初対面、取引先、苦手な上司、義両親との雑談ほどストレスのかかるものはありません。微妙な関係性だけど喋らないわけにもいかない。そんな時に重宝する超簡単な話し方のコツ。
初対面編
女性が男性にモテるためには、「さ・し・す・せ・そ」を意識したあいづちを打つ、というテクニックがよく知られています。つまり「さすが」「知らなかった」「すごい」「せっかくだし(センスいいですね)」「そうなんですか!」という言葉を返すべし、ということ。こうすれば、男性が喜んでくれて、結果的にモテにつながるという理論です。
ですが、これは雑談力の視点では、あまりおすすめできません。 「媚びてるように見える」とか「使う場面が限られる」以外にも大きな理由があって、それは、「いざというときに、とっさに出ない」ということ(笑)。
「寒くなってきましたねー」
「最近、子どもがプログラミングを始めたんです」
「転職を3回してるんですけど」
こういった話題を相手が持ち出してきたときに、とっさに「さ・し・す・せ・そ」のどれを言えばいいかわからなくなりませんか? 「さすが、かな? すごい、かな? せ、は何だったっけ?」と考えているうちに、あいづちを打つチャンスは去ってしまう。意外と難しいのがこの「さ・し・す・せ・そ」のあいづちなのです。
そこで、僕が代わりにおすすめしたいのは、ズバリ「あ・い・う・え・お」です。つまり、 「あー!」「いいですねー」「うーん」「ええ!?」「おーーー!」 の5ワード。
あいづちよりもリアクションのほうが簡単
「寒くなってきましたねー」
「あー、そうですねー」
「最近、子どもがプログラミングを始めたんです」
「おー!! プログラミング!」
「転職を3回してるんですけど」
「えー、3回ですか?」
相手が何かを言ったら、「あー!」と納得し、「いいですねー」と共感し、「うーん」と考え込み、「ええ!?」と驚き、「おーーー!」と感嘆する。
冗談のようですが、実際たったこれだけのことで、相手としてみれば「興味を持ってもらえている」とうれしい気持ちになります。
女性のこの「さしすせそ」流石に広まりすぎててこれやられると、「こいつテクニックに頼ってるな」と思ってしまい逆に嫌な気分に。これに少しスパイスを加えると、そう「感嘆」のスパイス、一気にホント感が増してわざとらしさが消える。でもこれもやりすぎには注意。
知人/飲み会編
話を盛り上げようと、相手の話にばしばしツッコミを入れるのは、間違った雑談です。
たとえば、相手が「クラシック音楽が好きで、中でもショパンが大好き」と言ったとき、場を和ませようと、「ショパンってチョピンって読めますよね?」と茶々を入れたり、「クラシックか~。上流階級って感じ!」といじったり。 それらの多くは残念ながらすべります。変にがんばったせいで、場の空気はかえって冷ややかなものに。
お笑いブームのおかげで、ツッコミという言葉がよく知られるようになりましたが、これはとても難しい技術。素人が簡単にマネできることではありません。下手にやると「寒い人」と評価を下げることに。
では、どうすればいいのでしょうか?
ツッコミを入れるヒマがあったら、きちんと「褒める」クセをつけたほうが、よほど話は盛り上がります。
「クラシック音楽が好きなんです」
「あー、クラシック。いいですよね。全然詳しくないんですけど、どういう曲が好きなんですか」
「いろいろありますけど、一番好きなのはショパンの『夜想曲(ノクターン)』ですね」
「わー、素敵な曲名ですね。それって、どんな曲なんですか?」
「え、聞いてくれます? それがですね、ショパンってほんとに天才で……」
「褒め」は最強無敵のリアクション
「いいですね」「素敵ですね」「かっこいいですね」「すごい」……。褒め言葉はなんでもOK。もちろん、うわべの言葉でもかまいません(笑)。
とにかく「あなたの話を好意的に受け止めています」ということが伝わりさえすれば、それでいいのです。
褒められて嫌な気分にある人はいない。人たらしと言われる人はこれが絶妙にうまい。ちょっとしたこと髪型を変えたり持ち物を新調したりした時すぐにそれに気付く人はいつも観察していて、ここぞという時のための情報を蓄積しているわけだ。
雑談をするためには日頃から相手の情報をリサーチするぐらいのちょっとした観察眼が必要。「違いに気付く→褒める」などはその典型。これは訓練ですね。
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