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「世界一受けたい 心理学×哲学の授業」で弱い人だけが見ている世界を見る

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中学でいじめにあい、うつ病を発症した著者が独学で勉強。心理学と哲学を掛け合わせた独自の思考法で人間関係の悩みを解決。人気ブログランキング「心理学」部門でもTOP3に入るなど人気ブログの運営者である著者が送る最後の授業。帯には今、流行りのアドラーの文字があるが、心理学と哲学全般の本と考えたほうが良い。アドラーと老子以外も出てきます。

「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」

哲学者であり、心理学者でもあるウィリアム・ジェイムズの言葉だ。まずは心、それから行動、習慣、そして人格へ。人格が変われば運命まで変えられる。僕の場合は現在、習慣が変わったあたりだろう。心の病を患うと、心理学や哲学に行き着くのはテンプレなのだろうか。

〝この世の終わり〟なんて一瞬のものに過ぎない

二つの意選択肢があった時、どちらか一方を選んで後悔することがあるだろうが、選ばなかったもう一方がよく見えるのは世の常。どちらを選んだってどうせ後悔する。独房のような閉鎖病棟の中のさらに閉鎖空間、外からロックされた部屋に閉じ込められ、暴れないように注射を打たれる。当時は〝この世の終わり〟ぐらいに思っていた出来事も今では笑い話だ。

このことからも分かるように、後悔なんて一瞬のものに過ぎません。今あなたが何かに後悔していても、未来で必ず後悔は消えているということです。

「諦める」ことは途中で逃げ出すことではない

「諦める」とは途中で逃げ出すことではありません。物事を「明らか」にして、納得して断念することです。

一つの失敗が結末とは限らない。その苦しみはストーリーで言えばまだまだ序章に過ぎず、この先良い展開になる可能性だってある。僕も大学や仕事など色々諦めてきたが、それがあって今ここにいる。現在の状況は世間一般から見て決して好ましいものではないが、大学中退も退職もその時の自分が下した決断で不満は少ない。

成功が成功を破壊する!?

道教の開祖「老子」は言いました。

「大者宜為下」

これは直訳すると、強大なものこそ下へ下へとへりくだることが大事である、という意味です。

つまり、「強い力を持った者こそ、謙虚であるべし」ということ。

成功すればするほど自惚れたり、周りを見下したりして天狗になる。成功した上で謙虚であれば、多くの人に賞賛され、さらなる成功も引き寄せられるかもしれないのに。力を持った人ほど頭を下げると効果が大きい。

弱い人だけが見ている世界

「強」と「弱」、「ある」と「ない」、「明るい」と「暗い」、「男」と「女」世の中の者はほぼ全てが2つに分類されるという考え方がある。現代社会においては有利なもの「強」を選んだほうがメリットが多いように思われがちだが、老子は「あえて弱いほうを選ぼう」という教えを説いている。

「弱いほうに身を置くことで、強いほうに身を置いている時には見えなかった物事が見えてくる」

怪我や病気をして初めて健康であることのありがたさが分かる。精神疾患から音信不通になった人を馬鹿にしてた自分がまさか統合失調症にかかり自分がその立場になるとは…今では自分が病気にかかったことにより、弱い人だけが見ている世界が見えるように。

大きな器ほど完成までに時間がかかる

「大器晩成」という言葉があるが老子は大きな器であればあるほど、出来上がるまでには時間がかかるといっています。結果を焦らず無理をしない。結果がまだ見えずとも今わとにかく、コツコツやる。まるでブログ運営のようだ。壁にぶち当たるのは、挑戦している証拠ということだろう。

帯にアドラーと老子がその悩みに同時に決着をつける!とあるがアドラー心理学の本と期待をすると肩透かしにあう。流行ってるからそれに乗っかったかたちなのだろう。

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