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多くの国で翻訳出版され好評を得ている「自助論」の完全新訳版

本書の趣旨は若い人たちが正しい目的に向かって力いっぱい努力すること。苦労や苦しみ、屈辱から逃れることも、他者からの支援や保護に頼り切ることもなく、自分自身で活路を切り開けるように導くことだ。自分自身を助けることは突き詰めて考えれば、周囲の人を助けることにつながる。様々な例とともに自助について論ずる書籍。

運命を切り開く自助の精神

人生には、活動をまったくやめてもいい時間などない。外部からの援助も、もちろん自分自身の努力も、等しく必要である。それは若い頃だけでなく、年を取ってからも同じだ。人は、休むことなく寒いところへ向かう旅人のようなものだと私は思っている。進めば進むほど、歩みを速めないといけないからだ。精神に取って最大の病魔は寒さである。この手ごわい悪魔と戦うには、自らの頭を働かせるだけでなく、人生という事業における仲間に支えてもらうことが必要なのだ。

人は一人では生きられない、しかし人生において仲間を作るのに苦慮したり、今までいた仲間と決別したりといったことは普通に起こる。特に自分以外にあまり興味がない僕のような性格の持ち主は仲間に恵まれることが少ない。仕事を辞めたら一切連絡が途絶える程度の関係しか築けなかった。仲間に支えてもらえることが普通な人には理解できない、なんでも一人で取り組まなくてはならない苦痛がそこにある。当然一人だと能力に限界があるので仲間に助けてもらえる人が羨ましかったり、〝人脈バカ〟にそれはお前の能力じゃないだろと毒を吐きたくなるようなこともある。人とうまく関係を築けるのも大切な能力の一つということだろう。

僕にはキツすぎるこの言葉

どんな技術や芸術でも、暑さや寒さ、空腹や喉の渇きといった苦痛を我慢する力を早いうちに身につけなければ、一流の人物にはなれない。楽ばかりして、この世の娯楽に身を任せておきながら、何か人より優れたことを達成できるかもしれないなどと考える連中は、まるっきり自分をあざむいている。眠っていては何もできない。目を開けて観察し、たゆまず働かなければ、熟達することも、名誉を手に入れることもできはしない。

名誉を手に入れようなどとは思わないが、家に引きこもって社会に毒を吐きつつお金をもらいたいと考えた僕はまず貯金で株式投資でも始めようかと考えるが、実際の株式市場の値動きから少し遅れての取引ができるシュミレーターで仮想株式投資を始めてみるもセンスがないことがわかり挫折。株式市場では10人中9人は1年以内に元本を減らし市場から去っていくという話を聞きそれを理由に僕も退場。チキンには向いてないということだろう。そこで小遣い稼ぎにブログを始めるもこれが時給に換算するととてつもなく効率が悪くやはり趣味にとどめておく程度が良いだろうと方針を変更。障害があるので普通の人と同じようには働けないだろうし‥‥娯楽に身を任せておきながらの件は僕にはキツすぎる言葉だ。

普通の労働ができないのであれば‥‥

病気のせいで、ウェッジウッッド氏は、五体満足で身体を思い通りに動かせる人のようには活動することができませんでした。しかし一方で、そういう労働者になれないなら、何かほかのこと、何かもっと大きなことができないかと考えるようになりました。病気は、彼の心の内側へと向かわせたのです。自分の芸術を確立させる秘訣の探求へと。で、どうなったでしょうか。彼はそれをわがものにしました。古代アテネの陶工も追い求め、そして間違いなく自分のものにしていた秘訣を。

病気が発症した後も、何度か就職を試みるがせっかく正社員登用されたのに研修期間中に言われもない不安に襲われその場にいられなくなり結局退職。今でも日常の行動範囲外では不安を感じることは多いし電車にも乗れない。甘いものが好きなのでスタバにはいくが、込み合う時間帯はNG。友達同士やカップルで来店してきた客がいると、何か自分の悪口をいっている気配を感じるのでしばらくは我慢するが我慢できなくなったら即退店。大声で喋る客とかマジ勘弁。

根気と忍耐と

「ローマの詩人ウェルギリウスの詩に『うわさの女神の進みは早く、進むほどに力を得る』とあるが、それは私にもあてはまる。テーマについて一生懸命考えれば考えるほど、さらに深く考えるようになる。そして最後には、その問題を考えることに、自分のエネルギーを注いでいるのだ」

忍耐強く一つのテーマについて取り組めば取り組むほど、そこに自分の全エネルギーを注ぐことに。僕の1日のタイムテーブルを見ても多くの時間は本を読んでいるかブログを執筆しているか。進むほどに力を得てくれれば、いいのだがなかなかPVを稼ぐのは難しい。やはり友達を持たない、外部との接触には消極的な人間には向いていないのだろうか。

読書を通して得られる見聞は有益なことも多いが、しょせん頭の中で学んだものでしかないということである。それに対して、実生活での見聞は本物の知恵となる。だから量は少なくても実生活で経験を積むほうが読書で見聞を積み重ねるよりはるかに効果が大きい。

やはり自助努力として、苦手な外界との接触を積極的にとっていかなくては僕に未来はないのか。ならばどのくらいなら許容範囲か自問自答することとなる書籍でした。

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