世界中を飛び回り、何百人の起業家と接した自らの実体験、「雇われ」が滅びゆく現状、ビジネスを巡る真実、テクノロジーの進化による追い風、これから身につけておきたい精神、経済システム、哲学・歴史・統計など……、20世紀型の「仕事(JOB)」が終焉し、起業家経済が到来した21世紀の「究極の働き方と新常識」をこれらの視点から詳しく紹介。世界を席巻する革命の波の中で、後悔しない生き方を提示する本書は、この先の未来、お金と自由と意味を手に入れ、思い通りに生きたい人にこそ、是非読んで頂きたい1冊。
君の人生は永久に変わるんだ
2008年後半、リーマン・ショックが世界を襲った。その結果、5.1兆〜7兆ドルもの大金が世界から消えてしまったといわれている。単一四半期としては史上最大の経済損失だ。ロウアー・マンハッタンにテントを張った抗議運動者たちは、連邦政府はなぜウォール街の銀行家を刑務所にぶち込まないのかと訴えた。この経済危機を一時的なものとみなす向きも多かったが、実際にはそうではなかった。それでもこうした状況のなかで、スティーブ・ジョブズはこう語っていた。「身の回りにある、君が〝人生〟と呼んでいるあらゆるものは、君より特別に頭がいい人たちによってつくられたわけではない。君はそれを変えることができるし、影響を与えることもできる。他人が使う何かを、君自身の手で作り出すことだってできる。この事実を知ってしまえば、君の人生は永久に変わるんだ」
僕たちは人生や目の前の現実を、かつてないほど自由に変えていける時代に生きていると訴えかけたものだ。SNSの発達や働き方の多様化によって「起業家的な働き方」をする人が増えている。そうした人が実際に儲かっているかというとやはり上位数パーセントの人たちが儲けているだけだろうけど、そこにはパーテーションで区切られたオフィスで書類に目を通しているような「仕事」とは別物の世界が。「仕事」と「起業家的な働き方」の間には大きな溝が。「仕事」とは他の誰かが作ったシステムの中で働くことで、ビジネスや人、アイディア、プロセスからなるシステムを結びつけ、想像し発明する「起業家的な働き方」とは大きく異なる。
どうでもいいことだけど、Instagramに意識高い系の書籍の写真をあげると自称経営者や株のトレーダーみたいな怪しい人たちがニョキニョキ顔を出してくる。株に出会って自由になりましたとか、株取引で儲けながら世界を旅しています的な人たちや怪しげなセミナー講師的な人たちだ。こういう人たちって明らかに儲かってないよね。無理してリッチを装うっている割には貧相なInstagram写真が並んでいる。中には金持ちそうな人もいるが、株や起業などで儲けたのではなくもともと金持ちだったのではと疑ってしまう。
近代の教育システムはもう機能していないのでは?
近代の教育システムは、従順で真面目な労働者をつくり上げることを目的にしてきた。20世紀の高度成長期では、需要の多い工場労働者になるための教育を受けることに大きな価値がある時期もあった。子供たちは黙って支持に耳を傾け、言われた通りのことをするよう教えられた。ところが、時代は変わった、ただ指示通りに決められた方法で仕事をするだけでは厳しい時代になってきているのだ。今求められているのは、入り組んで混沌とした状況で問題を把握し、解決していける能力ーーすなわち、起業家精神なのだ。
これからの時代は従来の価値観や方法に従おうとするだけの者は大きく成長できない。こうした人材はやがて需要がなくなり簡単に機械や世界中に散らばる人件費の安い地域の優秀な人材に置き換えられていくだろう。
副業としてビジネスを始め、その後フルタイムのビジネスへ
フルタイムの起業家の多くは、まず副業としてビジネスを始め、ある程度軌道に乗ったところで、フルタイムのコンサルティングや請負業に移行したり、自社製品をリリースしたりするようになっていく。
まずは競争が激しくない小さな環境で一種類の製品を売り、経験と自信を得たら、起業家の人間関係を広げ、スキルを高めていく。そして製品の品数を増やして売上を増やし、それまでの仕事を辞めフルタイムのビジネスに移行する。フルタイムのビジネスは時間という大きな資源を手にすることができる。今まで週末だけだった作業時間は週40〜60時間に変わっていく。
人間の基本的欲求
「人間の基本的欲求」は大きく3つあることが明らかになった。金、自由、意味だ。
キャリアの早い段階から自由と意味を意識して働くことでより自由でやりがいのある人生を送れるようになる。人の役に立ち同時に豊かさも手に入れることができるようになる。本当はやりたくない仕事を対価をもらえるから続けるというのはこれからの時代リスクでもあるように思う。僕は必要最低限の金と自由これは手に入れることができていると思っていたが、本当の自由と意味を満たしているかというとそうでもなかったりする。
働き方を考える上で選択肢の一つとなってくる起業だが、利益を生むのは意外に難しかったりする。世の中の成功した起業家たちのマインドは真似できても、ビジネスモデルを新たに構築して打って出るにはいささか飽和状態のような気もする。
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