遺伝子学により本当の自分が見つかる画期的書籍。私たち人間の生き方は、生まれ持った遺伝子によりあらかじめ方向性が決まっている?本来の自分がわかれば真の幸福が手に入ります。
本当の自分と偽りの自分
人間の幸・不幸は、外側から見ただけでは判断することはできません。
前章で見たケースのように、経済面ではこのうえなく恵まれており、華美な暮らしを送っていても、実は気持ちが満たされず、そのためにフラストレーションに 苛まれている人は決して少なくありません。また仕事面で周囲から「やり手」「切れ者」などと高い評価をされていても、そのためだけに働いているような人は、やはり、心のどこかが渇いているものです。そうした人たちは早晩、心身両面での深刻なスランプが訪れるものと考えたほうがいいでしょう。
一方、経済的な状況には目もくれず、自分らしい生き方で、健やかで満ち足りた日々を送っている人もいます。そんな人は、今はそうではなくても、やがて自分に合った仕事や趣味、スポーツを見つけ、その面でもきわだった実力を発揮していくことでしょう。
では、この二つの生き方にはどんな違いがあるのでしょうか。
もっとも大きな違いは、幸福を求めるベクトルにあります。
前者は経済面や仕事面など他者からの評価によって、自らの幸福の度合いを規定する「他者報酬追求型」の生き方です。彼らが「切れ者社員」「よき上司」「よき夫」などさまざまな役柄を演じているのも、ひとえに他者からの評価によって、自分の幸福の度合いを推し量っていることによるものです。当然ながら、こうした人たちの内面は環境の変化によって激変します。たとえば会社が倒産したり、パートナーに離別されると、幸福の土台そのものが崩壊し、まるで迷い子のように頼りない存在と化してしまいます。
一方、自分自身の幸せとは何かを理解し、「自己報酬追求型」の生き方をしている人は、環境の変化にも戸惑うことなく、自分らしい幸せの形を具現化していきます。仕事などの側面でも、周囲からはすぐには評価されなくても、自分らしい方法で愉しみながら日々の行動に取り組みます。そんな人は心身両面で健やかな日々を送り、さらに仕事面でも、その人ならではのすばらしい潜在能力を遺憾なく発揮できるようになるでしょう。このことは後で詳しく述べますが、「ありのままの自分」であることは、その人のさまざまな能力を最大限に発揮させる結果にもつながっていくのです。
こうしてみると、人が幸福になれるかどうかは、その人が自分自身をどれだけ理解しているか、ということにかかってくるといっていいでしょう。自分とはどんな人間なのか、そして自分にとっての幸福とは何なのか、そのことをよくわかっている人が最終的に幸福を手にすることになるのです。
人間外側から見ただけでは幸不幸を見分けることはできません。一見幸せそうな人がいたとしても、家庭や仕事で耐え難い苦痛に耐えていたり持病があったりとその中身はわからないもの。人と比べるのが愚かだとわかっていてもついつい比べてしまいがちなので、まずはその呪縛から逃れることが大事。
心の病気も体の病気も原因は同じ
私たちに起こるさまざまな身体的な病気も、突き詰めて考えると根幹部分は心の病気に共通しています。
前にもいったように、私たちは誰しもトラウマをはじめとするさまざまな要因が作用する結果、「本来の自分」とは異なる「偽りの自分」を生きています。そのギャップが広がると、さまざまな心の病気が起こります。しかし、それは心の範囲にだけとどまっているとは限りません。心と体は前に挙げたセロトニンやドーパミン、さらにはノルアドレナリンなど、さまざまな神経伝達物質を介して不可分の関係にあります。当然のこととして、心の異変は身体にも伝わっていくのです。
たとえばストレスを受け続けていると、呼吸や内臓の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れ、そのときノルアドレナリンや副腎皮質ホルモンなどが大量に分泌されています。その結果、今度は 末梢 血管の縮小、さらには白血球のなかのリンパ球の減少による免疫力の低下など、さまざまな体の異変が生じます。そうした異変が継続することでインフルエンザや肺炎などの感染症や自己免疫疾患、また心臓、血管など循環器系の病気が起こりやすくなることはよく知られた事実です。
現在、もっとも恐れられている病気であるがんもその例外ではありません。無理な生き方を続けることでストレスが増大すると、さまざまな側面で体の働きのバランスが乱れます。たとえば免疫を見ると、リンパ球が減少するために、同じ白血球の中の 顆粒 球の働く機会が増えます。顆粒球は活性酸素によって、体内に侵入した異物を攻撃します。この活性酸素は私たちの体の働きからいえば、いわば必要悪のような存在で、異物の排除に欠かせない存在ですが、私たちの細胞や細胞内部の核にも損傷を与えます。そうして核の中に収められている遺伝子が傷つけられる結果、「がんの芽」が生じていると考えられているのです。
こうした現象は、見方を変えれば、心に生じた負のエネルギーが交感神経やさまざまな神経伝達物質やホルモンを経由して身体化することで起こっているともいえるでしょう。私は実はそのことこそが病気のもっとも本質的な原因だと考えているのです。
そのことを考えると、心の病気も身体の病気も本質的な治療法に変わりはないことがおわかりいただけるでしょうか。対症療法を旨とする現代医学から見ると、ずいぶん遠回りのように思われるかもしれません。しかし、自らのDNA気質を理解して「ありのままの自分」を取り戻すことこそが、すべての病気の最善の治療法といえるでしょう。
根本の原因を辿っていくと心の病気も体の病気も原因は同じ。トラウマによるストレスも免疫力の低下も原因は同じ。DNA気質を理解しありのままの裸の自分を愛することが全ての病気の治療の最善の選択と言えるかもしれません。
DNAによってあらかじめ方向性が決められた人生に抗わずにどう最善の選択をするか。人の人生なんて心の持ちようでいくらでも変わってくるのになぜいつも同じような結果になるのかを論じた書籍。あなたのその選択も決められたレールに沿ったものなのかも。
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