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世界が尊敬する実業家ウォーレン・バフェットの成功の名語録

      2018/03/13

“成功”と“尊敬”を同時に手にする大富豪、ウォーレン・バフェット。投資家、経営者として名を馳せるバフェットだが、その言葉には、あらゆる職に就くビジネスパーソンの心を揺さぶるパワーがある。本書は、バフェットの名言を厳選収集、一冊でその叡智に触れられる本。マネー感覚から成功のコツ、情報や時間の使い方、人間関係の築き方、震災後の日本へのメッセージまで、幅広いテーマの言葉を整理してまとめた。超一流の「仕事と人生の極意」とは?

素晴らしい企業をまずまずの価格で買うこと

一九六五年、バフェットは、ひと吸い分の利益が残っていることを信じて、ハザウェイの経営権を取得した。だが、実際には何も残っていなかった。そればかりか問題が噴出し、そのたびに時間と資金を浪費させられる。立て直しの努力を続けたものの、ついに一九八五年、バフェットは繊維部門を閉鎖、四〇〇人の工員を解雇し、機械設備一式を一六万ドルあまりで売却せざるを得なくなった。ここからバフェットは、困難なビジネスを立て直す難しさと、強いブランド力を持つ優良企業を選ぶ重要性を知った。こう言っている。「まずまずの企業をすばらしい価格で買うよりも、すばらしい会社をまずまずの価格で買うことのほうが、はるかによいのです」

俗に言うペニー株に期待して株式投資を行うのは愚行ということだろう。値段の安さから大量に仕込めるという利点はあるが価格の変動幅も大きく、ゴミクズになることもしばしば。それよりも企業のブランド力や事業の有望性を見極め、価格よりも実際に価値のほうが高くなっている良いタイミングで売買するのが王道だ。

業績の低迷など気にしない

バフェットは、投資した企業の株価が下がっても平然としているだけでなく、たとえ業績が低迷しても、その企業を手放そうとはしない。なぜなら、業績が悪い時期にも「雑草に水をやる」ことで長期的な利益を得るのが投資家だからである。それに対し、業績が良くなって株価が上がると、すぐに「花を切り取る」のが投機家だ。たとえば自分の親会社の社長で、子会社が業績好調で株価も上がっているとしたら、利益を得ようと、その子会社売却してしまうだろうか。そんな愚かな行為はしないだろう。だが、投機家はまさにそんな行為を繰り返しているのだ。投資先企業を信頼するバフェットの態度は一貫している。二〇一一年、バフェットは、福島県にある工具メーカーに新工場完成式典に出席するため初来日したが、その時も、同社に投資した理由を、日本のものづくりの優位性は一朝一夕に揺らぐものではないからだと語っている。さらに、同社の設備の見事さ、社員の優秀さを賞賛している。リップサービスであることを差し引いても、バフェットが株ではなく事業を買う人物であることが印象づけられた来日だった。「もし私が日本で若い技術者だったら、私は間違いなくこの会社で働きたいと思います」こういうほめ方ができる会社に投資する。それがバフェットの銘柄選びである。

多くの投資家が不労所得を得ようと銘柄選びに必死になっている。バフェットの基準を取り入れれば株価の細かな上下動(たまには急騰、暴落もあるが)を気にせず株を保有し続けることができる。残念ながら投資家の中には信用取り引きなどに手を出したり株価の下落で出た損失を埋めるため金融会社から資金を借りて投資する人が後をたたない。結局、自分の生活に必要のない遊休資産を持っている人の方が投資には向いているといえよう。

ミスター・マーケット

ベン・グレアムは、よく「ミスター・マーケット」という架空の気まぐれな人物を用いて投資を説明した。株を買うと、共同出資者ミスター・マーケットがついてくる。彼は買った株への自分の評価を毎日教え、「この価格ならかいとります」とか、「自分の持分を分けてもいいですよ」などと提案する。その価格評価は適切に思える時もあるが、時に常軌を逸することもある。もちろん、ミスター・マーケットは株式市場を暗示する。グレアムは、こうした人物の気まぐれにつき合って株を売買したり、一喜一憂したりしてはならないと考えるのだ。その考え方はバフェットも同じである。現代ではマーケット情報は膨大になり、売買も〇.一秒単位で行われるようになった。だが、バフェットが刻々と変わる株価に関心を示すことはほとんどない。注目するのは株価ではなく、投資に値する事業かどうかだ。事業が永続的に収益を生むかどうかである。一四歳の時に一二〇〇ドルで購入したオマハの農場を例に、投資は土地転がしではないと、こう話している。「オマハの農場を買おうとする時に、毎日、その値段ばかりを見ている人はいません。買値に対して、どれくらい生産高が見込めるかというとことを見るでしょう。株式投資もそれと同じです」

最近ではビットコインなどの仮想通貨が投資の対象として人気だが、いささか投機的になっていて危険であると思う。ブロックチェーンに紐付けされた、海外送金などに威力を発揮する通貨時ことで人気が高まっているが、マウントゴックスやコインチェックといった取引所では仮想通貨の流出が後をたたない。仮想通貨の価値と現在の価格との乖離に気づいている人は、こうした事件で一気に価格が下落するリスクもわかっている。引き出すことも円に戻すこともできない状態でただただ価格が下がっていくのを指をくわえて見ていなくてはならない恐怖は計り知れないだろうが、もともと遊休資産で購入していた人は至って冷静でいられるだろう。

SNSの流行で、株やFXへの勧誘を行う怪しげな輩が増殖中の現在。初心に戻って株式運用とはどういったものかを教えてくれるバフェットの言葉は、全ての投資を行う人に知っていてほしい。なんか儲かりそうだからというだけで飛びつくと手痛いしっぺ返しを食うことに。

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