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Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦|西川徹 , 岡野原大輔

スタートアップと聞くとおしゃれなオフィスで仕事するイメージがあるが彼らは違う。オフィスにお金をかけるなら性能のいいコンピュータが一台欲しいと考える。これが普通のアプローチでオフィスにお金をかけて成功感溢れる環境を求めるのは何か違うし、ウェイウェイしていていると感じるのは僕だけじゃないはず。

ロボットが次のコンピュータの形となる

コンピュータ技術が進むと仕事が失われるという懸念を持っている人もいるが、我々に言わせれば、そんな心配は無用だ。ロボットを高度化しようとすればするほど「ここは人間にしかできないな」ということがいくつも見えてくるからだ。たとえば自動運転ができたとしても、人間とのギャップがそこまで埋まるかというと、そうでもないと思う。何しろ、物をつかむこと一つ、人間に劣るのだ。スピードも人間のほうが圧倒的に速い。

我々は、自分たち自身の製品をパーソナルロボットの領域で出そうと考えて研究開発を行っている。なぜロボットなのか。今後何を成し遂げたいと考えているのか。最後に述べておきたい。

想像力はとても重要だと前述した。計算能力が向上する中、我々は世の中に影響を与える機械、デバイスを、AIがそのまま駆動する世界が来るとイメージしている。

たとえば渋滞解消にも色々な方法がある。データ分析の結果を活かして信号を点灯させて車をスムーズに流すのも現実世界とインタラクションしていると言える。だが、ロボットや自動車がネットワークと繫がり、自律的に考えられるようになれば、世の中に対してもっと積極的にアクションできる。

やがては現実世界と仮想世界の境界が徐々になくなる。現代も徐々に現実世界とバーチャルの世界が融合しつつあるが、現状、物は自動で運んではくれない。まだまだ人がやらなくてはならないことがたくさんある。今後は、そのほとんどをロボットができるようになるに違いない。そういう世界を作っていきたい。

私はロボットが次のコンピュータになると思っている。今は、そういう世界に行けるか行けないかの技術的な転換点にある。

AIがある程度まで開発された今、今度は物理的にものを動かせるロボットに行き着く。これは自然な流れだろう。いくらAIが発達したとて物理的にものを動かすのはやはり人間。そこをケアするのがロボットだ。お掃除ロボットが浸透する世の中だが、あれは床に物が置いてあってはなかなか効果を発揮しづらい。そこで皆知恵を絞るわけだ。

コンピュータ業界のトレンドの変化にチャンスがある

これまでのスパコンの開発者たちはワークロードのトレンド変化を見ていなかった。「スパコン=シミュレーション命」感覚で、他のことは考えていなかった。だから、ワークロードの変化にいち早く気づいたGoogleのような会社に、どんどんかっさらわれてしまったのだと思う。なお、平木先生には2019年からPFNに参加してもらっている。

我々、西川と岡野原はたまたま違う分野の出身で、それぞれが異なるワークロードを知っていた。岡野原が取り組んでいた領域は、西川がハイパフォーマンス・コンピューティングで見ていたシミュレーションとは全然違っていた。これが良かった。

トレンドを見ながらアーキテクチャを作っていかないと終わってしまう。そして、ワークロードが変わるところに新しいチャンスがある。その変化を見続けられる環境を作りたい。そのためにも、パッケージ化されて継続して販売しながら改良をかけていけるような、一言で言えば売れる製品群を持ちたい。

だから今はビジネスマーケティングにも力を入れている。それでも一筋縄ではいかない。だが、バイオヘルスケアに関しては、かなり良い人材が集まっており、サービス開発が進んでいる。ビジネスがうまい人たちは、私たちが持つ能力とは全然違う能力を持っている。バイオで足固めをしながら、ビジネス的にスケールできそうなところを全社的に探索しているところである。

スパコンというとコロナ禍で飛沫のシミュレーションで活躍したイメージが強いが色々な企業がその可能性を求めて扱っている。計算できるあらゆる事象がスパコンのシミュレーションの対象といえばわかりやすいか。

二人の天才と呼ばれた男たちのロボットによる挑戦が描かれていて、最前線でどの様な技術開発が行われているかがわかる書籍。

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