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僕らの日常にVRがもたらす革命を予言する

      2018/06/27

あなたが思っているより、VRはもっとすごい!今からわずか27年後の2045年には、VRは僕らの常識のはるか先にある――本書ではVRをいち早く日本に伝道し、ITがもたらした数多の変化を予測・的中し続けてきた筆者が、仕事や教育、エンターテインメントから国のあり方まで、僕らの日常にVRがもたらす革命を予言する。著者GOROmanは、世界にVRをもたらしたオキュラスVR創設者パルマー・ラッキーが認めた盟友。 バーチャルキャラクター配信システム「AniCast」を発表し、「東雲めぐ」の技術提供も行う著者がVtuberの未来も語る。

VRが一般化した世界では

  • 移動そのものの再定義 満員電車の通勤から解放される。航空会社が倒産・合併。
  • コラボラティブ・コンピューティング 全く違う場所でもコラボしながら仕事ができる。VRによるクリエーション(より直感的な映像・3Dコンテンツ開発)
  • プレビュー(Pre-View)からプレ体験(Pre-Experience)へ 家やマンションのような人生で一番高額なものの購入前に事前入居体験ができる。画像検索や動画検索だけでなく体験検索できる。
  • タレントのデジタル化・バーチャル化 バーチャルYouTuber(VTuber)の進化とデジタル芸能人。バーチャルYouTuberの声優デビュー。バーチャル芸能事務所の乱立と既存リアル芸能人との対立。CMの役者が個人の趣味嗜好で動的に変わる時代(ダイナミックキャスティング)
  • VR/AR時代の新しいオペレーティング・システム(VROS)の登場 平面での作業から空間ユーザーインターフェイス(SUI)へ。すべての人が秘書(アシスタント)を持つ世界。

VRの技術が発達すると旅行に行かなくても自宅で旅行体験できたりするのだろうが、そこに旅行先であるであろう偶発的なコミュニュケーションまで再現するとなると難しいような気もする。結局、VRを使ってお手軽に旅行気分が楽しめることと、実際の旅行との間に乖離が生まれ、なおの事、現実の世界での旅行の価値が高まっていくのではないだろうか。現在でも、家で安価に視聴できる様々なコンテンツと劇場でしか見られないものとの間に価値の差が生じているように。タレントのデジタル化が起こるというが、作られたタレントに興味を示す人は今のままだと一定数はいるもののそれ以上浸透することはないのではないだろうか。初音ミクとかだって、僕にはどこに価値があるのかわからない。タレントやアーティストの好き嫌いは往々にしてあるので、一つのジャンルとしては成立するだろうが万人に受けることは難しいだろう。やはり生身の人間だから興味が湧くという側面もあると思うので僕は生身の人間を支持し続けたいと思う。

パルマーがオキュラス立ち上げ当初に考えていたこと

パルマーが考えていたのは、「良い、新しいVR体験を世の中に広めること」でした。だって彼、クラウドファンディングを始める時には、掲示板にこんなことを書いているんです。「面白いものが出来そうだから、みんな助けてくれないか?僕の手元には、最終的にピザ1枚とビールくらいのお金が残ればいいからさ」って。それが結果的に大成功して、20代のビリオネアになるのですが。なので初期のオキュラスは低価格だったんです。設計もオープンにして、その上でソフトウエアビジネスをする場合も自由にしたい、と思っていたようです。プラットフォームで縛るのではなく、VRに関連する人たちがみんなで「VRという世界」を盛り上げることを望んでいました。

オキュラスがフェイスブックの傘下に入ったことでオキュラスは自社でプラットフォームを構築し、そこでコンテンツビジネスをすることに。そこでは自由な開発が行えたし貴重かつ意味のある技術も多く生まれたが、パルマーが初期に考えていた「オープンさ」とはかけ離れたものへと変貌した。

不便を解消できた時にキモズムを超える

新技術は滑稽かつキモく見える。便利とキモいの間にある溝。これが「キモズム」。キモいと思う人より便利という人が増えた場合にこの溝は埋まる。‥‥という風に考えると、キモズムの坂を上り、溝を超えて向こう側に行くための条件も見えてきます。要は「人々の不便を解消できるかどうか」。ある程度テクノロジーが生活に溶け込んで「これはキモくない、便利なものだ」と一定数に認知された瞬間、モテにシフトして行く。

キモズムに付随して「JK理論」なるものも。これはキモズムを超える段階で、女子高生が多数使い始めるというもの。彼女たちが便利、かわいいと思う要素が揃うとキモズムお超えることができます。過去には携帯電話、スマホ、LINEなどがその例に当てはまるものとしてあげられる。

まだまだ発展途上とも言えるVR。安価で高性能なヘッドセットとかが登場し、僕たちの日常に溶け込む日は近づきつつあることがわかる書籍。ゲームやアダルト要素満載のコンテンツから脱皮するには便利であることを証明しなくてはならない。

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