著者が炎上覚悟で放った大放言(「バカな若者」「無能な政治家」「偽善の言論」等)に興味があってこの本を手に取った。言葉狩りの時代「個人的な発言」の一部を切り取ってメディアやネットで集中砲火を浴びせ、社会的に追い込んでいく現代の風潮。これは行き過ぎではないかというものが多々あると思う。
現代の若きバカものたちへ
「やればできる」と夢を語る若者が増えてきているが、「やればできる」のは「やればできた」人の言葉。確かにイチローや浅田真央、東大合格者など成功した人の言葉お聞いていて思うのだが、そこまで努力できる「才能」を持っていたからであって、普通以下な僕からしてみればちょっと手が届かないと感じる。「自分を探すバカ」と称して面白いことが書いてある。
二十年も生きてきて、学校でも社会でも、あるいは友人たちとの触れあいでも見つからなかったものが、半年やそこら外国を放浪したくらいで見つかるのだから「宝探し」としては実に手軽だ。
半年間外国を放浪すれば、いい経験にはなるだろうが、それで「自分探し」が成功するかどうかは、疑わしい。他人に日記を見せたい日本人。日本語はインターネットの世界で、ブログで最も使われている言語らしい。ブロガーたちの苦悩として、最初は読んだ本の感想等を頑張って書いたりするが、たいていの人は思っていたほど人生は劇的面白いものではないと気づき、すぐに書くことがなくなってしまう。その結果、その日「食べたものを書く」という食事報告ブログがどんどん増える。ブログについて書いてあったのでそれに付随して、「好きなことは金を払ってするもの」というので、僕の場合レンタルサーバー代(月1,000円程度)がそれに当たるのかとも思う。この章ではのコスパについても触れていて、値段が3倍なら3倍の効果や感動が得られるかというものでこれは僕も常ずね思っていたことだ。たいていの場合それはNoだが、数値化できない「何か」が人生の幅を広げてくれると著者は語っている。
図書館は新刊本を入れるな
本来、図書館が仕入れる本は一冊と限られているが、紛失や破損の場合を考慮して、複本として予備で仕入れることが許されている。図書館はそれを利用(悪用)して、複本を大量に仕入れるのだ。
僕は図書館を利用したことがなかったのでこの事実を知らなかった。読みたい本があったら買って読むし、その売り上げが作家(著者)のモチベーションに繋がりより良い次回作を書く要因になると思うからだ。Kindle本や古本を利用すれば、今、読みたい本が今読めるということが僕にとってのコストパフォーマンスだ。
自己啓発本の効能は?
僕自身自己啓発本を数多く読んできたので、著者の言うように毛生え薬をせっせと塗るハゲみたいなもので効果がないというのは耳が痛い(読了後には読んだという達成感と本棚が少しずつ埋まっていくということだけだ)。
第四章では著者の炎上史が書かれているがサクッと読んで読了した。
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