10年後、後悔しないための自分の道の選び方｜ボブ・トビン

10年後、後悔しないための自分の道の選び方｜ボブ・トビン｜自分らしく働き、最高の人生を送るために

2021年10月25日

今あるあなたはあなたの望む人生を歩んでいますか？先の見通せない世の中をひた走るビジネスパーソンに捧げる「自分らしく働き、最高の人生を送るための集中講義」

自分を大切にし、不当な扱いに甘んじない

自分を大切にしてください。決して不当な扱いに甘んじてはなりません。学校を卒業したばかりで、仕事を覚えている最中かもしれませんが、あなたは理由があって採用されたのであり、それは雇用主があなたとあなたのスキルを高く評価したからです。

日本の職場では、ときには少しふざけた言動も見られます。「サトコさん」ではなく「サトコちゃん」と「ちゃん」付けで呼んだりするのも、その一例です。ほとんどは当たり障りのない発言として受け入れることができるでしょう。しかし、傷つけられたときや、きわめて個人的な質問をされたときは、その発言や質問が不適切だと相手に知らせてください。

不当な扱いを受けても沈黙する人が多い日本。それが奥ゆかしい、謙虚だと賞賛される世の中ですが、それも少しずつ変わってきている印象があります。若い人はもっと主張していいと思います。そして歳をとった人たちは老害と言われないようそれに理解を示さなくてはなりません。

学び続けること──それは銀行にお金を積み立てるようなもの

学びが止まったら、倦怠、自己満足、そしてシニシズムに陥ってしまいます。学ぶことによって、物事に打ち込み没頭し続けることができます。だから何があっても学び続けてください。

大学教育は、キャリアを通して継続するさらなる学びの始まりにすぎません。

「学びが止まったら、別の仕事の探しどき」

これは何年も前に、偶然にも当時アップルの日本の人事部長をしていた友人から聞いたアドバイスです。同じ言葉を採用担当者からも耳にします。

大学を卒業して就職したらそこで学ぶのをやめてしまう人があまりにも多い日本。高度成長期ならそれでもやって行けたのだろうが、グローバルな人材がなだれ込んできて仕事を奪われる人がこれからは増えていくだろう。そして日本の優秀な人材は海外に逃げていく。

人生で出会う人すべてが師

人生のあらゆる場面で学ぶ機会を逃さないでください。人から学ぶこともこれに含まれます。キャリアのアドバイスが欲しいときに一番頼りにするのは自分の父親や母親だと言う若者もいます。

小規模なコンピューターゲーム会社でマーケティングを統括する柳ジュンコの場合もそうです。彼女の父親は日本の有名な化学薬品会社の役員で、長期間赴任していたベルギーから最近帰国しました。ジュンコは「父親から学ぶため」に実家に引っ越しました。彼女の父親は優れたリーダーで、部下の管理や成功の秘訣など教わることがたくさんあると言います。

私自身は、人生のパートナーである大橋人士から多くのことを学べて幸せだと思っています。私たちは朝のミーティングを行い、ギャラリー経営やコンサルティング事業について話し合います。マーケティング、価格設定、特別プロモーション、そしてランチの場所など、話す内容はさまざまです。判断や議論が実にシンプルなこともあれば、複雑を極めることもあります。彼の異なる視点やアイデアを聞くのは勉強になります。私たちは互いの意見を聞いて、それぞれが多くを得ています。また、長年のコンサルタント仲間とも交流を保っています。ギャラリー事業に関しては、経験豊富なギャラリーのオーナーにアドバイスを求めます。

あなたの職場には学べる相手がいますか？　仕事について誰に相談しますか？　尊敬できるキャリアの相談相手はいますか？

私はときどき、身近な人からしか学んでいないのではないかと心配になることがあります。

そんなときは、初対面の人たちと会って話をするよう心がけています。身近な人からしか学ばないと、その人の助言に従うことを期待され、従わないと関係が損なわれる恐れがあります。

自分より優れた一面を持つ人から何かを吸収しようとする姿勢は大事。同僚や上司だけにとどまらず家族や友人、人間観察していたら出会った人。さまざまな人が師たり得る。そう思って生活していると意外と人から学ぶことは多いのではないだろうか。

振り返ってあなたは望み通りの人生を生きているだろうか？10年後後悔しないために自分の道の選び方を学んでいける書籍。

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