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常識の1ミリ先を考える。 あなたの着眼点を変える15講|長倉 顕太|「1ミリ」ズラすだけで、アイデアが次々に!

あなたのそのアイデア全くヒットしなかったとしても「1ミリ」ズラすだけで次々に良作に!全く売れなかった編集者がヒットを連発するようになった思考法。その秘訣は「常識の1ミリ先」=「1ミリズラす思考法」にあります。

データは1%もウソをつかない!

たとえば、株式投資ではチャートが重視される。チャートは、過去の株価の動きを表したものだ。そこからパターンを読み取り、未来を読む。

2020年3月あたりから、新型コロナウイルスの感染拡大で、日本中が不安に襲われた時、少し不謹慎かもしれないが、僕は「久しぶりに多くの人の関心が1つになった」と感じた。バラバラだった「クラスター」がまとまると、マーケティングがしやすくなる。

そこで、新規感染者数の推移をみたところ、僕はあるパターンがあることに気づいた。木曜日から週末にかけて、数字が増えるのである。原因を調べてみると、週明けの感染者数が木曜日に換算されることが分かった。どんな状況でも、まずは冷静にデータを分析することが大切だ。

よく「直観が正しい」と言われる。僕もそう思う。では、直観とは何か?

直観とは、無意識のパターン認識だ。だとするなら、直観を鍛える意味でも、日頃からデータを分析し、パターンを見つける練習をするべだ。

データを正しく分析できるようになると何かと役に立つ。株式市場だとそれがチャートになるだろう。個別株だとファンダメンタルな要因の方が多いような気もするがチャートを主な判断材料とするテクニカル分析は売買タイミングを図るのに必須。買われすぎや売られすぎといった指標を元に現在の株価が過去のものと比べてどのようなポジションか知ることで自分のスタンスを決めます。これは長期積み立て投資ではいらない技術かもしれないが知っているだけでちょっと得するスキルです。

ヒットはタイミングが10割

不思議に思うことがある。それは「確実に来る未来」が分かっているのにもかかわらず、多くの人は動かないということだ。

たとえば、電子書籍が主流になるのは 10 年前から分かっていたはずだ。だから、僕はかなり前から電子書籍に取り組んできた。

新型コロナウイルスの感染拡大によって引き起こされた変化は、5年で来るトレンドが2~3カ月で一気に来たというものだ。テレワークはかなり前から言われていたことだし、オンラインスクールをはじめとするオンラインでの学びが主流になることも以前から分かっていた。僕はかなり前からテレワークだったし、アメリカの教育に詳しかったから、オンラインでの学びについても準備をしていた。 「未来予測」と言うと難しく感じるかもしれないが、意外と「確実に来る未来」がある。

ほとんどのトレンドはアメリカから来る。ほとんどだ。だから、僕はアメリカのメディアを常にウォッチしている。そこに「確実な未来」があるからだ。

僕は2012年に独立したが、今思えば、その時の肩書は「コンテンツマーケター」だった。「これからは企業もメディアを持つ時代になる。だから、情報発信が重要だ」と説得し、十数社のコンサルタント契約を結ばせてもらった。当時はマスコミ以外の企業がメディアを持っていなかった。

それから8年以上が経ち、今や企業がメディアを持つのが当たり前になったわけだが、これも「アメリカで多くの企業が出版社出身者を雇ってメディアを作っている」という情報を仕入れていたからに他ならない。

独立のタイミングが間違っていたら、今の僕はない。それぐらい重要なタイミングだった。

当たり前だが、「独立する」という人生の一大事を決める時は、より確実なタイミングを選ぶべきだ。「確実に来る未来」が見えたタイミングで、一気に勝負をかけるのだ。

あなたも今日から、海外メディアの情報を入手してみてほしい。今やどのメディアもツイッターやフェイスブックをやっているので、フォローすればいいだけだ。

今では当たり前となった電子書籍だが、ちょっと前に現在ならではのトラブルが。アプリがエラーですぐに閉じてしまい電子書籍が読めなくなる事態に。これは読書家としてきつい事態。Kindleアプリがこうしたエラーに見舞われたら「機内モード」にすればダウンロード済の書籍は読めるので、皆さんももしエラーでKindle本読めないなんてことがあったら試してみてください。この情報を得たのもTwitter。なんかトラブルがあったらGoogleやTwitterで検索をかける癖がつくと問題解決しやすいです。

ヒットするにはタイミング。コロナで冷凍自販機の出荷台数が大幅に増加したり今まで必要とされていなかったものが何かのきっかけで注目を浴びることもしばしばあります。そうしたチャンスを逃さないためにも自分のアイデアは何に役立つか日々精査する必要がある。可能性を100個書き出してみてメモアプリなんかに残しておくなんていうのも良いです。

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