無駄な努力をせず、最小限の努力で最大限の効果を上げるにはどうすればいいのか。 「利益の80%は顧客の20%がもたらす」「仕事の成果の80%は費やした時間の20%から生まれる」インプットとアウトプットの関係には必ず不均衡が伴うことを発見した「パレートの法則」をビジネスや人生に応用し、成功を導くための手引きとなる書籍。
80対20の法則 理解と利用法
効率の低い投入を、効率の高い投入の生産に近づけることができれば、産出は何倍にも増える。80対20の法則を用いそのゴールに到達するには二つの道がある。
一つは、非生産的なものから生産的なものに資源を再分配することである。これこそ時代を問わず、あらゆる起業家が成功した秘訣である。
もう一つの道は、科学者、医師、宣教師、コンピューターシステム設計者、教育者、研修の教官が使っている方法で、資源の配分を変えずに非生産的資源の効率性を高めようと考え、生産性の高い資源を手本にした学習に力を入れようという発想だ。
80対20の法則は我々が何をすべきか教えてくれる
- 努力の平均水準を上げるのではなく、努力を一点に集中する。
- 決められたコースを走るのではなく、近道を探す。
- 最小限の努力で、人生の支配権を握る。
- 網を広げるのではなく、網を狭める。
- 多くの分野で平均点を取るのではなく、一つの分野で突出した成績を上げる。
- 日常生活で、できる限りアウトソーシング(業務の委託・外注)を進める。庭仕事でも、自動車の修理でも、自分でやらずにできるだけ専門家に任せる。
- よくよく考えて、仕事と会社を選ぶ。できれば、他人に雇われるより、他人を雇った方がいい。
- いちばん得意とすること、いちばん楽しいと思うことだけをやる。
- 水面下に隠れている皮肉な現象や不思議な出来事を探す。
- 重要な分野ではすべて、二〇%の努力が結果の八〇%につながるように調整する。
- 手当たり次第にチャンスに飛びつくのではなく、気をしずめ、仕事を減らし、ゴールへの最短距離に照準をあてる。
- 脂がのりきった時期に訪れる「幸福の連続」を大切にし、それを元手に将来の成功を確保する。
80%の活動は有無を言わせず切り捨てる。時間や、組織、取引関係、資産など、何でもだ。無駄な80%にかかわっていると、本当に重要な20%に費やすエネルギーと時間がなくなってしまう。どんなことが、時間の有効利用になるのか、それとも無駄な時間となるのかは以下のベストテン、ワーストテンが教えてくれる。
時間の利用法ベストテン
- 人生の目的に沿ったことをやる
- いつもやりたいと思っていることをやる
- 80%の成果を生み出す20%のことをやる
- 最小限の時間で最大限の成果を上げる方法を考える
- 君にはできっこないと言われていることをやる
- 誰かが大成功をおさめた違う分野のことをやる
- 自分の想像力を生かせることをやる
- 他人に任せられ、自分はほとんど遊んでいればいいことをやる
- 常識外れの時間の使い方をしている有能な人と手を組む
- 今やらなければ生涯できないことをやる
時間の利用法ワーストテン
- 他人から頼まれたことをやる
- いつもやっていることをやる
- あまり得意でないことをやる
- 楽しくないことをやる
- 絶えず邪魔が入ることをやる
- 他人がほとんど関心を持っていないことをやる
- 当初考えていたよりすでに時間が2倍かかっていることを続ける
- 信頼できない人、能力がない人と手を組む
- 山あり谷ありのサイクルが予測できることをやる
- 電話に出る
感じる知性「EQ」を磨く
IQが高いからといって富や名声や幸せを得られるかと言えばそうではない。人生を左右するのはもう一つの大切な資質「EQ」である。人間誰しも、状況次第で「感じる知性(EQ)」は大きく変わる。まずは肩の力を抜き、自分の思い通りに物事が進む様を思い浮かべ、自分の力を一番生かせること、一番落ち着くと感じることを始めると良い。EQについては『自分を成長させる 悩む力 悩まない力』『引きずらないコツ』『疲れない脳をつくる生活習慣』でもちょこっと触れているので興味のある方はどうぞ。
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