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『読書する人だけがたどり着ける場所』齋藤 孝

      2019/01/10

読書術の大家が、ネット時代に教える「だからこそ本を読む」理由
「ネットがあるのになぜ本を読むのか」。そんな話もありますが、本当にそうでしょうか?私たちは日々情報には触れていますが、そこで何が残っているのかというと、ただ無為に情報を消費しているだけ、のような状況もあります。本を読むことでしか学べないことは、確実にあります。文学・読書の大家である齋藤先生が、今の時代だからこそ勧める「読書する理由」と、「人生と知性に深みをつくる読書」の仕方を紹介します。

ネットで文章を読むことと、本を読むことは違う

読書をしていないとはいっても、文字を読んでいないわけではありません。むしろ、大量に読んでいる。その多くはインターネットだったり、SNSだったりするわけです。「本を読まなくても、ネットでいいじゃん」という人もいるかもしれません。「すべてネットの中にあるではないか」と言われれば、まぁ、その通りです。毎日膨大な量の情報が追加されているネット上には、最近のニュースだけでなく古今東西のあらゆる物語や解釈や反応が含まれています。ネットの「青空文庫」では、著作権の切れた作品を無料で読むこともできます。ですから、わざわざ本を読まなくてもネットでいいじゃないかと言う意見も見当違いなものではありません。

ではネットで読むことと読書との間の違いとは何か?それは向かい方。ネット上のコンテンツを読むときじっくり向き合って読もうという意識がある人は数える程だろう。短時間にコンテンツの見出しを見てパパッと次の記事へと移っていく。ネット上の記事も一つの記事が長くなりすぎると敬遠されることもあり、短めとなっている。僕のブログの記事も読む人に負担とならないよう、2000字くらいしかない。興味を持ってもらったら、実際に本を手にとって読書を楽しんでもらうためなのでそれでいいと思っている。ネットの記事の見出しは明らかにPVを狙ったような面白そうなキャッチコピーで人目をひくものも多く。内容を読んで見たら薄っぺらかったなんてことも。そんなネット上の記事は玉石混淆なのでやはり本を読むこととは意味合いが違うように思う。

リベラルアーツの重要性

近年リベラルアーツが重要視されるようになっていますが、グローバル化が進み、社会問題が複雑化する中で、問題解決には専門分野を超えた柔軟性が必要だと強く認識されているからでしょう。

いくら専門分野において豊富な知識があったとしても、その知識を生かす上では多角的な視点が必要な場合も。遺伝子工学を学んで、遺伝子操作の技術がわかったとしても、生命倫理とどう折り合いをつけるかという難しい問題がわかっていないと、つい最近の遺伝子操作によって生まれたエイズにかかりにくい双子みたいなことになってしまいます。

「AIに負けない」なんて本末転倒

「AIにできないこと」を予測したって簡単に覆るでしょう。現在の進化のスピードを見ても、普通の人間の想像をはるかに超える変化が起こるはずです。そこで「AIにできることは学ばなくていい、AIにできないことだけ一生懸命学ぶ」という考えはリスクにはなりこそすれ、人生を豊かにはしてくれません。

AIに負けないなんてことを目的に学んだとしても、技術革新はそれをはるかに上回るスピードで進んでいて、すぐにAIに取って代わられることになりかねない。AIが進出しようがするまいが、自分の人生をいかにして深く生きるかが重要ではなかろうか。

深みは読書でつくられる

SNSはコミュニケーションのツールとしてとても優れていますが、情報摂取の観点から言うとあまり役立ちません。

友達とのコミュニケーションにおいては基本的に真新しい情報は出てこないと考えた方が良いでしょう。閉じた世界、身近な物事については情報交換できても深く知ることは難しい。もちろん友達とのコミュニケーションは大事にした方が良いのだろうが、そこから得られるものは限定的。僕のブログ記事だってそう。なので興味を持った本があったら、ぜひAmazonや書店で手にとって読むことをオススメします。

そして1冊本を読んだら人に内容を話したりすることをオススメします。読んだ本の内容を話す相手がいないのなら、SNSの出番。ツイッターでつぶやいてもいいし、インスタグラムに読んだ本の感想や内容を写真とともに紹介するもよし。アウトプットすることで、時には相手から質問されることも。そうすると、思考が動きだし、説明することで違った理解が生まれることも。

ではどのように理解を深めればいいのか?あるテーマについて5冊本を読めばあなたは「ランクA」の知識を有することになると考えていいでしょう。さらに掘り下げて20冊ぐらい読めば、一般の人の基準なら「ランクS」となる。気になったテーマがあったら同じジャンルから複数の本を読むことで理解が深まります。1冊読んで内容が難しく理解に苦しんだとしても、何冊か読んでいるうちに自然と理解が深まることでしょう。

現代では本は容易く手に入るものとなっています。『Kindle Unlimited』などのサブスクリプションサービスを使えば、月額980円で10万冊以上(和書)の対象本が読み放題に。これはもうタダみたいなもので、すぐに元がとれるのでオススメです。

読書の効用を色々な視点から説いた書籍。現代人が毎日SNSなどで文字に触れているにも関わらず知識が深まらないのはなぜか?と言う問いに答えてくれる。読んだ本の差で人生は変わる!

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