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SNS変遷史「いいね!」でつながる社会のゆくえ|天野 彬

      2019/10/12

mixi、Facebook、Twitter、Instagram、LINE、Snapchat、TikTok…。誕生からわずか十五年あまりで、SNSは社会のあり様を大きく変えた。2ちゃんねるのような巨大掲示板、メルマガやブログのような個人発信のツールなどを前史として、SNSは個人ページ型から、タイムライン型、さらには体験をシェアする画像・動画共有にいたるまで、多様性を増している。この目まぐるしい変化の裏にある、承認欲求やシェアする心理とは、いかなるものなのか。また今後どのように変貌していくのか。気鋭のメディア研究者が、SNSの変遷と展望を読み解く!

スマホの普及とともに

ブロガーから、アルファツイッタラー、ユーチューバーまで、表現のテーマや方法は千差万別ながら、世の中に出るハードルを下げて、ネット発の新しいスターがたくさん生まれてきたことも、インターネットカルチャーにおいて欠かせない事象である。そしてその流れは、スマートフォン(スマホ)の普及とともに、誰もが、いつでも、インターネットに接続する環境が生まれたことで、加速していった。SNSは、人と人とがつながり合う場として、そしてそのつながりそのものを成長させるような空間として、私たちの生活の中に一定の場所を占めるようになった。

SNSによって影響力を与える人々の割合にも変化が。全体としては、第一位:ユーチューバー(30.4%)、第二位:テレビタレント(29.9%)、第三位:インスタグラマー(16.3%)となっている。すでにテレビタレントはその今までの地位から引きずり下ろされ、ユーチューバーに首位を奪われる事態に。考えてみると、新たなガジェットを購入検討する際など、ユーチューバーなどそのジャンルに対して感度の高い人々の意見を参考にする。テレビでそういった商品が紹介されるのはちょっとタイムラグがあった後なので遅いと感じる。

フェイスブックはオワコンか?

フェイスブックは、オンライン上にいるもう一人の私の居所に他ならず、他者からすれば名刺のようなものである。オフィシャル性が強いとい言っていいだろう。そのため、他のツールへの認証に使われることが多い。何か新しいウェブサービスを使おうとしたとき、わざわざアカウントをゼロからつくらずとも、フェイスブックアカウントでログインできて、便利だったという経験はないだろうか。誰もが使っているプラットフォームだからこその利便性だ。一方で、そうした特性ゆえに、日本では一部若者離れが進んでいる面も観察される。実名を用いるうえに、友人や職場の同僚や先輩など、いくつものコミュニティの人々が全部一つのプラットフォームに入ってしまうので、人の目を気にして発信しづらく感じるユーザーも出てきている。

僕は随分前からフェイスブックのアカウントを閉じて完全退会している。ネット上で自己表現するにはブログがあるしインスタグラムがあれば気軽な写真投稿もできる。拡散狙いならツイッターがある。フェイスブック卒業した学校の人たちと繋がったりするための同窓会ツール的な使い方ぐらいしかメリットを感じないので、そうした交流を望まない僕にとっては必要のないサービスだと感じたからだ。

「インスタグラム」誕生の秘密

SNS拡大期の最大の立役者こそが、インスタグラムだ。インスタグラムは二〇一〇年にサービスが開始されたが、初めはそもそも名前さえ異なるものだった。それが現在ではスマホユーザーにとって最も重要なSNSの一つにまで成長した。第一章でも述べたように、現在では世界中で一〇億人のMAUを誇る。そこまでに、わずか九年しか要していない。インスタグラムは、この章の中心的なキーワードであるビジュアルコミュニケーションの中心地で、ユーザーが写真を撮って自分の体験を手軽にシェアするための場を築いた。スマホの操作に武田若年層は写真の加工もお手の物で、自分なりの世界観(=ウォール/フィード)をつくり上げるために自分の経験をシェアする。

インスタグラムの弱点は他のアプリとの連携でしか拡散が狙えない(というか難しい)ところ。それだけの為にフェイスブックのアカウントを持つなんてこともありうる。昔はなかったストーリーズなどの一日で消えて無くなる投稿が加わったりしてとりあえずインスタのアカウントがあれば動画(1分以内)や写真の投稿ができる。ライブ配信などもできるが投げ銭はできないので人気のライブ配信アプリと比べると健全だ。投げ銭可能なライブ配信アプリはキャバクラさながらの釣り要素があり家に居ながらにしてそうした体験ができるので人気を博している。もちろん過激な内容の配信は運営側とのライン引き合戦があるが。

最近では興味のない人からインスタアカウントを聞かれた時のためにfinsta(フィンスタ)という言葉まで生まれている。fake+Instagramの略で、偽のインスタグラム・アカウントのことを指す。学生なら学校の先生や部活のコーチ、社会人なら同僚や上司にアカウントを聞かれた時にとりあえず「finsta」で対処するというもの。SNSをうまく使いこなすために知っておきたい歴史や変遷がこの一冊でわかります。

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