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男が働かない、いいじゃないか!を読んで多様性を再確認

      2016/11/14

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若手のビジネスマンに向けて書かれた男性学の視点から、なぜ性別が男性だからという理由で40年という長期に渡りフルタイムで働き続けなければならないのかについて疑問を投げかけた書籍。

さまざまな個性を持った人々を、男女というたった2つのカテゴリーで区別するのは無理があると主張しているのです。

一般的に、女性に比べて男性は機械に強いとか車の運転が上手いといったイメージを持たれています。10年ぐらい前までは、女性ならともかく、男性でオートマ限定の免許は恥ずかしいと考えられていました。現在40歳になった僕も「マニュアル免許」の一人です。かつて多くの男性は、男としてのメンツを保つために、乗りもしないマニュアル車の運転を教習所で練習していたのです。

僕も同世代なので、この話は共感できた。まさに「マニュアル信仰」が残っていた世代。(僕の場合は家がマニュアル車だったこともあったが…)今でこそ多様性という言葉とともに色々な面でマイノリティーも認めていこうという風潮だが、こと男性と労働に関する考え方には古い考えが蔓延っている。学校を卒業したら定年退職までフルタイムで働くのがルールで、結婚や家のローン、子供の教育費といった具体的なかたちの足枷を嵌められていく。

中年フリーターの存在

中年ともなると正社員として働いてるはずだという「常識」が、中年フリーターの存在を見えづらくしている。厚生労働省は、フリーターを「パート・アルバイトとして働く、15~34歳の男性と未婚の女性」と定義しているため統計に反映されない。ニートの定義もしかり。運良く社員で働たとしても平気で社員を使い捨てるようなブラック企業だと無意味だ。キャリアアップにつながらないという点では、フリーターとなんら変わりはないので就業意欲も削がれるという現状。こういったレールから外れた僕らのような存在を否定することで、逆に正社員が評価される。裏を返せば正社員が自分たちの価値を証明するためにそれ以外の人々を否定する風潮が広まっているのだ。

社会心理学の知見では、所属する集団の社会的な評価が低いにもかかわらず、自己評価の高い人が、他人をステレオタイプ化して見下すことで自尊心の糧とする傾向があると指摘されています。

公務員を批判する際、「民間企業では考えられない」というのが常套句になっている。これはありがちで役所に行った時、対応の遅さについこの言葉を発していた自分が恥ずかしい。人は差別されることには敏感だが、差別することには鈍感だということだろう。

女性の活躍する社会での男性のスタンス

これから家庭を作っていく男性には、「妻がたくさん稼いでくれるのならばラッキーである」と心の底から思えるような感受性が求められています。

夫婦で家計責任を分担するようになっても男性の自尊心と年収の結びつきは解消しない可能性がある。これは男性間での上下関係や見栄の張り合いの側面があるからだという。しかし、年収1000万円の男性が、年収500万円の男性より、あらゆる角度からみて2倍偉いわけでも、優れているわけでもない。こうした狭い視野からは、仕事の外の世界で起きている変化が見えてない何てことになる。

50歳で未婚は今や5人に1人

フルタイムで働き、結婚して妻子を養うというパターンに当てはまらない、人にも「性格に問題あり」「変わり者」というレッテルを張らずじっくり話せば、それが単なる偏見であることが分かるだろう。

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