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興味のあることや本の感想などを綴っていく雑記Blogです。

「ミニマル思考」を読んで考え方をシンプルに「思考の断捨離」をする

      2016/11/14

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「ロジカルシンキングは難しい」という人は多い。不公平感、被害者意識、過去へのこだわり、精神論、理想主義など人間の脳には合理的思考を妨げる「悪い癖」が存在する。この癖を捨てない限り、理論を学んだところで本質からずれた問題に固執したり、効果のない対策をくり返したりしてしまう。まず頭の中から「考えてもムダなこと」を削り、「考えるべきこと」を最小限(ミニマル)に絞り込むためのルールを説明して、もっと「クール」な解決策を見つけるための発想のヒントを43項目に分けて紹介する書籍。投げて当たると痛いハードカバーです。

「ジョブズのマトリックス」の本当の意味

90年代末、倒産寸前だったAppleを復活させたのが、創業者ながら一度追放され、復帰後「暫定CEO」に就任したスティーブ・ジョブズだ。「今後Appleが作るコンピュータはデスクトップとノート2種で、顧客はプロと消費者の2種類のみ」としてiMac等の人気商品が生まれた。ジョブズの目には、コンピュータで世界を変える人(プロ)とその恩恵を受ける人(消費者)の2種類の人間が見えていた。こうなるとマシンに求められるスペックも自ずと決まる。最高のグラフィック機能と最強の処理能力(プロ)と説明書なしでインターネットにつながる(消費者)。「人間にはプロと消費者の2種類がある」という彼の目の付け所が先にあり、それをマトリックスで説明したから分かりやすかっただけなのだ。この目の付け所に気づかずマトリックスだけ真似すると仕事用(表計算ソフトを標準装備)、家庭用(年賀状ソフトも使用可能)という陳腐なものになるだけだろう。

困っていない人を助けようとしない

「ニートが増えている。彼らに働くことの大切さと喜びを教えて社会に引っ張り出さなければ」

本人が働きたくないのなら、それでいいじゃないですか。

「欧米と比べて、日本には起業する若者が少ない」

会社員で居心地がよければ、それでいいじゃないですか。

「うちの子が不登校になった」

学校に行きたくないなら、それでいいじゃないですか。

本人が困ってないなら、無理に助ける必要はないのです。いつか彼らが困難を感じて「助けてくれ」と言ったら、その時手を差し伸べましょう。

ニートや不登校など自分が困ったら助けてくれる社会保障制度等はいろいろあります。生活保護やフリースクール、重度の精神病や糖尿病、癌などの病気の場合、障害年金など。現状に満足している人には大きなお世話は無駄にあたりミニマル思考的には削って良いということらしい。

理想主義者より現実主義者

「理想主義者」とは「物事はこうあるべきだ」「こうでなければならない」と「〜べき」「〜ねばならない」という考えを持つ人。理想を掲げるのは悪くないが理想が高すぎたり、他人に押し付けたりするようになると問題です。一方、「現実主義者」とは「物事はこうなっている」と受け入れダメな人も悪い人も自分と敵対する人もみんな認めた上で「さて、どうしようか」と考える。人の生き方は自由だが、問題解決に向いているのは「清濁併せ呑む」後者です。

ペンギンのために木を植えない

ペンギンの住む環境整備のため木を植える「エコな提案」だが木が育つまでには時間が掛かる。現実的にはペンギンの住みやすい場所に引越しする方が良い。いま解決すべきは何か?いま助けるべきなのは誰か?この視点を忘れてはならない。18歳選挙権で240万人が新たに選挙権を得る。若者の選挙に対する興味を引くため教育現場は躍起になっているが、既に学校を卒業している層の掘り起こしも大切だと思う。僕自身大学時代から30代になるまではバイトや遊びに明け暮れ選挙なんて面倒なので行ったことがなかった。既に選挙権を持っているがそれを行使しなかった僕のような問題意識の薄い人がこぞって選挙に行くような対策を行った方が投票率はずっと上がると思う。

考え方をシンプルに「思考の断捨離」をするためのちょっとしたヒントの詰まった本でした。

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