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今さら聞けない!経済のキホンが2時間で全部頭に入る|吉田 泰史|経済を徹底的に「わかりやすく」解説

経済に苦手意識を持っている方たちへ向けて、人気予備校講師が徹底的に「わかりやすく」解説する書籍。「経済が理解できない」という悩みと向き合ってきた経験から、各トピックそれぞれで分かりやすい例え話や図解を用いて解説。

市場の失敗をもたらすもの

売り手買い手の間で、 商品に関する情報に格差がある(情報の非対称性が存在する) 場合、市場の取引が円滑に行われなくなります。

したがって、情報の非対称性は、「市場の失敗」をもたらします。

例えば、取引される財やサービスの品質についての情報が非対称である場合、品質の劣る財やサービスが多く出回り、品質の良い財やサービスの取引が阻害されることがあります。

具体例で説明しましょう。中古車市場では、 売り手は車の性能をよく知っているが、買い手は車の性能をよく知らない というように、売り手と買い手の間に情報の格差が存在しています。

このような市場では、買い手は高い価格で欠陥車を買ってしまうことを恐れて、欠陥車に相当する低い金額しか払わなくなります。

その結果、市場に優良な中古車を出す売り手がいなくなって、性能の良い中古車の取引が十分に行われなくなります。

このように、良い性能の品を選ぼうとしても、結果的に逆の選択が行われる現象は、「逆選択」 と呼ばれます。

高く売りたい人と安く買いたい人のミスマッチ。僕は一人暮らしをするときに不動産屋で失敗しました。釣りとも言えるおとり広告に引っかかって不動産屋に行くとその物件はすでに契約済みと言われ他の物件(〇〇市の市長がオーナー)をごり押しされました。契約済みならばホームページでもすぐに反映させるべきで、見事おとり広告に引っかかったわけですが、急いでいたのでその物件に。結局諸事情によりすぐに引っ越すことになったのですがこういうことが日常茶飯事な業界ってなに?と不信感が募りました。

景気変動の局面

ここからは、国内総生産(GDP)が伸びて、 国が経済成長する とはどういうことか、詳しく見ていきたいと思います。

資本主義の経済活動は、直線的に成長していくのではなく、「好況」→「後退」→「不況」→「回復」といった景気変動(景気循環) を繰り返して成長していきます。以下がそれぞれのフェーズの特徴です。 好況……経済の拡大が続いて、生産・投資・雇用が増加します。また、在庫が減少して、品不足になり、物価が上昇します。 後退……需要に対して生産が過剰となり、徐々に生産が減退します。また、投資や雇用の縮小が始まります。 不況……経済活動が低迷し、底に達します。また、在庫が増加して、売れ残りが発生し、物価が下落します。 回復……底から一転、経済活動が徐々に活発になっていきます。

景気が急激に後退する現象を、とくに 恐慌 といいます。資本主義経済では、周期的に恐慌が発生してきました。その最大のものは、Part1-4でも触れた、1929年にアメリカから始まった「世界恐慌」です。

景気の後退局面ではさまざまな経済活動が抑制されます。しかし永遠に続く不況はなく必ず回復局面を迎えることを知っていればそんなに恐れることはないかと思います。株式投資をやっているとわかるのですが、大きく下げた時にはそこが買い場になることも多く株価の揺り戻しがあります。景気変動とともに覚えておきたい事実です。

経済というと小難しいと感じる人も多いかと思いますが、これは知識のない人でも理解できるよう平易な表現で書かれており分かりやすいので苦手意識のある方は是非!!

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