風邪をひいたとき、頭痛のとき、腰や膝に痛みが走ったとき、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が出たとき、私たちは薬に頼って痛みや症状を緩和させますが、「自分は薬の性質をよく知っている」という人はどれくらいいるでしょうか。また、「薬はなぜ効くのか」というシンプルな問いに正しく答えられる人はどれくらいいるでしょうか。「セルフメディケーションの時代」に必要な考え方を、この一冊で学ぶ。
薬が作用するメカニズム
つまり、薬とは、たとえ病気を患っていたとしても、「満足のいく生活が送られる状態」を維持させる役割があることに大きな意味を持っています。病気によって日々の生活が苦しかったとしても、その症状さえ抑えることができれば、普通の生活に戻ることができるのです。薬で病気の症状を抑えることによって、後は人間自身が持っている自然治癒力に任せるのです。これが、病気を治療する医薬品の基本的な概念です。
薬は症状を緩和するものであり、根本治癒を助けるためのものに過ぎない。僕たちが普段飲んでいる薬には満足行く生活を送るための痛みや症状の緩和機能しかないのだという。なので薬さえ飲めば治癒するという考えは当てはまらない。治癒はあくまで自然治癒力に任せるとのこと。これはほとんどの人が誤解している事実ではないだろうか。
体の中での薬の動き
不眠症の中でも、床についてもなかなか寝付けない症状が「入眠障害」です。人は布団に入ると、平均して 10 ~ 15 分程度で眠りにつくといわれています。これが、日常的に1時間以上眠れず、そのことで苦痛を感じるようであれば、入眠障害と診断されます。寝付きが悪い分、朝、なかなか起きられなかったり、昼寝するときは寝つきが良かったりします。次に、一度眠っても、夜に何度も目が覚めてしまう症状が「中途覚醒」です。中途覚醒が起きると、眠りは必然的に浅くなります。そのために熟睡感のない状態が続くと、眠った感じがしない「熟眠障害」に陥ります。この状態に陥ると、日中、眠気に襲われて仕事などの効率が落ちてしまいます。さらに、朝早く目が覚めてしまい、そのまま眠れない状態を「早朝覚醒」といいます。早朝覚醒は高齢者に多く見られます。早朝覚醒は若い人にも起こる症状ですが、この場合は、精神的なストレスやうつ病が原因であることが多いといわれています。早朝覚醒の場合、もう一度無理に寝ようとするよりも、起きてしまった方がその後よく眠れるようになることもあります。このように、不眠症と一口にいってもさまざまな種類があります。したがって、「どのような睡眠障害を改善したいか」によって睡眠薬を使い分ける必要があります。ここで、半減期の出番となります。睡眠薬は半減期によって「超短時間型、短時間型、中間型、長時間型」に分類されます。
僕も日常的ではないが1週間に1度ぐらいのペースで夜眠れない場合がある。これも睡眠障害ということなので、これからは病院を受診した際、その旨を伝えてきちんと睡眠薬を処方してもらおうと思う。それと僕は水分を多く取る傾向にあるので夜中にトイレに何度も行く。そのまま布団の中にいればいいのだが、つい尿意が気になって起きてしまう。それも含めて睡眠薬の導入を検討してみようと思う。
ジェネリック医薬品の利点と欠点
患者さんにとって「元々の自己負担額が少ない」ということは大きな利点です。しかし、先発医薬品から切り替えた際の自己負担額の差も小さくなるため、ジェネリック医薬品の推進という観点でみれば、これはマイナスに働きます。一方、欧米では日本のような整った制度がないため、高額な自己負担を強いられることになります。特に米国では医療費が高額になりやすく、国民は、医療費に対して敏感です。例えば、米国で盲腸の手術を受けると、日本円にして200万もの費用がかかるといわれています。日本で盲腸の手術を受けると約 40 万円ですが、患者側が支払うのは3割負担で 12 万円程度になることを考えると、米国での医療費の高さが理解できると思います。このような背景もあって、米国では医療費に対してかなりシビアなのです。
僕もつい最近、処方されている薬のジェネリック医薬品が出たことでそちらに移行した。特に僕は薬を変更することに神経質でないので普通に移行。精神科の医療では特に、今まで飲んでいた薬を変更することに以上に神経質になる患者さんも多く、逆プラシーボ効果ではないが、ジェネリックに変えたことにより薬の効きが悪くなる場合もあるのだという。思い込みっていうのは恐ろしいですね。ちなみに僕は薬の金額が半額程度まで抑えられ助かっています。
様々な病気で薬を服用することがあると思います。その時薬に対する知識が少しでもあれば、治療に対する考え方も変わってくるし、薬の重要性も理解できると思います。薬の基本的な性質を知って正しい服用でセルフメディケーションを推進していきましょう。
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