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「新しい道徳」を読んで現代の道徳について考える

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「いいことをすると気持ちいい」のはなぜかという副題に惹かれ買ってみた。

電車でお年寄りが自分の前に立っている時をあげ、たけしの鋭いツッコミが入る。マナーに小理屈をつけて、気持ちいいから譲りなさいというのは、大人の欺瞞だという。

洗脳される子どももいるかもしれなけど、そういう奴はどうせロクな大人にはならない。妙に素直な分、気の毒ですらある。どこかの新興宗教に洗脳されて、わけのわからない仏像だとか壺だとかを売り歩くようになるんじゃないか。

これには笑った。僕も2人組の青年になんだかわからない雑貨を「手にとって見てみてください!」と売りつけられそうになったことがある(もちろん手に取らず断ったが)真面目そうな青年だったがあれも一種の洗脳だろうなと思う。僕は欲しいものがあったら自分でリサーチし自分の意思で買う。だからセールスの類は一切受けない。セールスマンに同情などしていたら、金がいくらあっても足りない。

結局は誰かが儲けりゃ誰かが損するという話

本書では宗教が商売繁盛を叶えちゃいけないと説く。誰かが20円の利益を得れば、それを買った誰かは20円損するということになるからだ。みんなが儲けを得ることはあり得ない。日本人が豊かな暮らしを享受できているのは、人件費の安い貧困国のおかげだ。

ウサギはカメの相手なんかしない

今の世の中じゃ、ウサギは途中で昼寝なんかしない。他のウサギとの競争中で、カメにかまっている暇はない。

努力や真面目さだけでは、世渡りできない。金を握った一部の人間が自分に有利なように社会を変え敗北者から搾取していく。お金に困っている人や職にあぶれた人に向けた書籍が平気で高額で販売されているのも現状だ。僕もそういった書籍を多く買う搾取される側の人間だ。

ネットで手軽に知識を得ることはできても、得られるのは手軽な知識でしかない。これは僕もつねづね感じているから本を読んで本物の知識にしようとしている。

友達が一人もいなくたって、幸せに生きてる奴はたくさんいる

道徳の本を読んでいると、友達を作れない人間は、まるで問題があるかのように書かれている。そこで仲間外れにならないよう努力する子が出てくる。道徳で教えるべきなのは、むしろ無理に友達なんか作らなくたって、十分幸せに生きていけるということだと書いてありこれには僕も同感だ。現代は一人で楽しめるツールや方法などもたくさんありそれなりに楽しくやっていけるというのが、僕の実感だ。

今思えば小学校の時の道徳の授業なんて一つも頭に残ってない。なんかくだらんビデオ流して教科書ペラペラめくって終わりみたいな印象。この本のように現代の社会状況にあった道徳というものを考えていかなければ、無意味なものに終わってしまうのかもしれない。

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