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上達の技術 無駄なく最短ルートで成長する極意|児玉 光雄

「うまくなりたい」「できるようになりたい」という切実な思いをもったことがない人は、おそらくいないでしょう。部活動で、受験勉強で、ゴルフで、英語で、仕事で……。しかし、なかなか思うような結果がだせない自分にくやしい思いをした人も多いはず。でも、それはあなたに才能がないからではありません。伸び悩むのは「努力の仕方」が間違っているからです。本書では、上達するための「正しい努力の仕方」を解説します。

上達の最強法則

上達の最強法則は「反復練習」です。いくらスポーツ科学が発達しても、高度な技は、毎日繰り返すことでしか維持できないのです。反復練習の大切さを実感しているアスリートだけが上達できるという基本原則は不変です。しかし、効率的な反復練習とそうでない反復練習が存在します。私の約40年にわたるコーチ経験からも、工夫のない反復練習はまったく上達に貢献しないどころか、後退に結びつくこともあります。たとえば、指導者がその反復練習でなにを身につけさせようとしているかをアスリートに明らかにせず、ただやみくもに回数だけを目標にして練習させるような方法です。

反復練習は高度な運動プログラムを小脳に蓄積支えるのにも役立つ。この領域はまだまだ研究が半ばで解明されていないことも多いが、難易度の高いパフォーマンスを要求される運動プログラムは小脳に保存されやすいことがわかってきています。運動のみならず芸術の分野でも。楽器演奏やダンスなどの芸術的パフォーマンスも小脳や大脳基底核といった器官が関与しているのだそう。小脳に優れた運動プログラムを数多く蓄積するには反復練習が効果的。

ほとんどビョーキで結構!

努力しているのになかなか上達しないこともあるでしょう。しかし、簡単にあきらめてはいけません。上達はそんなに簡単ではありません。そんなことはあたり前です。天才たちは、異常なほど高いレベルの好奇心があるので、たとえ努力を積み重ねて成果が出なくてもあきらめないのです。真の上達を実現するには、ちょっとやそっとの停滞ではあきらめない強い好奇心が求められます。技の習得は、たんなる努力だけでなせるほど簡単ではありません。たとえば、大谷翔平選手ほど好奇心のかたまりであるアスリートはなかなかいません。あるときこう語っています。「野球が頭から離れることはないです。オフに入ってもいつも練習してますもん。休みたいとも思いません」好奇心は、言い換えれば「取りつかれる心」です。テーマを絞り込んでそれを頭の中に入れ、断続的でいいから思索を持続させ、具体策を行動に移すーーそれこそ上達の近道なのです。

何かに取り組む際、ほとんどビョーキと言われるぐらい熱中したことはあるだろうか?もしそれができるのならそのことについて熱狂を持続させよう。上達には成長曲線があり踊り場的な成長が鈍化する場面が多くある。しかし、そこであきらめてしまうとその後に訪れるであろう上昇カーブを体験しないまま成長が止まってしまいます。継続は力なりとはよくいったもので、どこかで上昇局面がきっと訪れると信じてコツコツやっていくことをお勧めします。あきらめたらそこで試合終了。

やるべきことの優先順位を決める

アメリカの『SUCCESS』というビジネス雑誌が、アメリカのトップエグゼクティブを対象に、「あなたにとって仕事上、最も重要な要素はなんですか?」というアンケートをしました。その結果は、わずか2つの要素に凝縮されたのです。それは、「仕事の優先順位」と「仕事の効率化」でした。この「仕事」を「練習」に置き換えてみましょう。まずは「練習の優先順位」です。勝負にあまり貢献しない要素に練習を割いても、効率のよい上達は望めません。たとえば、2時間半、テニスを練習する時間が与えられたとします。ここで、6つの練習テーマをリストアップしたとしましょう。プレーヤーAは6つの練習テーマを、満遍なく30分ずつ練習するとします。すると、残念ながらプレーヤーAの上達速度は限られてしまいます。なぜなら、優先順位の低い練習テーマと優先順位の高い練習テーマの練習時間が同じだからです。プレーヤーBは、自分で決めた、あるいはコーチに相談して決めた優先順位に従って練習時間にメリハリをつけています。これは明らかにプレーヤーAよりも知的な練習法で、プレーヤーAよりも上達の速度は速くなります。勇気を持って優先順位の低いテーマを切り捨てる勇気を持つことが大事なのです。

僕は中学時代一年間だけ部活をやっていました。バレーボール部です。背が低かったのでサーブの練習ばかりやっていたら無回転のブレるサーブを早々と習得できました。その後、仲間とうまくいかなくて幽霊部員になってしまいましたが、その時習得したサーブだけは身についたままだったので、高校に入って球技大会でそのサーブだけで得点を重ねることができました。一芸ですね。

何かを上達させたければ10000時間とかいうことがよく言われますが、上達の技術を知っているのといないのでは成果に差が出ることでしょう。最速で結果を出すために上達のテクニックを学びましょう。

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