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孤独ほど贅沢で愉快なものはない。極上の孤独を楽しもう!

現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。しかし、それは少しおかしくないか。そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、成熟した人間だけが到達できる境地でもある。「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。

なぜ誰もが「孤独」を嫌うのか

沢山の人に囲まれていながら、誰も自分を見てくれない、声をかけてもくれない。目の前の人とつながれない時に感じるのが孤独なのだ。それならいっそ、独りになってみるがいい。独り歩めば、むしろ充実感があり、他人を気にしないですむ。

現代は、人と人との繋がりばかりが強調され、スマホなどを通じてやりとりしていないと不安になる。誰かと繋がりたいと「いいね!」を押し、写真をアップし共感を得ようとする。しかし、その一方で、今ほど人と人とが遮断されている時代はないとも感じる。僕の場合、現実世界での人との繋がりは皆無。ブログやSNSが唯一の社会との接点。それでも楽しくやっていけているのは「孤独」がそれほど嫌いではないから。自分の好きな本を読んで、音楽を聴いて、僕の趣味は独りでできるものが多いからかもしれないが、友達を必要としない。逆に、人のペースに合わせるのが嫌で、そういった関係をとことん絶ってきた経緯がある。それでもちょっと寂しくなるときは、SNSでゆるく外部の人と繋がったり、カフェで店員さんの笑顔に癒されたりすることで帳尻を合わせている。孤独を嫌う理由はどこにもない。

スマホが淋しさを助長する

他人とのコミュニケーションの手段が増えれば増えるほど、淋しさは増すのだ。友達とLINEでつながる。いとも簡単に返事が戻ってくる。そこで心が通じたと感じるのだろうか。うまくいっている時はいい。恋人同士でも友達でも、仲良く会話できた時はいいかもしれないが、そううまくはいくまい。いつまでたっても返事が来なかったりすると、機でも悪くしたのだろうか、病気でもしているのではないかと気にかかる。

僕はこのご時世珍しく、LINEを利用していない。あの短文での連投コミュニケーションが苦手だからだ。みんなあのツールでよく満足できるなと思ったりもする。なぜかというと、お互い連続してコミュニケーションをとるわけだが、あのやめ時がどこかが分かりズラい。返事を期待しているときに相手が忙しくて返事が返って来なかったりするとヤキモキするし、逆の場合も。最近あまり聞かなくなったが「既読スルー問題」も頭を擡げる。人との繋がりを享受するはずのツールで、逆に淋しさを助長する結果になってしまうわけだ。

人間観察で世相を知る

電車に乗ると私は出来るだけ、乗客の一人ひとりを観察する。人を見ていると、その人の生活が想像出来て面白かったが、最近は、八割方スマホを見ているのでつまらない。ただ、その真剣な表情から、メールしているのは仕事相手か恋人かなどと考えていると飽きることがない。たまに本を読みふけっている人を見つけると嬉しい。他の人とどこか違って見える。

本を読む人を見つけると嬉しいというのには共感。僕は電車にはここ10年間ぐらい乗っていないので、もっぱら、カフェでの人間観察になるのだが、パソコンを開いて作業する人、スマホをいじる人、新聞を広げている人、連れと談笑する人、静かに読書する人様々だ。向こうの方から写真のシャッター音が聞こえてくると大学生が新作フラペチーノの写真でも取っているのかなと思ったり人間観察で世相を知ることも多い。

「家族がいるから淋しくない」は本当か

家に帰って、誰も出迎える人がいないのは淋しい。特に夫婦と子供という絵に描いたような家庭像が幸せ、と信じて疑わぬ人にはそうかもしれない。私は『家族という病』という本の中で、お互いをもっとも知らないのが家族であり、知っていると錯覚しているだけと書いたが、家族幻想が大きければ大きいほど、ちょっとしたすれ違いで落胆も大きく、それが憎しみに変わる。殺人事件でもっとも多いのが家族間であることを見ても明らかだ。

子供は成人して行く過程でだんだんと離れて行くし、親は先に死ぬだろう。夫婦にしてもどちらかが必ず先に死ぬわけで、結局最後は一人の時間がやってくる。なまじっか、相手がいるのが当たり前になっているせいで、ロスした時の落胆といったら計り知れない。だっているのが当たり前な生活を今まで送ってきたのだから。

孤独を楽しむための様々なケースを想定、紹介。読み終わると孤独も悪くないかなと思える内容になっています。また、孤独を刺激するために若い友人を作ることなども推奨している。年齢のギャップがあるほど刺激が強くなりより大きな効果が得られる。一人の時間を楽しむ習慣を持って見ませんか?

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