あなたの話し方は「好感を持たれる?」or「嫌われる?」。NLP(Neuro Linguistic Programming)神経言語プログラミングの略で、別名「脳の取り扱い説明書」とも呼ばれる、最先端の心理学を学んだ著者が送る話し方講座。B5サイズの大判にイラストも交え37項目を全7Chapterにわけ各Chapter毎にまとめもあり分かり易く構成されています。
「ダメな自分」を話す
自己肯定感の高い人は自分の弱みを隠そうとしない。自分のことをダメなところを含め開示すると親しみやすさがアップし相手との距離が一気に縮まる。他人に言われたくないことを自分で言えるようになった時が、本当の強さを身につけた時ということだ。僕の場合、病気のことは発症した当初は自分の中で偏見もあり医療費などの支援を受けるのが嫌だったが、徐々にそういった支援を受けることに抵抗がなくなった。今ではブログなどでも統合失調症であることは隠していない。それが人を惹きつけているかどうかは別問題として精神的に少し強くなったと感じられる。
女性と男性では悩みの解決方法が違う
女性は、ただ自分がどういう感情なのか聞いてほしい。共感してほしいだけなのでまずは黙って話を聞くことが平和への道。一方男性の場合は傷が癒えてから穴ぐらから出てくるのを待つしかない。ある程度傷が癒されてからようやくパートナーや同僚に相談できるようになる。男性にとって悩みを打ち明けるのは「自分は能無し」だと宣言するようなもの。自分より権威があり解決する能力がある人にしか相談しない。
小学生でもわかるように話す
若い頃にありがちだが、やたらとカタカナの専門用語を使い簡素な言葉に言い換えない。相手が理解していない様子だったら、すぐに言い換えるぐらいの配慮が必要。指示語が多かったり、抽象的すぎるのも問題だ。感覚を排して具体的に伝える(パーセンテージなどの数字を使い工夫する)と良い。
マイナス思考で考える
努力してもプラス思考になれないと自己嫌悪に陥る。日本人は、楽天的に考える遺伝子を持って生まれてくるのは5%未満と言われている。プラス思考信望者は、他人の痛みがわからない。僕も若い頃、無理にポジティブを装い、他人にもそれを強要し相手の痛みを理解できず失敗した経験がある。自分の弱さを認められると他人にも優しくできるというのは身をもって実感している。
図版も多く分かり易いが、特にこれといって真新しい内容というのは見受けられなかった。自己啓発の類の本や話し方の本を読んだことがある人にはよくある内容だ。
【サブスク】 Kindle Unlimited
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