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いつも機嫌がいい人の小さな習慣|有川 真由美|仕事も人間関係もうまくいく88のヒント

自身が気持ちの良いことを習慣にすると自然とお金にも好かれるようになる。小さな幸せを掴む過ごし方は習慣の力によるところも大きい。いつも機嫌がいい人でいるための小さな習慣とは?

お金がないと言わない

「お金がない」という言葉は、口に出さないほうが身のためです。

「お金がないから、飲み会に行けない」「お金がないので、経費を先にほしい」「お金がなくて、貧乏生活です」などと言っていたら、まわりはどう思うでしょうか?

よっぽどの事情があるならまだしも、なんとなく「ツキのない人だ」と思われるはずです。

お金を稼ぐ力や管理する力がない人と認定されて、人が離れていきます。

気を使って、イベントや飲み会にも誘わなくなるでしょう。 「お金がない」という言葉で、信頼もチャンスもなくしてしまうのです。

なにより、「お金がない」という言葉を、だれよりも聞いているのは自分自身。 「自分はお金がないに値する人」と、強烈にインプットすることになるのです。

私はどんなにお金がないときも、「お金がない」と口に出さないようにしてきました。単純にカッコ悪いから、人に気を使わせたくないからということもありましたが、手持ちのお金が少なくても「お金に困っている自分」にはなりたくなかったからです。 「お金がない」という言葉を使わずにいたら、どんなことが起きたかというと……。 「いまのお金でもじゅうぶん暮らせる」「本当に欲しいものがあれば、お金はなんとかなる」「もっと稼ぐ自分になれる」……そんなふうに思うようになり、現実的にそうなってきました。お金に縛られずに、生きられるようになったのです。 「お金がない」という言葉は、自分自身を不自由にします。

悪魔の呪文として、使わないよう注意しましょう。 「お金がないから」では、お金に振り回されるようになります。

確かに日常的にお金がないと連呼する人にはあまり近付かなくなりますよね。どうせあいつ金欠だからと思われて誘われなくなります。そもそも人との関わり合いを強く求めるならある程度の出費は目を瞑るぐらいの余裕が必要。

興味を持ったことはすぐ調べる

ある男子大学生が食事中に、メニューを見てこんなことを尋ねてきました。 「グラッパってどんなお酒ですか?」 「さあ。私はお酒のことは無知なので……」 「(スマホで調べて)あー、イタリアの蒸留酒なんだ(と満足そうな顔)」 「すぐに調べるっていいね。いつもそうやって調べるの?」 「はい、気になっちゃうんで。役に立たない無駄な知識ばかりが増えてますけど」

彼は苦笑いをしていましたが、そんな無駄と思えることに興味をもつクセ、それを知ろうとするクセは、すばらしいと思ったのです。

多くの人は、仕事や試験勉強や、英単語を覚えるといった目的がある知識は求めようとしますが、たまたま出逢った知らないことは、ついそのまま放置してしまいます。

でも、「知らなかったことが、わかるようになる」という〝快感〟は、人間の純粋な喜びです。求めれば求めるほど、「なるほど、そういうことか!」「へー、おもしろい!」という快感で満たされていきます。

子どもが「なんで? どうして?」と好奇心でいっぱいなように、私たち大人も、街を歩いているとき、テレビを観ているとき、人と話しているとき、「これってなに?」「どういう意味?」「なんでこうなの?」という疑問がわいてくるはずです。  調べるだけでなく、自分で考えたほうがいいこと、人に聞いたほうがいいことなど解決方法はいろいろあるし、答えが出ないこともあるかもしれません。

大切なのは、好奇心を持ち続けること。求め続けること。  すぐに調べるクセは、毎日の生活、人生をゆたかにしてくれるはずです。 知らなかったことを知るのは、すばらしく気持ちがいいものです。

現代はGoogleという強い味方によってわからないことはすぐにググれば問題解決ということも多い。知識の源泉はインターネット上に無尽蔵に溢れているので使い方を心得ていれば強い味方となる。疑問に思ったらすぐ調べる癖をつけることで知識は重層化しあなたの成長につながります。できれば興味を持った検索結果が出たらそこから書籍などに移動すると、なお体系的に学べるのでより良い。

人生をちょっと彩る数々の習慣。好ましい習慣をいくつか生活に組み込めばそれだけ人生がゆたかに。これはと思った習慣があったらすぐに自身の生活習慣に組み込みましょう。

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