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老後の大切なお金の一番安全な増やし方 シニア投資|西崎 努|銀行も証券会社もFPも教えてくれない50代からの運用術

必ず金融機関に相談する前に読んでください!銀行も証券会社も教えてくれない50代からの資産運用。人生100年時代に必要不可欠な老後のお金の活かすための資産運用術。

値上がりで儲けようとしない

投資において、精神的な安心というのは案外、大事です。

投資行動は心の動揺に大きく左右されてしまいます。例えば株式や株式を中心とした投資信託は、価格が大きく変動することも珍しくありません。想定以上に値下がりが激しくなると、早く売ったほうがいいのではないかと不安になります。あるいは、どうにか別の手段で損失を取り戻さないといけないと焦ってしまいがちです。

もちろん、投資するときは誰しもうまくいくと判断して買うわけですが、 いざ想定外の動きが起こると、そのストレスに勝てず、理屈ではわかっていても、感情で判断を誤ってしまうことがよくあります。

そうして 売ったり買ったり、ジタバタするのが大失敗のもと です。

運用のプロであっても、投資で的確に売り抜けたり、損切りしたり、乗り換えたりするのは困難です。個人の投資家が行うことは現実的ではありません。

積み立て投資などで資産形成をしている若い世代であれば、生活費を働いて稼ぎ、長期間かけて投資した資産が元の価格に戻るのを待つこともできます。しかし、シニア世代でまとまった資金を投資している場合はそれもできません。ですから、そもそもハラハラ・ドキドキするような商品は避けるべきなのです。

運用のプロとしてメディアに取り上げられる人でも運用成績が良いのは一時だけなことが多い。なので長年メディアに登場し続ける人などほとんどいない。売り買いを頻繁にすることで喜ぶのは証券会社なので必死こいて優良銘柄を推奨してきます。こっちの方がパフォーマンスが良さそうと今ある株を売却して乗り換えたくなるようなサイクルで資産を失っていきます。結局インデックスを長期的に持っている方がパフォーマンスは良いかと。

人気の投資商品はシニア投資では逆効果?

時間の分散でよく言われるのが、「ドルコスト平均法」です。ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を、定期的に一定金額購入していくことです。価格が低いときは多くの数量を購入し、価格が高いときは少ない数量を購入することになるので、平均買付単価を下げることができます。

ドルコスト平均法は、一般には投資信託で行います。投資信託は少額から購入でき、また金額指定で買うことができるからです。最近よく話題になる「つみたてNISA」や「iDeCo」もコツコツ積み立てることを前提としています。

ただ、これも主に若い世代が資産形成のために用いる手法です。少しずつ積み立てしている人なら、途中で相場が大きく下がってもその影響は小さいでしょうし、値下がりしたときはむしろ投資のチャンスといえ、長期で挽回は十分可能です。

しかし、 まとまった資金がある人にとっては、数万円単位で、コツコツ積み立てる投資は、資産総額によっては手間が増えるだけで効率的とはいえません。

とはいえ、一括購入をお勧めしているわけではありません。リスクの高い商品に投資する場合、大きな金額であれば、それに見合った金額で分割して購入することも考える必要はあります。

ドルコスト平均法でインデックスを長期積立投資これが投資の基本だが、資産総額が多い50代にとっては手間が増えるだけ。しかし面倒だからといって一括購入するのはリスキーです。特にリスクの高い商品ではそれに見合った金額で分割購入をお勧めします。

老後のお金を活かすための基礎知識。安全に資産を増やすために必要な知識を一冊で学べます。50代からの資産運用はリスクを回避して安全に!!

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