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日本社会において、人々は何について悩んでいるのか?

「夫が浮気をしています」「いまだに性体験がありません」「妻から『離婚したい』と突然言われました」「会社が倒産して失職しました」「私は弱い人間なのでしょうか」「自分を表現すると孤立します」「一千万も何に使ったのか、自分でもわかりません」…。人は人生相談に様々な悩みを打ち明ける。日本社会において、人々は何について悩み、何を人生の重大問題と考えてきたのだろうか。相談者がよせる様々な悩みと同時に、それらの難問にどうにか答えを出そうとしてきた回答者たちのコメントも読み、悩みの向こうに見える「幸せの形」を探る。

生きた声の記録

ドメスティック・バイオレンスという言葉をご存じですか?家庭内暴力、夫や恋人など親密な男性からの暴力のことです。身体的、心理的、性的、経済的、言葉による暴力。「子どもを取り上げる」といった脅迫、その他の強要、威嚇などもそれに当たります。深く傷つきながらも女性が家を出ることをためらうのは、個別に見えて、女性一般が社会的に置かれている立場と重なります。経済的自立の困難さや、税制をはじめとして、様々な意味で社会が世帯単位で動いていることも関係あります。「私が至らないから?」と自分を責めてしまうのも被害者に共通する心理です。〔…〕(『読売新聞』九九年一月一五日、回答 落合恵子)ここに夫の暴力的な行動は、相談者の個人的な問題であるだけではなく、社会的な問題でもあることが明らかにされる瞬間をみてとることができる。かつて「夫の暴力」は、公共的な社会問題としてではなく、夫婦の関係の中で遭遇する夫のちょっとした困った行動(「だだっ子」のような夫)のように個人的な問題と考えられていた。だからこそ、夫と話し合って交渉したり、経済的な痛みを負うことを覚悟して、離婚したり、「から手や柔道」で対抗したりするという相談者の個人的な解決によって対処されるものとされてきたのだ。

この間、母が繁華街で、DV被害に遭っている女性を見たという。男性が女性を罵倒し、持っていたバッグを投げつけたりして暴れていたらしい。確かにトラブルには巻き込まれたくないものだが、警察へ連絡するほどのものでもないかと、周りの人は注目するも見て見ぬ振り。僕の住む溝の口付近でもこういった場面によく遭遇するDVではないが、車同士のトラブルで降りてきて喧嘩をふっかけたりする輩と先週遭遇した。暴力で支配しようとする人間は更生するのが難しいように思います。さっさとそんなパートナーとは縁を切ってしまう方が良い。

結婚するまで処女でいるべき?

たとえば、「ずっと好きな人がいて肉体関係もあったのですが、その人はなかなか結婚のことを考えてくれず、ここしばらくは会っていません。厳しい家に育ったせいか、結婚するまでは処女でいるべきで、それを守れなかった自分は傷物だと思ってしまいます」という「三十歳の独身女性」に対して、九〇年代後半の回答者は「『処女をささげた人とだけ結婚するべきだ』という考え方に縛られていると、身動きがとれなくなってしまいます。愛していたのなら自然の行為だったわけで、『傷物』になったと考えるのは自分をいやしめる見方です」(『読売新聞』九七年九月一五日、回答 深沢道子)と答えている。  つまり、現在ではセックスをした相手と結ばれず「傷物」になったと考えるのは「自分をいやしめる」ことなのであり、好きな人とセックスをしたいと思うことは自分の気持ちに正直な「信用できる」人なのである。

アイドルなんかだと処女を求めるファンも多く、そうでないという情報が飛び交うと人気が落ちる場合もあるようだ。僕は女性経験が少なくオタク気質なので、付き合う相手もそんな子が多く、みんな処女だった。相手が処女だと、自分のセックス偏差値が低くても気にしなくていい。比べる相手がいないので安心ということもあろうが、性に対して急に興味が湧くと相手の子がもっと気持ちよくなれるのではと他の男性との関係を求めるようになるリスクも。だから結婚するまで処女でいる方がいいかどうかという問いには、結婚相手がセックスが下手でも満足する覚悟があるのかと自分に問いかけて大丈夫ならそうすると良い。そうでないなら婚前にセックスの相性を確かめるべき。結婚後悲劇を味あわないためにも。

自分を表現すると孤立します

学校での勉強は必要な人がすればいいものであり、必要ではないと思うのならばしなくてもいいととらえられている。人格を高めたり、成功して豊かな人生を手に入れるための学校教育とは大きく異なり、学校で勉強するかどうかは、個々人が決定し、自分の「生き方」を表現するような「将来の目標」に応じて決まってくるものなのである。そして、勉強するかどうかを決める「将来の目標」の中身が何であるのかを問われることはない。それが「宇宙物理学者」であれ、「音楽家」であれ、どのような将来の目標をもつのかは相談者が自分で決めるべきことなのだ。だからこそ、自分の進路を決めるということはその人の「生きる姿勢そのもの」を表現するものでなくてはならないのである。

進路に迷う学生たちに一言、言えることは、自分の生きる姿勢と矛盾する進路を取らないこと。それから、学生時代の勉強不足は社会人になってからでも、十分挽回できるということ。就職してから勉強する人が減っていく中、継続的な学習は大きなアドバンテージになります。

様々な人生相談が寄せられてくる新聞の投書欄。そこで繰り広げられる様々な人間模様は普段の自分の生活に当てはまりそうなことも。人は皆何かしら悩みを持って生きているので、幸せを感じるための処方箋で人生をハッピーに!

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