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「いつでも転職できる」を武器にする|松本 利明|市場価値に左右されない「自分軸」の作り方

若者を中心に転職によってより良い環境を求める風潮が根付き始めている。自分のスキルに自信があり「いつでも転職できる」という武器を持っていれば、仕事は今よりずっと楽しく、ラクになる。「会社」「時代」「人」に左右されずどんな場所でも活躍できるようになる一冊。

キャリアはアップではなくスライドで考えるといい

100人に1人の特技を3つ掛け合わせるブランディングは普通のビジネスパーソンで成り立たせるのは難しいと「はじめに」で解説しました。では、普通のビジネスパーソンはどうすればいいのでしょうか。頂点を目指すのではなく、スライドしてオリジナルの価値を「見いだして」いけばいいのです。具体的に解説しましょう。図4をご覧ください。

普通にキャリアを考えると、図4のように業界やその会社で上に登ることになりますが、上にいけばいくほど狭くなります。ライバルも同期だけではなくなります。上司や先輩、先人の識者などで上は詰まっているからです。熾烈なポジション争いになります。

しかし、苦労して1ミリでも上に上がっても、下のマーケットは増えていきません。まさに血の雨がふるレッドオーシャンになります。そこで発想を変えましょう。

今の居場所で自立して一人前になったら、勇気を出して横の山に進むのです。対象となるマーケットを移し、そのマーケットでよそ者の視点と知見から、新しい価値を提供すればいいのです。同じマーケットを相手にしていると同じような思考パターンにおちいるので確実に喜ばれます。ライバルもいないので一人勝ちになります。

キングコングの西野亮廣さんなども同じような戦略をとっています。

お笑いの世界で時代を摑んだ西野さんは、先人のつくった道をいくのではなく、自分の道を進んだと著書に書かれています。お笑いで摑んだ知見をスライドし、絵本作家、オンラインサロンをはじめ、次々に確実に当て続けています。

キーは、逆張りです。 ライバルがいないか少ない「アウェイ」にスライドし、自分の資質や経験の中から、相手に喜んで貰えそうなことを行えばいいのです。

ブルーオーシャン戦略はあらゆるジャンルで成功する基本。自分の土俵で戦える未だ市場がないジャンルで勝負を挑むのもいいだろう。

業界×職種×会社を見切る

前項で横軸であるライフサイクルの各フェーズの特徴を見切るポイントについて解説しました。続きまして、縦軸の業界×職種×会社の見切るポイントを解説します。

業界:報酬水準が高い業界、市場が伸びている業界、最低限の資質があう業界を選ぶ

職種:職種別に最低限必要となる資質とのフィット

会社:会社の価値判断基準と資質のフィット

を基準に考えるとスッキリします。順にみていきましょう。 ①業界の報酬水準と実態は、その業界の人に聞く

業界の報酬水準は公的な統計をみれば一発でわかります。総合商社、コンサル、メガバンク、生保・損保、マスコミなどが高給としてでてきます。金融系は外資系になるとさらに報酬水準は跳ね上がりますが、注意が必要です。グローバルでは担う職務に応じて報酬水準が決まる職務給ですが、日本は年齢や勤続年数に応じて報酬があがる年功的な報酬体系は払拭されていません。 高齢者の就業人口が多いため、報酬水準が高めにでているリスクもある からです。統計により集計する前提も異なります。厚生労働省、人事院、中労委など、定期的に報酬調査を行っているデータをみると差が生じているので注意が必要です。

みなさんが 肌感覚で業界の報酬水準を摑むにはベタですがその業界で働いている人に聞くことです。 部長でいくら、課長でいくらという報酬水準だけでなく、残業や有休取得の傾向などを、その業界で働いている人は摑んでいるからです。実は高齢者と残業が多いので報酬水準が高いデータがでていたなど、統計には表れない実態を摑めるからです。

何歳で平均いくら収入があるかを調べておきましょう。エネルギー業界のように潰れることなく(M&Aはありますが)、安定的に収益を上げている業界は年功的に報酬があがる仕組みになっています。

仕事を選ぶ際の条件の一つに年収があるが、外面的にやりがいとかを挙げる人がいる。でも内心年収などのお金まわりも気になることだろう。そんなときはその会社の平均年収をライフステージごとにリサーチしておくこと。

いつでも転職することができるスキルがあれば怖くない。転職が一般的になった一方、中途採用者への扱いが悪い閉ざされた企業風土の会社もあるので要注意。そういう会社は表向きには開かれた職場とかいっているので注意が必要。

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