人間関係を円滑にする要素の一つ「褒め」。そんな褒め方を3ステップで解説。「上司・部下」「親子」「夫婦」「恋愛」など、豊富な事例で「100点のほめ方」を紹介していきます。
「褒め方」を学べば、会社の業績も上がる
「ほめ方」を学ぶことは、個人だけでなく、会社レベルでも役に立ちます。 その一例をご紹介します。
外食産業でフランチャイズチェーンを運営するA社は、組織全体でほめ方を学び、年商 40 億円から、年商100億円にまで業績を伸ばしました。 なんと2倍以上の事業成長です。
その企業はかつて、既存店売上高が毎期前年度比 95 パーセントほど。 けれどもその実情は、離職率が高く、新規出店するにも人材が不足し、もともといた従業員たちの不満が募るばかりでした。 当然、そんな状態では、お客様に満足いただけるようなサービスを提供することはできません。既存店売上高はジリジリと下がってきてしまいました。
そんなとき、「ほめ方」を組織全体で学ぶことにしたのです。 店長とスタッフがお互いに「感謝の思い」や、「成長したな」「すごいな」「好感が持てるな」と感じることや、「期待していること」を伝え合い、ポジティブなフィードバックを交わすようにしました。 月に1度、上司から部下へ、部下から上司へのほめ、感謝の気持ちを形にし、そして継続することを社内ルールにした のです。 このルールを導入した当初、店長からは、
「ほめるところが見つからない」
「何をほめたらいいかわからない」
と言われ、スタッフからは、
「毎日の業務に手いっぱいで、余裕がない」
「店長に感謝なんて、言えない」
と、戸惑いの声が上がりました。 しかし、ほめ育を導入していくうちに、お互いへの「ねぎらい」のほめ言葉が自然に増えていったのです。
「忙しい時期、率先してシフトに入ってくれてありがとう」
「新人たちの良き先輩として、自分の仕事や行動でその姿勢を見せてくれる。 本当に素晴らしいですね」
「お客様からクレームをいただいたとき、戸惑っていたわたしたちを見かねて、すぐに飛んできてくれた店長。とても頼もしいと感じました。ありがとうございます」
なるほど、褒められて嫌な気分になる人間はいない。それがお世辞だとしても嬉しいものだ。そこのところをうまく利用して関係を築きたいものですね。
「+α」のテクニックで「100点の褒め方」
日本人は、ほめられることに慣れていない傾向があります。 経験上、「言いすぎかな?」というぐらい思いきりほめるほうが、相手との距離がグッと近づく のです。
たとえば、次の2つを比べてみると、どちらのほうが相手に伝わるでしょうか?
「Wさんって、文章がとても上手ですよね」
「Wさんって、文章が抜群に上手ですよね。 その力を絶対に、もっと世に出すべきです。 間違いなくWさんのファンがつきますよ」
後者のほうが、より伝わる言葉になっています。なぜならほめ切る言葉をたくさん使っているからです。 この例でいうと、
「抜群に」
「絶対に」
「間違いなく」
といった言葉です。
ほめられた側は、もしかしたら恥ずかしがるかもしれません。でも、決して悪い気はしないはずです。
ただし、ほめ切る言葉を使うときは、必ず注意してほしいことがあります。 それは、「適切な内容をほめる」 ということです。
せっかくほめ切っても、ほめるポイントを間違えると逆効果になりかねません。
「わざとらしい」 「うわべだけでほめているのでは?」
と捉えられる可能性もあります。そのため、必ずマジック質問で得た答えを使って、しっかりほめ切りましょう。
褒め慣れていないからこそ褒めてくれる相手の印象は良いものになるのだと思います。照れくさいと思いながらも内心は嬉しいはず。褒めをマスターすれば人間関係がより円滑にかつ好印象を与えやすくなります。最初のうちは慣れずに言葉が出てこないかもしれませんが慣れてくると相手を観察する目も養われていき、微妙な変化も見逃さず褒めることが可能になるかと思います。
褒めをマスターして好印象な人間にアップデート!!褒めきる踏ん切りでグッと距離が縮まるなんて効果もあるのでぜひ恥ずかしがらずに褒めを習慣化してみましょう。
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