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1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365|齋藤孝|日々の読書習慣が身につき、知的好奇心が広がる!!

生きる上で糧となる教養。日々の読書習慣をつけるための第一歩としてもおすすめ。毎日少しずつでも良いので知的好奇心を満たしていこう。地理、歴史、文化まで、総合的な知識が広く浅く手に入るので興味のある分野は別途書籍で!

神道

神道は日本で成立した日本人の信仰である。しかし、その起源を明確にするのは難しい。すでに縄文時代には神を崇拝する習俗があったことは土偶などの祭祀遺物からわかっているが、縄文人の信仰観や祭祀(神を祀る儀礼など)が神道に受け継がれたのかは明らかになっていない。一方、弥生時代の信仰に関しては、稲作を重視するなど神道との共通点が多く見られることから、神道の原型がこの時代に成立したと考える説がある。また、 八百万 いるといわれるように、動植物の神をはじめ自然現象、山や海といった地形、水や岩などの物質など、様々な神が信仰されていることからアニミズム(すべてのものに神が宿るという信仰)として説明されることもあるが、神道の中心的な神は 天照大神 や 須佐之男命 などの人格神なのでアニミズムだけで説明できるものではない。

日本の神は大きく分けると、『古事記』『日本書紀』に登場する神と特定の地域や民間で信仰されてきた神の2種類だ。天照大神や 住吉 大神 などは前者、恵比寿(夷)神や 竈神 は後者に当たる。古代においては人と神は明確に区別されていて人が神になることはなかったが、奈良時代末頃より怨みを持って死んだ人を神として祀るようになり、時代が下ると人並みはずれた能力を持った者も祀るようになった。

神道は日本の信仰ではあるが、その成立・発展の過程で海外の信仰・思想の影響を受けてきた。すでに『古事記』『日本書紀』に中国の陰陽五行思想や神仙信仰などの影響が見られる。仏教に対しては、復古的な建築(社殿)や儀礼を重視することで差別化や対抗を図る一方、神道には欠如していた教義や宗教美術などの面で影響を受けていった。そして、神社の境内に仏塔や仏殿が建てられたり、神前で読経がなされるといった神仏習合(神と仏を一つのものとする考え方。「神と仏」が進んでいった。

神道には創始者がいないので、仏典や『聖書』に相当する聖典はなく、神話がその代わりを果たしてきた。神話と神社、祭り(これには日常的な祭祀も含まれる)によって、神道が理想とする神々が活躍した古代を再現し、神に対する敬いと畏れを伝えてきた。なお、神道では『古事記』『日本書紀』の神話部分や古くから伝えられてきた祝詞を、聖典に準じるものとして扱っている。

神道の特徴的なところは創始者がいないということ。アミニズムとして広がりを見せた頃からなので明確な起源というものはわかっていない。そして他の宗教との違いは仏教など他の宗教との今でいうコラボレーション。神仏習合というと学校で習うがその雑多さが特徴でもある。

妖怪

古代では、生物・無生物にかかわらず、自然物にはすべて精霊が宿っていると信じられており、誰のせいにもできない災禍は、妖怪などの人間を超越する存在が起こしたものと考えられていた。『古事記』や『日本書紀』といった歴史書の中に鬼や大蛇、怪奇現象に関する記述が見られ、妖怪は昔から日本人にとって、畏怖の対象だったと考えられる。また、平安時代に編纂された『今昔物語集』などにも怪異にまつわる説話がいくつか登場する。しかし、この時代にはまだ妖怪の姿形を描いた書物は存在しなかった。

やがて中世になると、絵巻や御伽草紙の登場により、妖怪たちの姿が描かれるように。室町時代に描かれた絵巻物『百鬼夜行絵巻』を見ると、登場する妖怪はあどけない姿をしている。当時の妖怪は、人間に自ら接触するものとして描かれていた。

江戸時代に入ると、妖怪の伝承に基づいた「百物語」など怪談会が大ブームとなった。中国の小説を翻案したり、伝承や物語を混ぜ合わせることが行われ、創作された妖怪譚やそれを紹介する書籍も増えていった。また、葛飾北斎(1760~1849)、佐脇 嵩 之(1707~1772)、歌川国芳(1797~1861)など名だたる浮世絵師たちによって、妖怪はより具体的な存在として描かれるようになっていった。

妖怪は主に以下の種類に分けられるといわれている。山の怪(山の神信仰が衰えたことにより生まれたと考えられる妖怪で、代表的なのはあまのじゃくや天狗)、路傍の怪(代表的なのは一つ目小僧や雪女)、家屋敷の怪(屋敷神の衰退したものだとされる妖怪で、代表的なのは座敷わらし)、海の怪(代表的なのは海坊主)、川の怪(水神信仰が衰えたことにより生まれたとされる妖怪で、代表的なのは河童)、村内をめぐる怪(代表的なのは首切り馬)、それ以外のもの(疫病神など神と妖怪の境にあり妖怪化しつつあるとされるもの)の7種類だ。

外国で言う精霊のようなものが妖怪なのか。起源は妖怪によって違うが妖怪は江戸時代のブームによって今皆が思っている姿が確立し一気に大衆化した。それ以前の妖怪は室町時代もっとあどけない様相のものが主流だったそう。自分の知ってる妖怪の画像を検索するのも面白い。

1日1ページ、読むだけでとあるがそれではあまりにも分量が少なすぎるので一週間分くらいは一気に読むことをお勧めする。幸いそうした使い方も想定した作りになっているので気が利いている。外国人に日本のことを聞かれた時にこの本の知識が役立ちそう。

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