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ピカソ思考|小川 仁志|常に画期的な表現を生み出し続けた美術界のイノベーターに学ぶ

ピカソと哲学を融合!?そして生まれたピカソ思考。天才画家に学ぶクリエイティブに生きるコツ。常に画期的な表現を生み出し続けた美術界のイノベーターに学ぶ。あなたの中のピカソを引出します。

幅広い技を駆使して練習し、マスターする

ピカソはもともと美術学校を優秀な成績で卒業しているように、デッサンだけでなく基本的な技術をひと通りマスターしていました。でも、それだけでなく、自らも美術館に足しげく通い、さまざまな芸術から技術を摂取しようと努めていました。 ピカソといえばワンパターンなどと思われる方もいるかもしれませんが、その背景には、技のデパートともいうべき数多くの手があるのです。その手の中から、これと思うものを出しているといったほうが正確でしょう。たとえば、ピカソがロートレック風に描いた作品を見てください。彼にはこんな技もあるのです。 基本という言葉には、デッサンのところでお話しした緻密さや丁寧さのほかに、こうした 幅広い技術のマスター も含まれます。ひと通り知っているからこそ、しかもかなり高いレベルでそれをマスターしているからこそ、「基本がしっかりしている」ということができるのです。 スポーツでもそうでしょうが、プロは、どの技もマスターしているうえで、その中でいちばん得意な技を使うのです。そして、いざというときには、自分の持っているレパートリーの中から、その場に求められる別の技も繰り出す。そうでないとプロは務まりません。 あるいは、別のレパートリーをそのまま使うのではなくても、自分の得意技を繰り出したり、磨きをかけるためにエッセンスを活用したりするのです。これも知らなければできることではありません。

ピカソというとキュビズムの奇想天外な作品ばかりが印象に残るが、実際はデッサン力とかも半端なくあり基本的な技術を一通りマスターしてからああいった作品を描くようになった。技術的な面であらゆる技法を試しその各々の技術でハイレベルな作品を作ることができるようになってから新たな未知の表現方法に挑んだわけだ。何かを学ぶ時、基本を徹底的に学ぶことは技術向上に役立つ万能なやり方ということだ。

挫折をバネに努力する

ピカソは、いまを大切にしているからこそ、たくさん生み出せるのだと前に書きましたが、それは私自身の実感でもあります。現在の私が、多くの本を書いているのも、やはりいまを大切にしているからだと感じます。 かつて私はフリーターとして 20 代後半を無為に過ごしました。社会に向けて発言をしたいという思いは強かったのですが、なかなかそのチャンスを与えられることはありませんでした。なんの肩書もなく、なんの実績も専門性もないただの若造ですから、当然なのですが。 でも、私としては忸怩たる思いでした。いつか本を書いて、世の中に向けて発言したいと思っていました。その思いは、大学院で学び、徐々に専門性が身につくにつれ、さらに高まっていきました。そうして、ようやくチャンスをつかんだのです。だから無駄にしたくないのです。 なにかに取り憑かれたように頑張っている人には、必ず挫折の時代があります。そのときの悔しさがあるから、頑張れるのです。スポーツ選手のドキュメンタリーなどを見ていると、必ずスランプの時期や大失敗があって、それを乗り越えて成功したという話になっています。だからこそ取り上げられているのでしょう。 心理学者の アルフレッド・アドラー は、コンプレックスは成功のためのバネのようなものだと言っています。私もそう思います。 成功するためにはコンプレックスがあったほうがいい でしょうし、挫折の経験があったほうがいい。それをバネに努力しますから。 失敗を恐れてチャレンジしない人がいますが、私はいつも、迷ったらやってみるように勧めます。うまくいけば儲けものだし、失敗してもそれが次の成功のバネになることを知っているからです。どっちにしてもいい結果になるのだから、本来、なにも恐れる必要などありません。ところが多くの人は、失敗の部分だけを過剰に恐れて、そのほかのことを考えようとしません。失敗への恐怖が原因で、思考停止に陥ってしまうのです。 幸い挫折を知っている私は、限界まで頑張ることにしています。ありがたいことに、いまのところ継続して執筆の依頼をいただけているので、可能な限りすべてお引き受けしています。だから、仕事が増えてしまっているのですが、チャンスが与えられる限り、その幸運に感謝し、すべてを出し切っていきたいと思っています。 ピカソもきっとそんな思いで描き続けていたのではないでしょうか。その熱い思いは、創作への情熱と呼ぶこともできるでしょう。

コンプレックスは成功のためのバネという言葉は勇気を与えてくれる。自分の欠点をコンプレックスとして持っているとそこをカバーしようと様々な努力をするようになる。そうやってひとつ一つ弱点を克服していく過程を楽しめたらいいなと思う今日この頃です。何かひとつできるようになると自信もつくので新しいことにはどんどんチャレンジしたいですよね。

破天荒で独創的、そんな人生を生きるための52のレッスン。ピカソに学ぶ人生論。弛まない努力の上に成り立つイノベーションの数々を我が物に。

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