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子どもの脳を傷つける不適切な子どもとの関わり方とは?

      2019/02/27

不適切なかかわりが、子どもの脳を変形させる
脳科学が明らかにした驚くべき事実

「子どもの前での夫婦喧嘩」、「心ない言葉」、「スマホ・ネグレクト」に「きょうだい間の差別」──。
マルトリートメント(不適切な養育)が子どもの脳を「物理的」に傷つけ、学習欲の低下や非行、うつや統合失調症などの病を引き起こすことが明らかになった。脳研究に取り組む小児精神科医が、科学的見地から子どもの脳を解明し、傷つきから守る方途と、健全なこころの発達に不可欠である愛着形成の重要性を説く。

脳は過度なストレスによって物理的に傷つく

脳が、過度なストレスによって〝物理的〟に傷つくということをご存じでしょうか。わたしは三〇年近く小児精神科医として子どもの発達に関する臨床研究を続けてきました。大人の不適切なかかわりによって、子どもの脳が変形するということが、長年のリサーチから明らかになってきたのです。生まれたときはわずか三〇〇グラムしかない人間の脳は、ゆっくりと成長し、時間をかけて生きるすべを習得していきます。その発達過程において、脳には外部からの影響を受けやすい、非常に大事な時期があります。胎児期、乳幼児期、思春期です。こうした人生の初期段階に、親や養育者といった身近な存在から適切なケアと愛情を受けることが、脳の健全な発達には必要不可欠です。

学習意欲の低下や非行、うつ病や摂食障害、統合失調症などの精神疾患は生来的な要因がもとで起こると考えられてきましたが、脳科学の研究が進むにつれ、子供時代に受けたマルトリートメントが脳に悪影響を及ぼし、結果このような症状が出ることも。僕も含めて社会の適応しづらい青少年や成人が生まれる背景には子供時代に受けたマルトリートメントがあったのです。

心の発達障害とは

子どもの発達の問題は先天的なものに限らず、 後天的 な要素が原因で起こるケースが少なくありません。後天的とは、生まれてからの環境、つまり「家庭」( 養育環境)を指します。子どもを守り、育み、慈しんでくれるはずの親( 養育者)や身近な存在が、不適切なかかわり方を続けることで、子どものこころを傷つけ、身体的な成長や精神的な発達を妨げてしまう可能性があるのです。

子供を持つ親御さんは子供の心を傷つけ、身体的な成長や精神的な発達を妨げないよう、最新の注意が必要。例えば、夫婦喧嘩をしている様子を子供が毎日のように見せられたら、子供の心に傷がつきそれはやがて脳を傷つけるような事態に発展しかねません。夫婦の不和は子供にとってストレスでしか無いからです。不適切な環境下で子育てをしないというのが鉄則。

身体的マルトリートメント〜体罰は「しつけ」なのか?

現在、多くの州では、「しつけ」と称して子どもに過激な体罰を与えたり、暴行を加えたりする行為は「暴力」とみなされ、虐待行為として通報されます。子どもを見守る立場にある保育士や教師、児童福祉関連施設の職員といった専門職種の人たちが、職務上虐待の疑いがあると感じたら、すぐに通報するよう法律で義務づけられているのです。

体罰は子供にとって暴力でしか無い場合も。親は子供に対し「暴力」以外でしつけなくてはなりません。それに日常的に体罰を加える行為は子供の脳にも傷が残ることに。最近では「しつけ」に関する考え方も変わってきたようで、子供が体罰を受けていると教師や近所の人が見つけたらすぐに通報するように世の中は変わってきています。しかし、現段階では暴力を日常的に行う親から子供を救うのは以外と難しい。専門職の人間が家を訪問しても、子供にあわせなかったり、嘘をついて暴力の事実を隠蔽したりと。それに脳に傷をつけるといった観点から見ると、激しい暴言を子供に浴びせ続けるものよくない。子供の人格を否定するような暴言を浴びせていないか注意が必要だ。

必要とされる親へのケア

親や身近な大人が子どもに対して「積極的に使いたい三つのコミュニケーション」があります。 ①繰り返す ②行動を言葉にする ③具体的に褒める①では、子どもが「ねえ、真っ赤なりんごを描いたよ」とあなたに伝えたとします。「ほんとだ、真っ赤なりんごを描いたんだね」と、子どもの適切なセリフを繰り返すことにより、子どもが会話の主役になります。自分の話を聞いて、理解を示してくれることが子どもに伝わります。このようなやりとりによって、子どもは会話を上達させ、その頻度を増やします。②では、たとえば絵本を棚に戻すという子どもの適切な行動に対して、「あら! お片付けしてるのね」と、言葉がけすることにより、あなたが興味・関心を示していることが伝えられます。子どもにとってはこれはよい行動なのだと学習する機会にもなります。そうすれば、子どもはいま行っている課題に対して注意を保つことができ、行動についての考えをまとめることができます。③では、「お友だちにおもちゃを貸してあげられたんだ。えらいね!」と、具体的に子どもの好ましい行為や姿を褒めます。褒めることは、罰や脅かしよりも、よい行動を増やす効果があります。子どもだけでなく、あなたもよい気分になり、よい関係が築けるはずです。

子育てにおいて、「しつけ」という名の下の暴力や、子供の人格を否定する暴言はもってのほか。親や子供の身近なところにいる大人たちは子供の頃に受けた虐待などが成人した後に脳の傷となって様々な症状を引き起こす可能性があることを肝に命じていてほしい。

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