ブログやTwitterで人気のゲイドクターが悩みに真剣に回答。刺さる言葉の数々はあなたの悩みに光を与えることでしょう。
家族が敵に思える
Oさんからのメッセージ
私は、家に引きこもっており、約三年半も仕事をしていません。
母や兄たちなど家族は、私がただ怠けたいから、働いていないのだと思っているようです。
最近、急に母や兄が敵に思えてしまい、嫌悪感を感じるようになってしまいました。
ふとしたときに、「自分だけ被害者だと思うなんてふざけるな!」「誰のせいでこんなに悩む人生をおくるはめになったんだ」などと、自分を産んだ母親に急に怒りがこみ上げることがあります。でも実際には、自分の中にとどめてしまい、口にすることはありません。
そしてその後、自分はこんな事を思う人間だったんだとさらに落ち込んでしまいます。
私のこの「家族が敵に思える」という感情はおかしいのでしょうか?
そして私はどうすればいいのでしょうか?
精神科を受診したほうがいいのでしょうか?
Tomyより
別におかしいことはないと思うわ。
人間の感情はあるがままなの。おかしいも、おかしくないもありません。
あなたが家族に対してそう思う気持ちが「おかしい」と決め付けたところで、何の解決にもならないわ。
アテクシが感じたのは、あなたが自分を受け入れられていないんだなあ、ということ。自分で自分のことを受け入れられていないから、自分の感情ですら「おかしいのでは?」と否定しようとしてるんじゃないのかしら。
多分あなたの心の根底には怒りがあるのよ。それは恐らく、自分に対する怒りなの。
でも、その怒りを抑圧しようとして、代わりに家族に対して向けられちゃってるかもしれないわ。誰かのせい、何かのせいにしても何も解決しないわ。
まず、自分の感情を受け入れる。
そして、なぜそう感じたのか、考える。
次に何をしたら少しでも状況が改善するか考える。
そして少しずつ実行する。 その繰り返ししかないのよ。
場合によっては精神科を受診してもいいかもしれないわ。
ただ、行ったからといっていきなり何もかも改善するわけじゃない。
でも、医療の専門家からの意見やサポートが受けられるかもしれない。
そして、膠着した家族とあなたとの関係に、何らかのヒントを与えてくれるかもしれない。
一度受診することは無駄ではないと思うわ。
参考になったかしら?
精神科を受診している身で言うとまずはカウンセリングだと思って受診してみるのもありだと思います。精神科は敷居が高く抵抗があるかもしれませんが、まずは試してみるべき。話を聞いてくれる人がいるだけでも救いになるし、薬が必要な場合は処方してもらえる。薬が根本的な解決をしてくれるかどうかは別として、発作的に不安になった時に薬があるのは命綱みたいで心の支えにまります。
親しい友人ができない
フェイスブックで何十人も何百人も友達がいる人を見ると、とても羨ましいと思うとともに、どうしたらこんなに優しい友達が作れるんだろう? って思います。そりゃ当然、その人柄が周りを魅了しているのですから、私はその人柄がないってことなんですけど。
ダメな人柄だって認めることはできます。
ただ、どういうふうにダメな人柄なのかが理解できない。
ここがダメなんだよ、っていうのがわからない。
ダメな部分がわかれば改善できるし、したいんです。
どうしたら、自分と人とのかかわりを改善できるのでしょうか。
Tomyより
友人が多ければ多いほどいいというのは、はっきり言って幻想よ。
人間の時間は限られているんだし、むやみに人と会えば充実するというものではないわ。
本当の友達って、一人二人いれば充分なんじゃないかしら?
子供のころの「友達」と大人になってからの「友達」は違うものなの。 子供のころって、まだ何も知らないし、生き方も決まっていない。たくさんの友達と関わっていくことで、いろんな可能性を広げていくことにもなる。
でも、大人になってくれば、各々の生き方や環境はどんどん細分化されていきます。
たとえばクラスメイトのような、同じ環境にいるからこそつながっている友達というのはどんどんいなくなっていくのよ。
逆に言うと、「一緒にいる時間は少なくても、つながっていきたい」という友達だけが残っていく。
それは自然なことなのよ。 だから、数が少ないこと自体はあまり気にしなくてもいいんじゃない?
フェイスブックで何百人友達がいたって、それは本当の友達じゃないわ。
だって、友達維持するのに、時間も労力も必要なんだから、実際にその中で友達といえる人なんてわずかだと思うわ。
友達なんて無理に作るものではないと思います。僕も一時期Instagramを必死になって動かしている時期がありましたが、それで増えたフォロワーは結局友達でもなんでもない。いざとなったら友達なんて自分の保身のためにすぐにいなくなるものだと理解して、自分で物事を解決するスキルを身につけることをお勧めします。もちろん何があっても側に居てくれる友人は大切にして。
お悩み相談室的な内容なのですが、その解決方法とアドバイスが的確できっと同じ悩みを抱えている人には刺さる内容かと思います。世の中の生きづらさを精神科医目線で解決に導きます。
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