ビジネスにおけるマナーというかこれ知っておくと会社でうまく立ち回れるよといった気配りの書。「どんな人でも努力しないで必ず成功する気くばり」のポイントを36個厳選。
「戦略気配り」とは何か?
いつの時代も、信長や秀吉のような能力の高い人間には、大きな仕事が集中する。彼らにはやるべきことがたくさんある。だから常に忙しい。忙しいゆえ、すぐに自分の助けとなる即効性のあるサービスを常に必要としている。だから有能な人間は、「即効性のあるサービス」、つまり「露骨なおべっか」に弱い。有能であればあるほど、弱い。弱いというより、その価値を知っている。
信長や秀吉には、「私は、主君を思う心では他の誰にも負けない」などという 曖昧 な「キモチ」は通用しない。そんな「キモチ」を 汲んでいるほど、彼らはヒマではない。
「あの人は優秀だから、きっと他の人が気づかない自分のよさに気づいてくれるだろう」などと期待するのは、仕事のできない部下の甘い幻想である。
優秀な上司は、目の前に山積した大仕事に意識を集中させている。小事を見る余裕などない。そんな人間には、彼自身の助けとなる、即効性のあるサービスしか伝わらない。優秀な上司は、そうしたリアルなサービスを瞬時に行ってくれる人間しか評価しないし、優秀な部下はそのことを知っている。優秀な部下は、やがて優秀な上司となり、優秀な部下を見つけて、 重用 する。信長のゾウリを温めて偉くなった秀吉が、温度の違う茶を3回出した三成を重用したのは、そういうことだ。
こうした、能力の高い人のハートに刺さる、わかりやすいリアルなサービスを、仮に「戦略おべっか」と呼ぶことにしよう。「おべっか」という言葉が嫌なら「気くばり」と言い換えてもいい。「戦略気くばり」ができる人とできない人とでは、出世や収入が違う。それは何も戦国の世に限った話ではない。
戦略的気配り。僕の勤めていた会社でもこの人について行けば昇進できそうという人気の上司みたいな人がいてそこには小判鮫のように張り付く部下が大勢。僕は下層の方でぶつぶつ文句を言うタイプだったのであまり関わり合いがなかったが、その上司に対するアピール合戦の様相が強くなんだかなあと横目で見ていた。しかしそう言う人ほど引っ張り上げられるのも事実、スキルの一つとして認めてあげるしかなさそうだ。
「気配り」で成功を生んだ事例
ビジネス社会で、「気くばり」が成功を生んだ事例を見てみよう。
現代の広告業界で気くばりの達人と評された人物の一人に、日本初の民間放送を 興し、プロ野球パシフィック・リーグの創設の立て役者となった、 小 谷 正 一(1912~1992) がいる。小谷正一(通称こたに しょういち) は、気くばり一つで人々の心を摑み、数々のビッグ・プロジェクトを成功に導いた伝説の名プロデューサーだが、彼の気くばりの中でも最も有名なのが、この話だ。
1955年、小谷正一が、有楽町で『ビデオホール』というラジオ放送番組収録用ホールを経営していたときのこと。小谷は、ホールの名を世間に認知させるため、フランスからパントマイムの第一人者マルセル・マルソーを招き、公演を行った。このとき小谷は、夫に同伴して日本にやって来たマルソー夫人のお世話役の部下に、こう命じた。 「女性がショッピングするとき、二つの商品を手にして、どちらを買おうか迷うときが必ずある。マルソー夫人が迷って買わなかった方の物が何だったか、全部記録してこい」
部下は小谷の命令を忠実に守り、夫人が何を買って何を買わなかったかを仔細に報告した。その報告を受けた小谷は、マルソー夫妻が羽田を発つとき、大きな箱に、夫人が迷って買わなかった方の商品をまとめて入れて、プレゼントした。 女性が最後まで迷ったというのは、その商品を気に入った証拠である。中には、あちらを買えばよかった、と後悔したものもあったに違いない。小谷正一はそれを全部買って夫人に贈ったのだ。マルソー夫人が大喜びしたことは言うまでもない。
その様子を見ていたマルソーは、「コタニの招きなら、いつでも日本に来る」と言い残して日本を去ったという。
このエピソードを聞いてこれモテるイケメンがやりそうなプレゼント攻撃じゃんと思った。これは喜ぶよね女性は。現在では過剰な接待は禁じる会社が多くなってきているのでこういった技な限られた人しか使わないだろうが、モテたい人は女性とショッピングにいった際、試してみては?
気配りで人の気を引けるならそれもあり。戦略的に使っていきたいですよね。特に擦り寄るのが上手い人はこうやって気を引いているんだというのがわかる良書です。
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