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彼女が会社を辞めた理由 夢を叶えた「元会社員」13人の物語

今の仕事、楽しいですか?――人生をあきらめたくないすべての女性たちへ。勤めていた会社を辞め、起業家に、調香師に、漫画家に、バーテンダーに――。大胆な転身を遂げ、夢を叶えた女性たち。不安だらけの今こそ、たくさん悩みながら人生を切り開いてきた彼女たちの言葉がココロに響く。さぁ、あなたも一歩を踏み出そう!

俣野千秋 株式会社カフェリング代表取締役

もともと私には、ラグジュアリーとまでは言わなくても、一般的なファッションジュエリーを少しずつそろえていける女性になりたいという憧れがありました。これは女性ならではの楽しみだったのかもしれません。しかし、自分がこのジュエリーショップの顧客になりたいと思えるようなショップには、なかなかめぐり合えませんでした。たとえば、商品はすごく良いのに接客が残念だったり、お店の雰囲気は良いのに商品が好みでなかったり。かといって海外ブランドは高額すぎてめったに買えませんし、お店の敷居も高く感じられます。当時の私が長く付き合いたいと思えるショップとは、店員さんが過去に買った商品を覚えていてくれて、心地良い空間の中で、ジュエリーを楽しく選べるお店。そんな店がなければ自分が作りたいと思うようになりました。きっと、業種に関係なくそのような想いを抱えている女性は大勢いるはずです。私にとってはそれが宝飾業界で、それはまったく未知の世界でした。 「男性が代々受け継ぐイメージがあり、資金力のある人が携わることが多い宝飾業界で、異業種からの参入で女性の自分が成功する可能性はあるのだろうか?」自分なりに考えた結果、むしろそこにチャンスがあるのでないかと思い始めました。未経験ゆえ固定観念にしばられず、徹底した消費者視点のもの作りができ、女性ならではの感性を活かせるはずです。また、女性の起業家は、エステ等の美容系、あるいはマナー研修をはじめとしたスキルやノウハウの提供という、在庫を持たずに身体ひとつでできるビジネスで起業していることが多いようです。おそらく「在庫を抱えることはリスク」という考えがあってのことだと思いますが、このままでは女性の起業の進出分野の可能性が広がらないかもしれないと思いました。

確かに女性起業家というと、美容関係が多いような気がします。男性社会だったり資金力がなくては厳しい業界でもリスクをとって、市場を観察しその隙間を埋めるような店舗展開をすれば、飽和状態と言われる業界でも勝機があるのだなと感じた。

村上智美 バーテンダー

ひとつ、告白をします。私、プロのバーテンダーですけど、今も昔も大の人見知りなんです。昔から自分のホームでは快活になれますが、アウェイな場所ではとたんにおとなしくなってしまいます。職場である「Bar鴻」は、私にとって居心地がいいホームだから、快適に仕事もできるというわけです。実は、知り合いのバーテンダーも、話を聞くと人見知りの人が多くて(笑)。お客様にも声をかけてもらいたいタイミングや、ひとりにしてほしい時がありますが、自分たちが人見知りだからこそ、そういう機微が多少はわかるのかもしれません。バーテンダーという仕事はお酒を作ってお客様に提供する仕事だと思われているかもしれませんが、典型的なサービス業です。美味しいお酒を提供するのは当然ですが、それ以上にお客様の話を聞き、適度に話すという接客業なんです。私が二〇〇一年に「Bar鴻」で働き始めた頃は、まだ徳島では女性バーテンダーが珍しかったからでしょうか、お客様にからかわれたり、こんなことを言われたりしました。「どうせすぐ辞めるんだろうから、一人前にカウンターになんか入らないでよ」 「女が作ったカクテルなんか飲めるか」今でこそ、「いやいや、そんなことおっしゃらず召し上がってみてくださいよ」と上手く切り返すこともでき、自分の仕事にも多少の自信がもてるようになりましたが、こういうお客様のひと言が、心底つらく思える時代もありました。しかし、実績も何もない新人バーテンダーであることは事実で、当時の私は何も言い返すことができません。どんなお客様に対しても笑顔で接していましたが、悔しい思いをするたびに「絶対に一流のバーテンダーになってみせる」と心の中で誓っていました。

最近では女性も多く見かけるようになったバーテンダーも彼女がなったときはまだ男の世界。一流のバーテンダーになってやるという気概を持って望んだからこそ成功したのであって、並大抵の努力ではない。僕も人見知りでサービス業従事者だった時期があったのでお客とコミュニケーションをとる難しさは痛感しています。僕は仲良くなるとその人とべったりになってしまい依存する傾向があるので余計客との距離感は難しいものでした。

会社員を辞めて、自分の夢や希望を叶えた羨ましい人たちの物語。こんなにうまくいく人は稀だろうなと思いつつ、自分の努力の足りなさを痛感する書籍です。安定した会社員をやめるならこのくらいの覚悟が必要だということでしょう。

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