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我々は不死と幸福、神性を目指し、ホモ・デウス(神のヒト)へ

   

世界800万部突破の『サピエンス全史』著者が戦慄の未来を予言する!『サピエンス全史』は私たちがどこからやってきたのかを示した。『ホモ・デウス』は私たちがどこへ向かうのかを示す。全世界800万部突破の『サピエンス全史』の著者が描く、衝撃の未来!我々は不死と幸福、神性を目指し、ホモ・デウス(神のヒト)へと自らをアップグレードする。
そのとき、格差は想像を絶するものとなる。35カ国以上で刊行され、400万部突破のベストセラー!ニューヨーク・タイムズ紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、ワシントン・ポスト紙、ガーディアン紙ほか、各紙大絶賛!

ジャングルの法則を打破する

人間というものは、すでに手にしたものだけで満足することはまずない。何かを成し遂げたときに人間の心が見せる最もありふれた反応は、充足ではなくさらなる渇望だ。人間はつねにより良いもの、大きいもの、美味しいものを探し求める。人類が新たに途方もない力を手に入れ、飢饉と疫病と戦争の脅威がついに取り除かれたとき、私たちはいったいどうしたらいいのか?科学者や発明家、銀行家、大統領たちは一日中、何をすればいいのか?詩でも書けというのか?

一つの成功はさらなる野心を生み出す。だから、人類は昨今の業績に背中を押される形でさらなる大胆な目標を立てる。前例のない繁栄と健康、平和を手に入れた人類は次に不死と幸福と神性を欲するに違いない。飢餓と疾病と暴力による死を減らすことに成功したので、今度は老化と死そのものの克服に目を向けるだろう。そして人類は次の次元へ。今度は人間を神にアップグレードし、ホモ・サピエンスをホモ・デウスに変えることを目指すだろう。

人間がもし自らの生化学的な基盤を制御することができるようになれば、体から死と苦痛を取り除くことができたなら、私たちは体を意のままに作り替えたり臓器や情動や知能を操作したりできるようになるだろう。強靭な肉体や知恵をお金で変えるようにすらなるかもしれない。こうした事象は急に起こることはないが、人間の渇望によりじわじわ現実味を帯びていくことだろう。そう一歩一歩アップグレードしていくのだ。それは遺伝子工学か、それともブレイン・コンピューター・インターフェイスかわからないが、脳とコンピューターをつないで、僕の統合失調症を治すことだって可能になることだろう。

向精神薬の服用

五〇年前、向精神薬を服用するのは非常に不名誉なことだった。だが、今日ではもう、少しも不名誉ではない。是非はともかく、人口のしだいに多くの割合が、衰弱性の精神疾患を治すためばかりでなく、もっとありきたりの憂鬱やときおりの気分の落ち込みに立ち向かうためにも、日常的に向精神薬を服用している。

僕も向精神薬を服用しているが、発作的パニック状態を回避するために欠かせないものとなってしまった。発作が起きてから頓服を飲み1時間程度で効き始める。薬を飲んだという安心感が作用してさらに効果を上げているようにさえ感じる。

激しい生存競争

集団のレベルでは、各国の政府や企業や組織は、自らの成功を成長という物差しで測り、平衡状態は悪魔であるかのように恐れることを奨励される。個人レベルでは私たちは絶えず収入を増やし、生活水準を高めるように仕向けられる。たとえ現状で十分満足している時でさえ、さらに上を目指して奮闘するべきなのだ。昨日の贅沢品は今日の必需品になる。以前なら、寝室が三つあるアパートと、自動車とパソコンを一台ずつ持っていれば良い暮らしが送れたとしたら、今では寝室が五つある家と、自動車二台と、iPodやタブレット端末やスマートフォンがいくつも必要になる。

今よりももっと欲しがるように人を説得するのは簡単なことだ、テレビから流れてくる今の自分よりも豊かな生活や商品の情報はとどまることを知らない。強欲を抱くのは人間にとってそう難しいことではないのだ。

遺伝子検査

あなたも自分の健康に関わる重要な決定を、アンジェリーナ・ジョリーとまったく同じ形で下す可能性は、きわめて高い。遺伝子検査や血液検査、あるいはfMRIのスキャンを受け、その結果をアルゴリズムが巨大な統計データベースに基づいて分析し、その後あなたはそのアルゴリズムの勧告を受け容れる。これは世も末というような、悲劇的な筋書きではない。アルゴリズムが反乱を起こして人間を奴隷にすることはない。むしろ、アルゴリズムは人間のための決定を下すのがとてもうまくなるので、その助言に従わないのは愚の骨頂だろう。

最近、遺伝子検査の会社のCMをよく見かけるが、アルゴリズムや遺伝子工学の進化でかなりのリスクを排除できる時代になった。完璧ではないにせよ、病気にかかってから慌てることを考えれば、事前にどのくらいの危険性があるのか知っておくことも一つの手だろう。

AIや遺伝子工学、これからの世界で起こることは徐々にではあるが、私たちの暮らしに浸透してきている。グーグルのデータベースや、アマゾンの膨大な購買記録などすでに身近な技術から、これから人間がアップデートしていくとそれは昔、神と言われた存在に近づいていくだろう。

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