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リア充、ソロ充、プア充‥‥あなたの目指すべき人生が見えてくる

      2017/09/02

日本経済は四半世紀に及ぶデフレに苦しみ、非正規雇用やワーキングプア、ニートや引きこもりが激増して、若者はブラック企業で過労自殺するまで働かされ、老後破産に脅える高齢者には孤独死が待っているだけだという。一方この島国から出れば「下を見ればきりがないが、上を見るとすぐそこに天井がある」という現実に気づくことに。幸福を「資本」というメガネを通し「超充」「リア充」「旦那」「金持ち」「退職者」「ソロ充」「プア充」「貧困」の8つに分類、論じていく。

幸福の3つのインフラ

幸福のインフラとはなんでしょう?たちまち様々な条件が頭に浮かびます。巨万の富、権力や名誉、誰もがうらやむ美しい恋人、若さと美貌、子どもや孫に囲まれた暮らし‥‥。その一方で、重い病気にかかる、交通事故で重傷を負う、愛する人を失うなど、ネガティブな(幸福を破壊する)出来事を思い浮かべる人もいるでしょう。全てが人生に大きな影響を及ぼしますが、なかには自分の力ではどうすることもできないものもあります。そこでまず幸福の条件を「設計できるもの」「設計できないもの」に分けてみます。

設計できないものとは運命のことで、これは容易に変えることはできません。僕たちはあらかじめ与えられた環境の中で設計できるものにだけ影響を与え人生を変えていくのです。幸福の条件としては以下の3つが挙げられます。①自由、②自己表現、③共同体=絆。この3つの幸福の条件は3つのインフラによって支えられています。それは①金融資産、②人的資本、③社会資本。この3つの上に幸福の条件が乗っかっているイメージです。

〝リア充〟と〝プア充〟

家賃は月額3万2000円のワンルーム(トイレはウォシュレットでキッチンはIH)、食費は月1万5000円程度だから月収10万円程度のアルバイト生活でもなんとか暮らしていけます。負担が重いのはガソリン代ですが、休みの日はみんなでショッピングモールの駐車場に集まり、車1台に乗ってガソリン代を割り勘で行きたいところを回るのだといいます。宮藤官九郎脚本のテレビドラマ「木更津キャッツアイ」で描かれた世界そのままで、彼ら彼女たちの生活は、友達の絆によって成立しています。

〝プア充〟については『最貧困女子』にも詳しく書いてあるが、仲間みんなが同じような経済状況で格差がほとんどないから「生活のキツさ」を感じることはあるものの、自分が「貧しい」とは思わない。不幸や貧困は相対的なものなので、客観的には貧困でも自身の視点で充実した生活を送っている人たちがいても、なんら不思議ではないのである。ちなみに彼らは将来についても現実的で、さっさと結婚して共稼ぎになった方が経済的という理由で早婚が当たり前。女性が30代になっても賃金が上がらない地域に住んでいるので歳をとるほどまともな仕事はなくなる。そこで20代で第一子を産んで体力と気合いで30歳になるまでに子供を小学校に上げるのだという。

お金は幸福になる最も確実な方法だ

子どもに十分な教育を与え、年にいちどは家族旅行に出かけ、月に1回は夫婦で外食をするのが世間一般の幸福の基準だとすると、1500万円の年収があれば、その幸福を実現するのにお金のことはほとんどきにすることはなくなるでしょう(生活経費をクレジットカードで支払っている場合は、翌月の引き落としで銀行口座の残高を確認することもなくなります)。

このように年収800万円(世帯年収1500万円)を超えると幸福度の上昇具合は鈍化するというのはわかる気がします。僕も出費のほとんどはクレジットカード払いとなっているので、翌月の引き落としの際、銀行口座残高を気にしなくてよいぐらいに最近なって随分気分に余裕ができてきた。お金で幸福は買えないが、その土台となるインフラはお金によって形成される側面が大きい。

「老後問題」とは老後が長すぎること

老後問題とは、人的資本を失ってからの期間が長すぎることです。だとすれば、老後の経済的な不安を解消するもっともかんたんな方法は、老後を短くすることです。ファイナンシャルプランナーの中には、「人生100年時代に安心して老後を過ごすには退職時点で最低でも5000万円の貯蓄が必要」などと述べて、ハイリスクな金融商品への投資を勧誘する人がいます。しかしここで、60歳以降もそれまで培った知識や技能(プロフェッション)で年200万円の収入があり、80歳まで働き続けられるとしましょう。そうすると(60歳から80歳までの)20年間で4000万円の収入を獲得し、老後は(81歳から100歳)までの20年に縮まります。

つまり生涯現役なら老後問題そのものがなくなるのです。夫婦ともに人的資本を維持できるなら収入はさらに増えるので生活はますます安泰。生涯共働きを超える人生設計はありません。生涯現役となると嫌いなことを長く続けることはストレスとなるので、「好きを仕事にする」以外に生き延びることのできない世の中となってしまったと言えるかもしれません。

幸福とは何か自分がどのカテゴリーに入るのか(「超充」「リア充」「旦那」「金持ち」「退職者」「ソロ充」「プア充」「貧困」)考えながら自分の人生パターンを見極めることのできる書籍です。

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