集中力が続かず、勉強や仕事の能率が悪いと感じている方、時間をかけている割に成果が上がらず、生産性の低さに悩む方、「残業癖」が治らない方、「カフェでの仕事は本当に能率が上がるのか?」と疑問に思う方、仕事で成功を収めたい経営者やフリーランスで働く方に向けて書かれた生産性向上、時間管理の側面からのカフェでのメニュー選びに関する書籍。
目的が明確になっている
講堂の前に十分な思考の機会を持つ。そして目的意識を持ち、無駄のない動きをとる。「行動あるのみ」の訴えを鵜呑みにするのは危険です。
確かに「即行動に移すことが大事」と説いた書籍は数多くあるが、成功者が十分に考え、準備する工程をすっ飛ばしている訳ではない。目的意識を持ち無駄のない行動をとるための準備を高速で行っていることは取り上げられてなかったりする。ようするに決断のスピードが凡人より早いのだ。僕のように優柔不断な人間が、スピードを手にするには簡単な事前の準備が必要。
著者はスタバでカフェアメリカーノを頼む理由として給仕までの時間の短縮とメニュー選びの手間を省くためとしている。給仕までの時間はドリップコーヒーの方が早く320円(tall・税抜き)と20円安いのだが、ブラックの濃いのが苦手な著者はミルクや砂糖を入れてかき混ぜる時間がもったいないためカフェアメリカーノを頼むのだという。ブラックが苦手でないなら(日替わりでローストレベルの異なるコーヒーでよければ)ドリップコーヒーで良いということとなる。
仕事や勉強、読書など目的意識を持ってカフェによるのでありメニューで迷うのは時間の無駄という。著者はフードメニューを頼むことも無駄だというが、僕は休日気分を味わいたいので、朝食を摂るし食後のスイーツも頼む。甘いもの好きのオヤジと思われていることだろうww朝食を食べ終わったら、いよいよ読書へ、少々行儀が悪いが、スイーツを口に運びつつの読書は至高の瞬間だ。
スタバは店内を利用することを考えれば高くない
カフェに行く目的が「コーヒーを飲むこと」にあるならば、ほぼ同質で、量もさほど違わない場合、当然安い方を選ぶことになるでしょう。そうなれば、スタバよりドトール、ドトールよりベローチェということになりましょうか。否、むしろ、カフェはいずれも割高ですから、自宅で飲むのが一番安上がりでしょう。
僕の場合、カフェに行く目的は休日気分で朝食をとり読書しながら甘いものを食べることなので、それを害する喫煙者や声のでかい客が比較的少ないスタバを選択する。コーヒーは好きだが飲みたいときは、コク深いローストレベルの豆を買って自宅でコーヒーミルで挽きそれを飲む。お店としてはテイクアウトの客の方が有難いのだろうが、ここはあえて店内利用をオススメするスタバのメニューには場所の雰囲気代も入ってると考えればそう高くないだろう。1日の時間を有効に使いたいので開店直後に入店し1時間ぐらい本を読んだら、帰るようにしているが、この本では平日の午前中(9〜11時)の利用を勧めている。
静かな環境で仕事をしたいなら図書館も選択肢の一つとして浮かぶだろうが、パソコンのタイピングの音が迷惑でマナー違反になるし、コンピューター室では逆に他人のタイピングの音が気になってしまう。そんな中、ちょうどいい音量のBGMが流れ、パソコンを開いて作業しても迷惑にならないスタバは店内を利用することを考えれば高くないのだという。「読書」目的で利用する僕も〝気になる輩〟と遭遇する確率は極めて低い。
分煙をして嫌煙家に配慮しているつもりの店も多いが、分煙ゾーンの近辺ではやはり臭うし「何が分煙だ!」とツッコミたくなる所の方が多い。僕の通う病院の待合室でも以前は分煙と称し、喫煙室があったが、いまでは完全に禁煙となった。世界を見てみても全面禁煙がスタンダードなのだから店舗はその方向に向かうべき。
帰属意識による棲み分け
無意識のうちに「自分は学生だからマック」、「自分はリタイア組だからドトール」といった判断を下しているのではないか、と 。勿論、収入といった現実的な問題もあろうかとは思いますが、カフェの選別の決め手となるのは、それだけではない。先に述べた帰属意識というものが、無意識のうちに働いているのです。
アメリカではそれが人種や民族だったりする。(カフェAは白人のみ、カフェBは黒人だけ、カフェCはヒスパニック系等)イギリスでは富裕層はこのお店に、労働者階級はあのお店にといった棲み分けがあったりする。国によって違いはあるが、帰属意識による棲み分けはどこにでも存在し、日本ではそれがカフェに見られる。スタバに集まる人々を意識高い系と揶揄したりするのもそういった帰属意識からなのかもしれない。
一通り読んでみて思ったのは、別にカフェアメリカーノじゃなくてもよくねぇ?時間管理は上手いに越したことはないが、給仕時間の長い商品をディスるほど時間に追われている人なんて一握りで、逆にそのレベルに達した人は時間を自由に使えるスキルも習得済み。僕はこれからも給仕に時間のかかる商品を頼むし、フードも注文するよ。
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