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なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー35

働き方改革など働く時間の見直しが進む中、限られた時間でどう仕事や日常生活をおくるかが課題となっています。怠けるのが苦手でつい頑張りすぎで辛くなってしまう人に向けた時間管理術。

睡眠を削るなんてナンセンス

睡眠時間を削って何かをしても、寝不足では能力値が格段に下がっているから、あまりいいアウトプットができません。だったら、睡眠不足のまま期限どおりに質の低いアウトプットをするより、 ちゃんと満足するまで寝て、たとえ期限から遅れても、質の高いアウトプットをしたほうが、よほどいいんじゃないか、というのが僕の考えです。会社員だと毎日そんなサイクルでは生活できないでしょうけど、土日にとことん睡眠をとって、月曜に仕事のピークを持ってくることなんかもできると思います。そもそも、「時間どおり」「期限どおり」にこなすことに自分の仕事の価値があるって考え方は、特にこれからの時代、だいぶヤバいのではないでしょうか。たとえば宅配ピザ店の配達のバイトは、「時間どおり」に価値を置く典型的な仕事と言っていいですよね。時間あたりで受け取る報酬を大きく増やしたいなら、当然ですけど、その仕事の「価値」を上げる必要があります。でも、ピザ店の配達は「ピザが冷めない 30 分以内に届ける」というのが価値であって、何年やっても、大きく価値を上げるのは難しい。 「じゃあ、 15 分以内に届ければいいじゃん」って考える人もいるかもしれません。でも、ピザが届く時間が 30 分から 15 分になったところで、多少 嬉しくはあるけれど、仕事の価値が劇的に上がるかというと、かなり微妙な気がします。とにかく、「時間どおり」が価値になる世界って、そういうことなのです。もちろん、「熱々のピザを届けて喜んでもらうのに無上の幸せを感じる」とか、「配達のバイクに乗って風を切っているときこそ人生の生きがいだ」とかのように、給料なんて関係なく、そこに幸せを感じられるのなら、そのままでいいと思いますよ。

物流やサービスがライフラインのようになっている現代。コロナで自粛ムードの中でもUberEatsやネット通販でほとんどのものが手に入るそんな便利な世の中。ピザ屋が30分のところ15分で配達することにあまりメリットを感じることはできないでしょう。Amazonの翌日配送は画期的でかなりお世話になっているけど、当日配送になったとしても便利さが大きく変わることはないように。

嫌いな人とつるむ「謎の文化」

日本でも近年は転職する人が増えているようですが、まだ欧米の比ではありません。欧米だと、よりよい条件の会社に移るというのは当たり前のことですが、日本人の間では、まだまだ組織に縛られる意識が根強いのではないでしょうか。この背景にあるのは、おそらく陸続きの国と島国との違いです。陸続きの国だと、絶えず人が出ていったり入ってきたりする。それに、たいていの人はマルチリンガルだから、母国を出ることにもあまり抵抗がありません。日本で言うと東京から名古屋に行くくらいの感覚です。そんなこんなで、 人間関係が開放的かつ流動的だから、「ここが気に入らなければ、別のところに行けばいい」という価値観が普通 なのです。会社の飲み会なんかも、フランスではあまり聞きません。社員がそろって飲んだりするのは、歓迎会や送別会くらいです。  仲のいい同僚と仕事終わりにバーに寄るとかはありますが、仕事後は「完全にプライベートな時間」という意識が強い。そしてプライベートはパートナーや家族と過ごすのが当たり前だから、みんな数杯飲んだらさっさと帰ります。それより規模の大きいパーティーとかになると、今度はパートナーと一緒に参加します。もしパートナーが参加したがらなかったら、行くのをやめます。日本人の感覚からすると、パートナーに断るという選択肢があるのかと不思議に思うかもしれませんが、フランスでは「プライベートの時間に、あんたの会社のやつに会いたくない」とかって平気で言います。そこで「会社の人間関係が最優先だ」なんて言い返したら、すぐさま別れを告げられるんじゃないですかね。

会社の飲み会とか本当無理。一緒にいてつまらない相手と飲食しても時間の無駄。ならば家に帰って夕食を一人で食べてYouTubeやライバーさんの配信をみて時間潰したほうがよっぽど楽しい時間が過ごせる。今は誰でも簡単に繋がれる世の中、同じ空間になくても一緒に盛り上がることは可能なのでそうした機会に時間を費やしたほうが楽しめる。休みについてもこの国では変な常識がまかり通っていて有給休暇すらとるのが憚られるなんてブラック企業も。僕が勤めていた会社は「きちんと有給休暇消化してね」という会社だったのでよかったのですが。

自分に甘くたっていい、なまけものの時間術はあなたの日常をスローなものに変えてくれて、充実した働き方を後押しします。管理社会で生き残るための自衛術として読んでおいて損はないかと。実践できるかどうかは職種によっても変わってきますが。

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