな誤解 言語化とは、どう伝えるかではなく、何を伝えるか

あなたは新しいスマホ機種の販促担当者になりました。このスマホを世の中にPRし、販売台数を伸ばしていくことがあなたの役割です。

では、あなたは何をしますか?

このとき、多くの方が「どうやればもっと売上を伸ばせるか」「どうPRすればいいか」を考えます。つまり、「どう」伝えるかに目が行ってしまいます。しかし「どう」を考えても、相手には伝わりません。

伝えたいのに伝わらない場合、ぼくらは「この人にどう伝えたらいいか・どう表現したらいいか」と口にします。一方で相手が思っているのは「この人が何を言っているのかわからない……」です。

伝える側は「どう(How)」を気にしていますが、相手は「なに(What)」を考えています。わからないのは「何」なんです。

もちろん、どう伝えるかも大事ですが、その前に考えなければいけないのは「何を伝えたら買ってくれるか」です。

ぼくらが商品を買うのは、伝え方を工夫されたからではありませんよね。欲しいと思う要素があったからです。欲しいと感じる要素がないのに、「どう伝えたら、この商品を買ってくれるんですか?」と質問されても困ります。丁寧に説明されようが、何度も足を運んでもらおうが、欲しいと思う要素がなければ買いたくありません。

CMでいいイメージをつければ売れていた時代がありました。もちろん悪いイメージを持たれるよりは、いいイメージを持たれたほうがいいです。ですがそれは、いいイメージを植え付ければ売れるということではありません。

コミュニケーションスキルはビジネスパーソンにとってとても重要なもののひとつです。また、それ以前に自分の頭の中にあるものを相手に言葉で伝えることは非常に重要です。

ものを買うときの要素は必要か否か。どんなに未食的な商品でも自分にとって不必要であれば買いません。自分の買い物を考えてみると必要最低限のスペックとコスパの高い商品を買うことが多い。無駄にハイスペックのものを買っていた時代もありましたが持て余すことが多いので最近では身の丈に合ったものをチョイスすることが増えました。そんな自分のチョイスに合うものをAmazonで検索して買うのですがやはりAmazonのベストセラーとおすすめマークのついているものは対象になりやすい。

スタバが店舗を「サードプレイス」と言語化したことで得たもの

たとえば、スターバックスは「サードプレイス」という言葉で自店舗を表現しました。自宅でも仕事場でもない、自分の第三の場を提供しますということです。その第三の場では、素の自分に戻れる場所のような気がして、ホッとできる、自分を取り戻せる、そんなメッセージを発していました。

サードプレイスというキャッチコピーにインパクトがあったため、若干それが独り歩きしている感じがあります。そしてスタバのように自社サービスを一言で表せばいいと考えている人もいそうに思います。ただ重要なのはそこではありません。

ポイントは、キャッチコピーとして一言でまとめることではなく、自分たちが提供したい空間とその価値を言語化したところ です。仮に一言にまとめなくても「家でも、職場でもない、自分に戻れる場所を提供します」と文章で表現しても伝わったと思います。

スターバックスが提供している場の価値や意味合いを言語化していなければ、スタバは単に「おしゃれなカフェ」です。おしゃれでフレンドリーな店員さんがいるコーヒー屋さんです。おしゃれなカフェは、それはそれで居心地がいい空間ではあるかもしれません。しかしそれはあくまでも「おしゃれなカフェ」どまりです。日本にも世界にも、おしゃれなカフェはたくさんありますので、それらの店舗と同列に扱われていたでしょう。そしてスタバが本当に提供したいものは消費者に伝わらなかったでしょう。

「おしゃれなカフェ」ではなく、「うちは『サードプレイス』を提供しているんです」となれば話がまったく変わります。本来消費者は、カフェにおしゃれさだけを求めていたわけではありません。特にビジネスパーソンはおしゃれな空間があるからと言ってそこに行くわけではありません。

スタバは自分たちが提供しているものを言語化したので、強いビジネスを作れているんです。

さらに大事なのは、言語化されたことでスタバが提供していることが見えるようになったこと(認識できるようになったこと)です。それまで「サードプレイス」なんて意識もしたことがなかった消費者が、「サードプレイス」の価値が見えるようになり、それを求めてスタバまで足を運ぶことになったのです。

物理的な空間自体は何も変わらなくても、スタバの意味自体が変わります。つまり、「サードプレイス」という言葉を提示することで、スタバが提供したいものが見えるようになり、消費者もそれを実感して求めるようになったということです。

すっかり定着したサードプレイスという言葉。スタバの代名詞みたいな言葉になっていて認知度も高い。その辺が上手いなと思います。こういった言語化がうまくいったケースを見ると言葉って大事だなと思います。

言語化がうまくいくと生成AIなどを上手いこと使うこともできるので、語彙力含め大事。Adobe Fireflyとか使うとデモの言語化がすごくてびびる。自分の思う結果を導き出すための言語化。うまいことできると何かと便利です。そんな言語化に特化した書籍。

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