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ミッション、ビジョンはもう「古い」それに代わるパーパスとは?

      2019/02/27

働き方改革が叫ばれて久しいが、いったい何が問題なのか? をそろそろ考え直す時期だろう。そもそも企業理念として設定されている概念――ミッション、ビジョンは、米国では「古い」とされている。それに代わる概念としてパーパス(目的)が問われている。いま一番ホットなテーマであるパーパスを日本ではじめて紹介したい。本書では根幹であるパーパスと「幸せ」について新しいコンセプトを提示し、CHO(Cheaf Happiness Officer)という会社を変革していく存在についても述べたい。

「幸せ」って測れるものなの?

「幸せ」とはどんな状態なのか、その定義は人それぞれ。しかも売上や利益といったおカネ、あるいは残業時間や離職率といった時間は数字で表せる指標です。それに対して一見基準が曖昧な職場の幸福度を測るのは難しいのではないか、と感じられる読者も多いかもしれません。しかし、いま政治や学問の世界では、この「幸福度」を測ろうという取り組みが相次いでいます。これらは必ずしも科学的な正確さを追求したものではありません。しかし、それでもおカネや時間とは異なる、「幸せ」を測定することの有用性が高い、ということの表れだとわたしは考えています。ブータン王国のGNH(国民総幸福量) という指標をご存知でしょうか? 1970年代に国王が提唱したこの指標は、2011年に国王・王妃の来日が大きく報道されたこともあり、「ブータンが世界一幸せな国である」というイメージを広げることになりました。GNHは、わたしたちがよく目にするGDP(国民総生産) への批判から生まれた概念でもあります。先ほどの労働生産性のお話でも分子として登場した付加価値。GDPとは一定期間に国内で生まれた付加価値の総額を示したものです。ところが、このGDPは単純に生産を合計したものですから、たとえば環境破壊によって将来の資源が損なわれることは考慮されていません。また、海外からの資本で生みだされた生産は、実際には外国の付加価値となるにもかかわらず、いったんその国のGDPとして計上されてしまいます。あまり正確ではなく、国の豊かさを測るのに適切なのか、という批判も近年高まっています。

「幸せの国」としての知名度が上がったブータンですが、その後の経済成長によって、世界一幸せな国から陥落したという記事を何かで見たような。工場などの増加による大気汚染やなんかが深刻で、かつての「幸せの国」は今では見る影もない。何を基準に幸せを測るのかは人それぞれ。高度に発展した経済をよしとする人もいれば、のどかな田園風景が広がる緑豊かな土地を評価する人も。測れないからこそそこに夢があるのかもしれません。無い物ねだりってことか。

組織においてもPurposeが重要

「企業行動憲章」では「持続可能な経済成長と社会的課題の解決を図る」ことが冒頭に挙げられています。従来の「売上○%アップ」といった会社の業績に関する目標だけでなく、社会との関係を意識したPurposeを掲げることが要請されていると言ってよいでしょう。

「あれ?でもちょっと待って。うちの会社には既に『ミッション』や『行動指針』や『ビジョン』があるけど、Purposeはそれと何が違うの?」と思われた方もいるかもしれません。ミッションとPurposeはとても近いものです。ただし、わたしたちがわざわざPurposeという言葉を使っているのは、より本質的・根源的な存在意義を追求する必要がある、と考えているからです。たしかに、ミッションステートメント(社是・経営理念) を掲げる会社は数多くあります。しかし、そのステートメントは皆さんにとって「自分ごと」となっているでしょうか?たとえば、あなたの会社のミッションステートメントが「豊かな社会を実現する」というものであったとしましょう。でも、「豊かな社会」とはどんな社会でしょうか?またあなたはどのようにその「実現」に貢献できるのでしょうか?そもそも、あなたが人生で一番やりたいことは「豊かな社会を実現する」ことでしょうか? ミッションステートメントはその名の通り「理念」であり、とても重要なものなのですが、残念ながら社会的な意義が具体的に表記されていなかったり、そこで働く人一人ひとりにとっての「自分ごと」として捉えられる内容になっていないケースが多いのです。一方、Purposeは「あなたは何のために生きているのか?」「この会社は何のために存在しているのか?」といったより根源的な問いに、端的に答えるものなのです。

パーパス・マネジメントとは如何なるものか?『ミッション』や『行動指針』や『ビジョン』と何が違うのか?微妙に違うパーパス(存在意義)を理解していくと社員を大切にする経営が見えてくる。ミッションやビジョンはもう古いと喝破する書籍。

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