丁寧な投資アドバイスで大人気の米国株ブロガー・たぱぞう。40代で1億円以上の資産を築き、2019年春に「セミリタイア」という生き方を選んだ彼が、どういう投資を行って夢の「セミリタイア生活」をかなえたか、自身の経験や知識を公開し、誰にも役立つ資産運用術を懇切丁寧にガイドします。
資産形成の加速化には引き算の発想が必要
私の自宅はスッキリ片付いているので、友人などからは、どうやって整理整頓しているのか聞かれることもあります(子どもが2人いますが、部屋はいつでも綺麗です)。
それにはやはり理由があって、その一つは、 洋服はアイテムごとに4着までと決めていることです。長袖のTシャツも、半袖のTシャツもそれぞれ4着に収めるようにしています。物は、そんなにたくさんあっても使えません。数を絞ると管理が楽ちんだし片付くし、少数精鋭で、少々高くても本当にお気に入りのものを揃えることができ、無駄使いも防げます。
これはすべてのことに共通することであり、お気に入りの時間を作りたいと思ったら、お気に入りではないことに時間を使うのはやめた方がいいのです。
1つ始めたら1つやめる、1つ買ったら1つ捨てる、という引き算の発想が大事です。そうすることで、支出も削られて資産形成がスピードアップし、時間の大切さに気付いてセミリタイアへの意欲も高まるのです。
整理整頓や掃除は面倒に感じる時もありますが、運気を高めるためにも必要なことと考えます。それもセミリタイアへの一歩として大事なことだと思います。
やらなくていいことに時間を取らない、これ大事。投資の世界でも無駄にチャートと睨めっこして売買タイミングを見極めたりとかいうのはプロでもない限りお勧めしません。素人が出を出すと大抵、偽のシグナルに騙されタイミングを見逃したり間違ったタイミングで売買しがち。株価の推移はそんなに簡単なものではありません。僕自身個別株を一年以上チャートによるテクニカル分析で売買をした場合のリターンよりもインデックスであるS&P500を買って放置したリターンの方が全然成績が良かったということもありました。
世界分散投資は得策か
投資においては、特定の資産に集中的に投資するのではなく、さまざまな資産に分けて投資する「分散投資」が重要とされています。株式だけでなく債券などを組み合わせたり、投資するタイミングを分けたりする時間分散は重要だと思いますが、株については、世界分散を図るより米国集中がいい、というのが私の考えです。
米国の代表的な株価指数であるS&P500に値動きが連動する、「VOO」(バンガード・S&P500ETF) というETFがあります。このETFに2010年に1万ドルを投資した場合、2020年には3万5000ドルを超え、3・5倍になっています(次のグラフ参照)。
その次のグラフは、世界中の株価で構成される指数に連動する「VT」(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF) の価格推移です。同じ時期にVTに投資した場合、1万ドルは2万4000ドルとなっています。
米国株に集中投資していれば3・5倍になっていたのに対し、世界分散では2・5倍と、リターンは抑えられています。投資対象を広げれば、成長性の低い国も入ってくるため、リターンが薄くなった、ということです。
理論的には分散すればリターンが抑えられることは自然なことで、その分、価格変動が小さくなるというメリットが期待できるのですが、グラフを見てもわかるようにVTの方が値動きは大きくなっています。分散しているのに不思議だと思いますが、VTの投資先には値動きが大きい新興国が含まれており、それが全体の値動きに影響しているのです。分散しているから安定、とは限らないというわけです。
資産の9割をS&P500で運用しろというのはアメリカの著名な投資家ウォーレン・バフェットの遺言。いやいやドル建てのS&P500より円建てだとTOPIXの方が儲かっているよという人もいるがどちらお選ぶかはお好みで。このようにインデックスの優秀さは世の中の多くの人を投資でつまづかないようにするための定石です。
NISAも浸透してきて投資を始めたいという人が増える中、正しい知識を資産形成に役立てましょう。
※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。
【サブスク】 Kindle Unlimited
僕が利用している読書コミュニティサイト
【本が好き】https://www.honzuki.jp/
【シミルボン】https://shimirubon.jp/