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「植民地化する日本、帝国化する世界」をエンタメとして読む

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今、日本で世界で起こっていることを陰謀論として対談方式で語り合う。それはあるかもねと思えるものから、トンデモな世界像まで。常軌を逸した2人の闇権力論争。本当だったとしても、戯言だったとしても想像力がすごいと思う。鵜呑みにするにはあまりにも危険な書籍です。

オレンジブック

ちなみにNHKには「オレンジブック」という出禁リストがあり、それが民放各局と共有され、アメリカに都合の悪いことは公共で一切放送できない、と聞いたことがあります。結局、GHQの制定した放送コードが今なお存置されているということです。

少なからず出禁リストや放送コードはあるかもしれないが、これはあまりにも乱暴すぎる見解だ。「聞いたことがあります」と伝聞系でしか書けない(裏取りできていない)ところがそれを物語っている。これがジャーナリストと呼べるのか疑問が残る。作家としてみれば面白いので映画とか作ればいいのではと思った。

資本が議会を金で動かす「政治の投資理論」

政治家は誰であろうと皆、傀儡であり、一時の政権が倒されても多国籍企業による支配本質は変わらない。経団連のホームページには「政党評価票」というのが公開されていて、どの法案を通したらどれだけ献金を与えるのか、いわば政治家の通知表がある。自民党だけでなく野党もこれに与しており、経団連はいわば外資連合だという。試しに経団連のホームページを見てみたら「主要政党の政策評価 2015」というのがPDFであったので興味のある人は見てみるといい。経団連事業方針の項目や取り組み・実績、課題などが各党ごと表にまとめてある。その中では、法人実効税率を早期に 20%台へと引下げなどが2015年版の課題としてあげられている。この本では消費増税は金持ちと貧乏人との逆進性が最も高いフラットな税制だと非難している。政治家にはこういった資本の論理で動くのではなく、志をもって活動に当たって欲しいものだ。

人工地震論

3.11はテロだったというフルフォード氏。1975年当時、気象兵器をの開発を禁止し合う米ソ交渉などが日経、読売、朝日、ニューヨークタイムズなどで報じられていて、第二次界大戦中、日本の海底に原子爆弾を埋めて、津波を起こすことを検討していたことがあったというがそれは戦時下の話。人工地震なんて科学的根拠も経済的合理性もない。

株式市場の八百長

仲間がみんなグルで、高値で、150万、170万と言い合っているところでカモが180万と言う。そうするとみんな黙って、カモは高値で買う羽目になる。

いわゆる「見せ玉」だ。これはれっきとした違法行為だが、簡単に稼げることから、これを行う人が後を絶たず忘れた頃に逮捕者が出たりしてる。今、ニセの買い注文が1日500万件もあるという。取引の高速化も進み素人が稼げるような場所じゃなくなっている株式市場。新たに株式投資を初めた人の中の9割は1年以内に退場となっている。

この他にも、「スマホが知性劣化をもたらす」「バラエティ番組という精神兵器」など想像力豊かなトピックが並ぶ。全体として眉唾ものの話を信じ込ませるために事実を少し織り込んでいくという手法で書かれたフィクションといった印象。エンタテインメントとして読むのがいいだろう。

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