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AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣|越川 慎司|これからの時代・人にいちばんピッタリなリーダー

仕事における能力や自律が求められるようになったテレワーク時代。これからの時代にマッチしたリーダーの正解がここにあります。

成功確率を上げるより、失敗確率を下げようとする

5%リーダーは確実に意思決定をします。

実現可能性や投資対効果、インパクトや重要性など複数の評価軸を複合的に組み合わせ、ブレない信念を持って決断します。8000時間におよぶオンライン会議の録画を見ると一般的な管理職と5%リーダーの違いは顕著でした。条件は異なるものの、 5%リーダーの決定数は約 25%多かった のです。さまざまな案件に対して即座に意思決定をしていきます。

例えば、同一のクライアント企業・同じ職責の管理職で、同じ案件の意思決定のスピードを測ったところ、5%リーダーは他の管理職に比べて意思決定スピードが約1・3倍速いことがわかりました。1・3倍は誤差のように思えるかもしれませんが、これが積み重なれば現場の待ち時間が少なくなり効率が高まります。

中でも、これまでやっていたことをやめる決断や、重要性が低いのでタスクを受けないといった決断をすれば、現場のメンバーへの負荷は大幅に減ります。

このことを5%リーダーはよく理解しているのです。

そのため、「進むぞ!」と決断するのと同時に、「代わりにこっちはやめる」というトレードオフをしています。やる覚悟とやめる覚悟を持っている のが5%リーダーの特徴と言ってよいでしょう。

世の中の事象は多くの変数が取り巻いており、そういった状況を加味しながら意思決定をしなくてはいけません。過去に成功したプロジェクトであっても、外部環境やトレンドの変更などがあれば、同じやり方で同じ結果が出ることはありません。他社で実施した成功例を自社で真似しても同じ成果が出ないのと一緒です。だからといって過去の経験を無視したり、全くゼロからチャレンジしたりするべきということでもありません。

しかし、彼らは 一か八かの思いきった決断をしない ことがわかりました。

5%リーダーへの度重なるヒアリングを通じて、彼らは成功確率を上げようとしているのではなく失敗確率を下げようとしていたことがわかりました。

変化の激しい時代には成功テンプレートをそのまま真似するのではなく、過去に失敗したケースの発生原因を掘り下げて把握し、同じ失敗をしないように回避することが結果的に成功に近づくと、5%リーダーは理解しています。

そのため、一か八かの博打に出るのではなく、失敗確率を下げられるようなオプションを選ぶ傾向にあります。

リーダーシップというと何かと決定する力が取り上げがちだが、トップ5%を調べてみると無駄な決断が少ないことがわかったそうだ。確かに失敗を少なくすることで成果は上がる。チャレンジすべきところとそうでないところを見分ける力、嗅覚が必要ということだ。博打的な決定が結局成果につながらないのは投資も一緒だと思った。

5つのNG

さまざまな行動実験を行った結果、 失敗確率を下げる戦略をとったほうが成功に近づく ことがわかりました。各クライアント企業や各チームごとに環境や条件が違いますから、 成功テンプレートをそのまま真似しても同じ成果は出にくい のです。

ただし、失敗パターンを理解すれば、失敗の発生率を抑えることができます。

5%リーダーも、他社の成功例を鵜呑みにするのではなく、失敗が発生した原因を追求し突き止め、その地雷を踏まないように心がけています。

例えば、 相手に誤解を与えるコミュニケーション は避けることができます。自分が思っているのと違う捉え方をされたり、ちょっとした一言で相手を不快にさせるのは避けたいものです。そこで5%リーダーは、 ダ行から話し始めない ことや、 1on1ミーティングで「よろしくお願いします」から始めない ことなどを自分でルール化していました。

こうしたことを組織に広めることができないか、 39 社のクライアントに協力してもらい行動実験をしました。5%リーダーが心がけている以下5つのNGワード(使ってはいけない言葉) を使わないルールを1ヶ月徹底してみました。

具体的に課したのは、以下の「5つのNG」です。

1.「最近どう?」というカジュアルな声掛け

2.「最近忙しい?」という他人事のような声掛け

3.「だらだらやってない?」という性悪説の声掛け

4.(ダ行からはじまる)「だけど、でも、どうしても、どうも」から話し始めること

5.テレワーク中に「あれ、これ、それ」と指示名詞を多用すること

NGワードを使わなくなって定量的な成果は測れませんでした。しかし2週間経って変化が出たのは、1on1ミーティングの実施率が+ 20%ほど改善されたことです。

テレワーク時代のNG「あれ、これ、それ」と指示名詞を多用にはなるほどと言わざるを得ない。この5つのNGを頭に叩き込んで仕事をするだけでもだいぶ習慣がアップデートされることだろう。1ヶ月徹底して行うだけで劇的に成果や仕事の捗りが期待できることだろう。

トップ5%の習慣をAI分析したところ炙り出された習慣の数々。少しでも実施できるものがあれば、習慣としてインストールしていきたい。

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